この記事を読めば朗読の日の正確な由来や制定の背景、NPO日本朗読文化協会のこと・朗読が持つ効果までまるごと理解できます。
「6月19日が朗読の日って聞いたけど、なんで?」
って思ったことありませんか。
語呂合わせだとは分かっていてもどんな人たちがどんな思いで作った記念日なのか、気になりますよね。
実は、この記念日の背景には瀬戸内寂聴さんや日本の朗読文化の歴史まで深く絡んでいるんです。
朗読の日とは何か
6月19日は「朗読の日」です。
語呂合わせで生まれた記念日
日付の根拠は「ろう(6)ど(10)く(9)」という語呂合わせから来ています。
「6」を「ろう」、「19」を「どく」と読む、わりとシンプルな発想なんですが、この記念日を制定したのはNPO法人「日本朗読文化協会」で2001年(平成13年)のことです。
その後、一般社団法人・日本記念日協会によって正式に認定・登録されています。
個人的にはこういう文化系の記念日が公的機関にきちんと認められているって、意外と知られていない気がして、ちょっとうれしくなりますね。
記念日の目的
この日の目的は「男女年齢を問わず、大衆に支持される芸術文化として朗読を普及させること」です。
プロだけじゃなく、アマチュアも含めたすべての人に朗読を楽しんでもらいたいという思いが込められていて、そのあたりが個人的には印象深かったです。
毎年6月19日に近い土日には、同協会が朗読イベントを開催するのが恒例になっています。
NPO日本朗読文化協会の誕生
瀬戸内寂聴さんとの縁
この協会の誕生には実は大きなきっかけがありました。
1999年から2002年にかけて東京・銀座の博品館劇場で「瀬戸内寂聴訳・源氏物語」の朗読公演が開催されました。ニッポン放送が主催し、「源氏」朗読実行委員会が運営した、かなり大規模なプロジェクトです。
その公演の熱気の中で「NPOを作ってほしい」という声が高まり、2001年、特定非営利活動法人日本朗読文化協会の設立を東京都に申請、同年12月に設立許可が下りました。
初代名誉会長は当然ながら瀬戸内寂聴さんでした。源氏物語の朗読が、ひとつの文化運動の出発点になったと考えると、なかなかロマンを感じます。

活動内容
名誉会長はNHKのキャスターとして知られる加賀美幸子さんで理事長は伊澤逸平さんが務めています。
協会の活動は幅広く、朗読を楽しみたい人向けの「朗読教室」、朗読を教えたい人向けの「朗読講師養成講座」、全国規模の朗読ボランティアなど、多岐にわたります。
既存の枠にとらわれず自由な発想で活動することを掲げていて、「地域社会や文化・教育・福祉への貢献」を目標としています。
ボランティアや福祉施設での活動もあるというのが思った以上に社会に根ざした団体だなと感じます。
朗読の歴史的な背景
文字が普及する前の「声の文化」
朗読は別に現代に生まれたものじゃないですよね。
文字が広く普及する以前、人々は声によって物語や情報を共有していました。
文章を声に出して読む行為は人類が知識を伝達し文化を継承するための、最もプリミティブな手段だったわけです。
特に日本では江戸時代にはひらがなの識字率がかなり高かった一方で、当時は黙読の習慣がなく、読書は基本的に朗読で行われていたという記録があります。
黙読があたりまえの今の私たちにはちょっと想像しにくいんですが、「読む=声に出す」という時代が長く続いていたんですね。
近現代における朗読の定着
近代に入ると朗読は学校教育における「音読」や家庭での「読み聞かせ」という形で定着していきます。声に出して読むことが、教育的な場面でも積極的に取り入れられてきた歴史は、案外長いんです。
そして2001年のNPO設立という流れはこうした長い朗読文化の歴史が現代に結実したひとつの形だとも言えるかもしれません。
朗読が持つ科学的な効果
脳への影響
「朗読って趣味の話でしょ」って思われがちですが、脳科学の観点からも注目されているんです。
東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授がfMRI(機能的磁気共鳴画像法)で脳の活動を測定した研究では、音読時は黙読時と比べて脳の前頭前野を中心に広範囲が活性化し、音読後は記憶力と空間認知力が20〜30%も向上したことが確認されています。
要するに声に出して読む行為は「見る・話す・聴く」という三つの言語中枢を同時に動かすので、黙読とはレベルが違う脳への刺激になるんです。
認知症予防のトレーニングとして朗読が注目されているのもこういった科学的な根拠があるからですね。
心への効果
脳だけじゃなく心への影響もあります。
声に出すことで気持ちが整理され、情緒が安定しやすくなるため、孤独感やストレスの軽減につながるとも言われています。
実際、大きな声で腹式呼吸しながら名文を読み上げると全身がスッキリするというのは、やってみると実感できる人も多いんじゃないでしょうか。
まとめ
- 6月19日が「朗読の日」なのは、「6(ろう)19(どく)」という語呂合わせが由来
- NPO日本朗読文化協会が2001年(平成13年)に制定し、日本記念日協会に認定・登録されている
- 設立のきっかけは1999年から始まった「瀬戸内寂聴訳・源氏物語」の朗読公演で、初代名誉会長は瀬戸内寂聴さん
- 目的は「男女年齢を問わず、朗読を大衆に支持される芸術文化として普及させること」
- 日本では江戸時代まで読書=朗読が基本で、黙読の習慣がなかったという歴史的背景がある
- 朗読には脳の前頭前野を活性化し、記憶力を高める科学的な効果が確認されている
- 毎年6月19日に近い土日に、同協会が朗読イベントを開催している
6月19日が近づいたら久しぶりに好きな本を声に出して読んでみるのも、いいかもしれないですね。
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