この記事を読めば6月26日が「露天風呂の日」になった理由や発祥の地・湯原温泉の歴史、毎年どんなイベントが行われるのかが全部わかります。
温泉好きな方も、「なんとなく聞いたことある」程度だった方も読み終わったあとには湯原温泉に行きたくなっちゃうかもしれません。
露天風呂の日って何?
6月26日が「露天風呂の日」として定められた理由とその制定の経緯を確認していきます。
6・26の語呂合わせが由来
露天風呂の日は毎年6月26日で由来はいたってシンプルな語呂合わせです。
「6・26」をそのまま読むと。
- 6(ろ)→てん(・)→26(ぶろ)
となるわけですね。
制定したのは岡山県の湯原温泉
この記念日を最初に制定したのは岡山県真庭市にある湯原温泉の「湯原町旅館協同組合」と「湯原観光協会」です。
1987年(昭和62年)6月26日に「第1回6.26露天風呂の日」イベントを開催したのが始まりで、これが日本で初めての露天風呂の日イベントとなりました。
その後、長年にわたって地域ぐるみで続けられてきたこの活動が正式に認められ、2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されています。
制定から認定まで約30年かかっているわけで地道に続けてきた積み重ねがあったんだなと感じます。
発祥の地・湯原温泉の歴史
露天風呂の日の舞台となった湯原温泉には想像以上に長い歴史があります。
平安時代から続く名湯
湯原温泉の歴史は古く、平安時代にまで遡るとされています。
播磨の名刹・書写山圓教寺の名僧「性空上人(950~1050年頃)」が重病を患った際、夢枕に天童が現れてこの湯を暗示したと伝えられていて、療養して平癒したことから薬湯として広く知られるようになりました。
地元の歴史研究家によればそれよりさらに古く、弥生時代中期頃から「たたら製鉄」に携わる人々の湯治場として使われていたとの話もあるみたいです。
ただこれは推測の範疇で確証のある史料があるわけではないので、「そういう説もある」くらいに受け取ってください。
戦国時代には豊臣秀吉ゆかりの地に
湯原温泉が歴史の表舞台に明確に登場するのは戦国時代のこと。
豊臣秀吉の側室「おふくの方」が病を患った際、その息子で五大老のひとり宇喜多秀家がここに湯屋を建てて療養させたという記録が残っています。
天正12年(1584年)のこととされていて、おふくの方が37日間療養した結果、手足の痛みが消えて大阪城へ戻ったという話です。
現在でも湯原温泉の菊の湯前には「おふくの方湯治邸跡」が残っていて、戦国時代の息吹を感じることができます。
昭和31年に国民保養温泉地に指定
昭和31年(1956年)6月15日、湯原温泉郷は国民保養温泉地に指定されました。
湯原温泉を含む湯原温泉郷(湯原温泉・下湯原温泉・真賀温泉・足温泉・郷緑温泉の5つ)全体が指定を受けていて古くから保養地として国に認められた格式ある温泉地なんですね。
「西の横綱」と称される砂湯
湯原温泉と露天風呂の日を語るうえで欠かせないのが天然の大露天風呂「砂湯」の存在です。
全国露天風呂番付で西の横綱
1981年(昭和56年)、旅行作家・温泉評論家の野口冬人がまとめた「全国露天風呂番付」で湯原温泉の砂湯は「西の横綱」に選出されました。
ちなみに東の横綱は群馬県の宝川温泉です。
選考基準は「有料か無料か」「公益性」「管理状況」「周辺環境」の4点。
砂湯が高く評価されたのは川底から自然に湧き出る温泉を住民が管理しながら無料で開放していることが決め手だったと言われています。
「足元湧出」という希少な温泉
砂湯がすごいのは単に景色がいいだけじゃないんです。
湯原温泉の泉源はすべてが自噴泉でしかも「足元湧出」と呼ばれる、地下から湧き出たその場所でそのまま入浴できる形式の温泉です。
一度も空気に触れていない源泉をそのまま体感できるわけでこれが日本全国の温泉地(2022年時点で2,934ヶ所)のなかでわずか20〜30ヶ所、全体の1%以下しかない希少なものなんです。
知らなかった方、かなり多いんじゃないでしょうか。
泉質と効能
泉質は低張性アルカリ高温泉(アルカリ性単純温泉)で源泉温度は40〜44.9度。推定毎分6,000リットルという豊富な湯量のため、加温も加水もいっさいしない源泉かけ流しが実現しています。
慢性リウマチや神経炎、関節・骨の運動器障害への効果が期待されているほか、疲労回復や不眠症への効果もあるとされています。
まあ、効能の感じ方は個人差があるので断言はできないですがそれでも気持ちいいお風呂に浸かること自体のリラックス効果はかなり大きいと思います。
当日はどんなイベントが行われる?
毎年6月26日、湯原温泉街ではひとつのお祭りといっても過言ではないくらい、盛大なイベントが行われます。
毎時26分に進む神事スケジュール
これが個人的にとても印象的でした。当日の神事はすべて「○時26分」に始まるスケジュールで組まれているんです。
- 6:26〜温泉之祖神参拝
- 7:26〜露天風呂大掃除(砂湯)
- 8:26〜お湯取りの儀(温泉薬師堂前)
- 9:26〜温泉感謝の集い(砂湯)
「26」にこだわる徹底ぶり、すごくないですか。お湯取りの儀は、温泉薬師堂で汲み取られた薬湯を角樽に入れて砂湯まで運ぶという厳かな儀式です。
露天風呂大掃除には一般の方も参加でき、手伝えば湯原温泉のオリジナル手ぬぐいがもらえることもあって、多くのファンが参加しているみたいです。
旅館・内湯の無料開放も
11:00〜14:00の時間帯には湯原温泉の旅館や日帰り温泉の内湯が無料開放されます。これは温泉ファンにはたまらないですよね。
普段は宿泊しないと入れないような旅館のお風呂も体験できるチャンスなので、毎年この日を楽しみにしているリピーターも多いそうです。
2025年(第39回)のイベントでは地元園児の演奏やダンス、音楽ライブ、マルシェ、リラクゼーションブースのほか、「スナプー(SUNAYU POOL FES)」という温泉×音楽×屋台のナイトプールイベントも開催されました。
砂湯を使ったナイトプールなんて温泉地初の試みで斬新だなと思います。
湯原以外でもイベントあり
露天風呂の日のイベントが行われるのは湯原温泉だけではないです。
熊本県の黒川温泉や岐阜県の奥飛騨温泉郷など、全国各地の温泉地でも無料開放や割引サービスが実施されます。
温泉好きな方はお近くの温泉地をチェックしてみるといいかもしれません。
まとめ
- 露天風呂の日は6月26日で「ろ(6)てん(・)ぶ(2)ろ(6)」という語呂合わせが由来
- 制定したのは岡山県真庭市の湯原温泉(湯原町旅館協同組合・湯原観光協会)で、1987年が第1回
- 2016年に日本記念日協会が正式に認定・登録
- 湯原温泉は平安時代から続く名湯で砂湯は1981年に「全国露天風呂番付西の横綱」に選出
- 砂湯は足元湧出の源泉かけ流しという、全国1%以下の希少な温泉
- 毎年6月26日には毎時26分ごとに進む神事や内湯の無料開放、温泉まつりが開催される
- 湯原以外でも全国各地の温泉地でイベントが行われるので近くの温泉情報をチェックしてみて
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