この記事を読めば6月21日が「ミッフィーの日」に定められた理由と、ミッフィーが誕生した本当のエピソードがまるごとわかります。
「なんとなく可愛いキャラクター」
として知っているミッフィーですが実はその誕生の背景には、ある家族旅行中の偶然の出来事があったんです。
意外と知られていないその話、ちょっと気になりませんか?
ミッフィーの日とは何か
6月21日は「ミッフィーの日」として日本記念日協会に認定された記念日です。
この章では、どんな目的でこの日が制定されたのか、制定のタイミングはいつだったのかを整理していきます。
記念日としての概要
2025年はミッフィーが最初の絵本として出版されてからちょうど70周年という節目の年でした。
その誕生70周年を記念して、株式会社ディック・ブルーナ・ジャパンが一般社団法人「日本記念日協会」に申請し、2025年6月20日に正式に認定・登録されたのが「ミッフィーの日」です。
目的は世界中で愛されているミッフィーの魅力をより多くの人に知ってもらうこと。
記念日の認定という形で改めてスポットを当てることで、次の世代にも引き継いでいきたい、そんな想いが込められていると思います。
6月21日が選ばれた理由
日付が6月21日になったのにははっきりした理由があります。
1955年6月21日、オランダでミッフィーの最初の絵本2冊が出版された日だからです。
その2冊というのが『nijntje(ちいさなうさこちゃん)』と『nijntje in de dierentuin(うさこちゃんとどうぶつえん)』。
この出版日が「ミッフィーの誕生日」として扱われていて、記念日もそこに合わせています。
要するに絵本が世に出た日=キャラクターが生まれた日、という考え方ですね。
ミッフィー誕生の本当のエピソード
ミッフィーはどうやって生まれたのか。実はこれ、けっこうドラマチックなきっかけがあるんです。
家族旅行で出会った一匹のうさぎ
1955年の夏、絵本作家のディック・ブルーナはオランダ北部の海辺の小さな町、エグモント・アーン・ゼー(Egmond aan Zee)で家族と休暇を過ごしていました。
ところが、その旅行中の天気が悪くて、雨続きだったみたいです。
暇を持て余したブルーナが別荘の庭を眺めていると、小さな白いうさぎが庭を跳ね回っているのが目に入った。
それを見た彼はまだ幼かった長男のシルク(Sierk)に毎晩、そのうさぎを主人公にした即興のおやすみ話を語り聞かせるようになります。
うん、なんか微笑ましい話。
その即興のお話が後にミッフィーシリーズの原型になっていくんです。
旅行から帰ったブルーナがスケッチを重ねて、あの「丸い顔・バツ印の口・シンプルなボディ」のデザインに辿り着いたのは、それからすぐのことでした。
ナインチェ、うさこちゃん、ミッフィー…名前が多い理由
ミッフィーには複数の名前があってちょっとわかりづらいと感じる方も多いかもしれません。整理するとこんな感じです。
- オランダ原語
ナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)→「ふわふわうさちゃん」という意味 - 英語訳
ミッフィー(Miffy) - 日本語訳(福音館書店)
うさこちゃん→1964年、翻訳家の石井桃子さんが命名 - 日本語訳(講談社)
ミッフィー→1979年から使用
日本で名前が2種類あるのは出版社が2社に分かれていたから。福音館書店は「うさこちゃん」、講談社は英語訳のまま「ミッフィー」を採用したんですね。
石井桃子さんがブルーナ本人に直接問い合わせをしたうえで「うさぎの女の子」にぴったりの名前として選んだのが「うさこちゃん」だという話は個人的にすごく丁寧だなと感じました。

ディック・ブルーナとはどんな人物か
ミッフィーを語るうえでその生みの親であるブルーナのことも知っておきたいですよね。
絵本作家であり、グラフィックデザイナー
ディック・ブルーナ(Dick Bruna)は1927年8月23日生まれのオランダ人で、2017年に89歳で亡くなっています。
もともとは父親の出版社に勤め、本の装丁やポスターを手がけるグラフィックデザイナーとして活動していました。
絵本の世界に足を踏み入れたのはその仕事の延長線上でした。ミッフィーが誕生した1955年当時、ブルーナはまだ28歳。
若い父親として息子のために語ったお話が、世界的なキャラクターに育っていったのは、なんとも面白い話だと思います。
シンプルなのに深い、ブルーナのデザイン哲学
最初のミッフィーのデザインは今とは少し違っていて、1963年の改訂版で現在のような「丸みを帯びた・ほぼ左右対称」のスタイルに生まれ変わりました。
目と目の距離、口の形、シンプルな線…。これが世界中の子どもに愛される鍵になったと感じています。
複雑な表情をあえて持たせないことで読み手が自分の感情を投影しやすいデザインになっているんですよね。
自分なりの考えですけど、ミッフィーがどの国でも受け入れられる理由の一つはそこじゃないかなと。
ミッフィーの歴史と現在
1955年に生まれてからミッフィーはどんな道を歩んできたのでしょう。
絵本の数と世界的な広がり
ミッフィーシリーズは全部で32冊の絵本が刊行されています。日本には1964年に上陸し、今では世界中の子どもたちに親しまれている存在です。
ふんわりした輪郭と原色系のはっきりした色使いは、文字が読めない幼い子どもにも伝わりやすい設計になっていて、思った以上に計算されたデザインなんです。
ミッフィーの日に合わせて起きた出来事
2025年6月21日、「ミッフィーの日」が正式認定されたその同じ日に、長崎県のテーマパーク・ハウステンボスに「ミッフィー・ワンダースクエア(Miffy Wonder Square)」がオープンしました。
これは世界唯一のミッフィーをテーマにした専用エリアで、ライドアトラクションやグリーティング施設、限定グッズショップなどが揃っています。
記念日認定と世界初のテーマパークエリアが同日に実現したというのはかなり力の入ったお祝いだと感じますね。
「ミッフィーの日」の楽しみ方
毎年6月21日には、全国各地でミッフィー関連のイベントやキャンペーンが開催されます。
毎年恒例になっているお祝いの文化
2026年の6月21日には千葉のお菓子店「オランダ家」でミッフィーの誕生日限定ケーキが販売されたり、東京・浅草の「フラワーミッフィー」でバースデーキャンペーンが開催されたりと、食やグッズを通じたお祝いがじわじわと広がっています。
ハウステンボスでは2026年にエリア開業1周年を迎え、「ミッフィーバースデーマンス」として約1ヶ月間のスペシャルイベントが開催されました。
期間中は特別なドレスをまとったミッフィーとのグリーティングが楽しめたそうで、ファンにはたまらない内容だったんじゃないかと思います。

絵本を手に取る日として
記念日の本来の目的は「ミッフィーの魅力をより多くの人に伝えること」。なので6月21日を、久しぶりにミッフィーの絵本を手に取るきっかけにするのもいいですよね。
大人になってから読み返すとシンプルな言葉の中にある温かさが予想以上に染みたりするものです。
まとめ
- 6月21日が「ミッフィーの日」な理由は1955年のこの日にオランダでミッフィーの最初の絵本が出版されたから
- 記念日は2025年(誕生70周年)に日本記念日協会が正式認定、申請したのはディック・ブルーナ・ジャパン
- ミッフィー誕生のきっかけは、1955年夏の家族旅行中に庭を走り回っていた白いうさぎを見たこと
- 日本での名前が「うさこちゃん」と「ミッフィー」に分かれているのは、出版社(福音館書店と講談社)が違うため
- 2025年の「ミッフィーの日」に合わせ、ハウステンボスに世界唯一のミッフィーエリアがオープン
コメント