ノートパソコンの日とは?由来や歴史を解説【6月26日】

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この記事を読めば「ノートパソコンの日」がなぜ6月26日なのか、その由来から世界初のノートPCの誕生秘話、そして現代に至るまでの歴史の流れがまるごとわかります。

「なんとなく使ってるけど、ノートパソコンってそもそもいつ生まれたの?」

って思ったことはありませんか?実はこの記念日、日本発のしかもかなり熱い物語が詰まっているんです。

目次

ノートパソコンの日とは

6月26日は「ノートパソコンの日」。

Dynabook株式会社(旧・東芝のPC部門)が制定した記念日で一般社団法人日本記念日協会にも正式に登録されています。

制定したのはDynabook株式会社

Dynabook株式会社は長年にわたりノートパソコンの開発・製造・販売を手がけてきたメーカーで、東芝のPC事業を源流に持つ会社です。

Dynabookブランドの直接の前身となる「DynaBook J-3100SS001」が、1989年6月26日に発表されたことを記念して、この日が「ノートパソコンの日」として制定されました。

なぜ6月26日なのか

単なる語呂合わせではなく1989年6月26日という歴史的な発表日がそのまま記念日になっています。

その翌日の7月24日には正式に出荷が開始され、当時の日本のPC市場を大きく塗り替えることになったんです。

そういう背景があるのでこの日付にはけっこう重みがあると思っています。

世界初ノートPCが生まれた日

1989年6月26日は、世界初のA4ファイルサイズノートパソコン「DynaBook J-3100SS001」が発表された日です。

それまでのパソコンといえば、デスクに置いて使う大型の据え置き型か、重くてとても持ち運べない「ラップトップ」が主流でした。

DynaBook J-3100SS001の衝撃的なスペック

このマシンのスペックを聞いてほしいんですが現代の感覚で見ると「え、それで動くの?」というレベルです。

  • CPU:80C86(10MHz)
  • メモリ:最大3.5MB(標準1.5MB)
  • ディスプレイ:640×400ドットELバックライト液晶(モノクロ)
  • FDD:3.5インチ(1.2MB)内蔵
  • バッテリー駆動時間:約2.5時間
  • サイズ:310×254×44mm(A4ファイルサイズ)
  • 重さ:2.7kg
  • 価格:198,000円

重さ2.7kgは今の感覚ではけっこうずっしりしていますが、当時のラップトップが6kg超えだったことを考えると、これは革命的な軽さでした。

しかも価格が19万8000円という「20万円を切る」設定。当時のPCが数十万円するのが当たり前だったので、これは意外なほどの低価格として話題になったんですよ。

発売からたった1年で17万台を売り上げた

「DynaBook J-3100SS001」は発表から1990年6月末までの約1年間で、累計17万台を販売。

当時のPC市場でこれだけ短期間に売れたのは異例のことで、「ノートパソコン」というジャンルが市場として成立することを証明した製品でした。

そのキャッチコピーが「みんな、これを、目指してきた」という強いワード。なんかこの言葉だけで当時の熱量が伝わってきますよね。

ノートPCのアイデアは1960年代から始まっていた

「1989年が起点」とはいえ、その背景にはもっと古いビジョンが存在します。

アラン・ケイ(Alan Kay)というアメリカの計算機科学者が1968年に着想し、1972年に「Dynabook(ダイナブック)」という概念を論文として発表していたんです。

アラン・ケイのビジョンが先にあった

アラン・ケイが描いたDynabookは、「ノートより大きくなく、重さ4ポンド(約1.8kg)以下で、子供でも使える個人用コンピューター」というイメージでした。

1972年当時のコンピューターといえば、研究機関に置かれる部屋ほどの大きさの機械が主流だった時代に、「持ち歩けるパソコン」を構想していたのは、かなり驚異的だと思います。

東芝がDynaBookを発表したとき、この名称は意図的にアラン・ケイの概念から取られています。

「彼が1972年に提唱した理想のコンピューターを、自分たちが実現する」

という宣言でもあったわけです。

哲学的というかなんかロマンがありますよね。

ノートPCの歴史とその後の進化

「DynaBook J-3100SS001」の発表以降、各メーカーが次々とノートPC市場に参入し、技術は急速に進化していきます。

1990年代〜2000年代 軽量化・薄型化の競争

1990年代に入るとIBMやApple、NECなどの各社が続々とノートPCを市場に投入。

インターネットが普及し始めた1990年代後半になると「外出先でネットを使いたい」というニーズが高まり、各メーカーは薄型化・軽量化をひたすら競うようになります。

東芝のDynabookシリーズも重さが2kg台から1kg台へと次第に軽くなっていきました。

2010年代以降 クラウドとモバイルの時代へ

2010年代になるとストレージのクラウド化が進んで、ハードディスクを大容量にする必要性が薄れていきます。

それと同時にSSDの普及で動作速度が劇的に上がり、バッテリー性能も格段に改善。

今では8〜10時間以上の駆動が当たり前になっていますが1989年当時はわずか2.5時間だったことを思うと、技術の進歩って本当にすごいです。

Dynabookが35周年を迎えた2024年

2024年6月26日、Dynabook株式会社は「ノートPCが誕生してから35周年」として大々的に発表を行いました。

35年前に19万8000円で売っていた機械が今では薄さ数ミリ、重さ1kg以下で、何十倍もの性能を持つ製品になったわけですから、感慨深いものがあります。

初号機の分解展示も行われた

2024年8月には秋葉原で「ダイナブック大作戦in秋葉原」というイベントが開催され、DynaBook J-3100SS001の分解展示が行われました。

35年前の実機の内部を見られる機会はかなり珍しく、当時の部品の緻密な設計が改めて注目を集めたそうです。

まとめ

  • 6月26日は「ノートパソコンの日」でDynabook株式会社が制定し、日本記念日協会に登録されている
  • 1989年のこの日、東芝(現Dynabook株式会社の前身)が世界初のA4ファイルサイズのノートPC「DynaBook J-3100SS001」を発表した
  • 重さ2.7kg・価格19万8000円・バッテリー駆動2.5時間という当時としては革命的なスペックで、約1年で17万台を販売した
  • 「DynaBook」という名称はアメリカの計算機科学者アラン・ケイが1972年に提唱したビジョンから取られている
  • 2024年にはDynabook株式会社がノートPC誕生から35周年を迎え、初号機の分解展示なども行われた
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