うちエコ!ごはんの日とは?由来や歴史を解説【6月30日】

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この記事を読めば「うちエコ!ごはんの日」がいつ、誰がなぜ作ったのかがまるごとわかります。

記念日の名前は知っていても、その背景にある江戸時代の歴史や今の私たちの食事とCO2の深い関係まで知っている人はそう多くないはず。

意外と知らなかった話がここにあります。

目次

そもそもどんな記念日?

「うちエコ!ごはんの日」は毎年6月30日に設けられた記念日です。

東京都豊島区要町にある「うちエコ!ごはん事務局」が2009年に制定し、一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されています。

記念日の目的

この記念日のコンセプトは家庭(うち)の中から地球温暖化対策に取り組もうというシンプルなもの。その取り組みの入り口として選ばれたの、毎日の「食事」でした。

地球環境にやさしいことは家計にもやさしく、体にもやさしいということを多くの人に伝えるために、食から考える活動を「うちエコ!ごはん」と名付けたそうです。

個人的にはこういう「生活のど真ん中」から環境問題を考えさせてくれる発想って、すごく好きだなと思っています。難しい数字の話よりずっと身近な感じがしますよね。

具体的な取り組みの例

難しいことをしなくていいんです。「うちエコ!ごはん」が提案する行動はたとえばこんな内容です。

  • 輸送にかかるCO2を削減するために、できるだけ地産地消の食材を選ぶ
  • 調理の際に段取りを工夫して、火を使う時間や量を減らす

日々の買い物や料理のちょっとした工夫が地球温暖化対策につながるという考え方です。

なぜ6月30日なのか?

ここがこの記念日でいちばんロマンある部分だと思っています。

6月30日が選ばれた理由は二つあって、一つ目は「6月が環境月間の最終日」であること、二つ目は江戸時代の「氷室開き」の日に由来することです。

「環境月間」の最終日という意味

環境省は環境基本法に基づいて毎年6月を「環境月間」と定めており、国や地方公共団体、企業、市民が一体となって環境保全活動の普及・啓発を行う月とされています。

その最終日、いわば環境月間の締めくくりの日として6月30日を選ぶことで、一ヶ月間高まった環境意識を食卓からもう一度見つめ直してもらおうという意図があるんですよね。

加賀藩の「氷室開き」という歴史

藩政時代、加賀藩(現在の石川県)は毎年6月30日に「氷室開き」を行っていました。

氷室とは天然の雪や氷を夏まで保存するための専用施設のこと。

製氷技術などなかった時代、冬に積もった白山の雪を氷室小屋に詰め込み、半年ほど溶かさないまま保管していたんです。

そして6月30日になるとその氷を開けて徳川将軍家へと献上しました。加賀から江戸まで、距離はおよそ480km。

通常だと片道12泊13日かかる道のりを、「加賀飛脚」と呼ばれた人たちが昼夜ぶっ通しで4日間走り続けて届けたと伝わっています。

なんか…すごすぎる。

で紹介されている金沢市湯涌温泉ではこの伝統が今も生きていて、毎年1月31日に雪を氷室に詰め、6月30日に取り出す「氷室開き」の行事が現代でも続けられています。

「氷が溶けないように」という願い

「氷室開き」の日付にちなみ、「氷が溶けないように=地球温暖化をストップさせよう」という願いを込めて設けられたのが「うちエコ!ごはんの日」です。

江戸時代の雪と現代の地球温暖化をひとつのメッセージでつなげているこの発想、なかなかきれいですよね。

食事とCO2の意外な関係

「食事が環境に影響する」と言われてもピンとこない人も多いんじゃないでしょうか。私もそうでした。

実は日本の温室効果ガス排出量全体のうち、家庭部門が約15%を占めています。

そしてCO2排出の約6割はライフスタイルに起因すると政府の資料にも明記されていて、私たちの日常の行動がかなり大きな割合を占めているんです。

調理もCO2を出している

「調理でCO2が出るの?」と思う方もいるかもしれません。

ガスを使う時間、冷蔵庫の扉を開け閉めする回数、お湯を沸かす量。こうした積み重ねが家庭からのCO2排出につながっています。

環境省の統計調査でも、家庭の調理に伴うエネルギー消費とCO2排出量のデータが実際に収集・分析されており、調理行動と環境負荷の関係は学術的にも注目されている分野です。

「地産地消」が効果的な理由

「うちエコ!ごはん」が強調する地産地消のポイントは食材を遠くから運ぶほどCO2が増えるという事実です。

地元産の野菜を選ぶ、旬のものを食べる。

こうした選択ひとつひとつが、トラックや飛行機での長距離輸送を減らすことにつながります。個人的な意見ですけど、旬の食材って味も値段もいいことが多いので一石二鳥だなとずっと思っています。

氷室饅頭との関係も面白い

ついでに知ってほしいのが金沢の「氷室饅頭」の話です。

6月30日の氷室開きに合わせて金沢では白・赤・緑の三色の氷室饅頭を食べて一年の無病息災を願う習慣が残っています。

加賀藩5代藩主・前田綱紀の時代、氷室から運び出した氷雪が無事に江戸へ届くよう、饅頭を神社に供えて祈願したことが起源とされているそう。

高価な氷に手が届かない庶民が、氷に見立てた白い麦まんじゅうを食べたという説もあるみたいです。

翌7月1日が「氷室饅頭の日」として知られているのもこうした流れからです。記念日の背景には、江戸時代から続く豊かな食文化があるんですよね。

まとめ

  • 「うちエコ!ごはんの日」は毎年6月30日。うちエコ!ごはん事務局が2009年に制定し、日本記念日協会が認定している
  • 日付の由来は「環境月間の最終日」と「加賀藩の氷室開き(6月30日)」という二つの背景を持つ
  • 「氷が溶けないように=地球温暖化をストップさせよう」という願いが込められている
  • 家庭部門のCO2排出は日本全体の約15%を占め、食事はその大きな部分を担っている
  • 地産地消や調理の工夫など、「食」からできるエコ行動を広めることが目的
  • 金沢では現代でも氷室開きの伝統行事が続けられていて、氷室饅頭を食べる文化も残っている

6月30日は環境月間の最終日でもあります。

特別なことをしなくても、今日の夕飯に地元の旬野菜を選んでみる。それだけで、「うちエコ!ごはんの日」に参加したことになるんです。

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