7月10日が「日本なまずの日」だって知ってました?
この記事を読めばこの記念日がいつ誰によって作られたのか、そして「な(7)まず(10)」という語呂合わせの裏にある背景まで、しっかりわかるようになると思います。
「なんとなく聞いたことあるけど、詳しくは知らない」という方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
実はこの記念日、地震の俗信で有名な鯰とはちょっと違う角度から生まれたものなんです。
日本なまずの日の基本情報
まずはこの記念日がどんなものなのかざっくり整理しておきますね。
制定日と語呂合わせ
日本なまずの日は7月10日で日付は「な(7)まず(10)」という語呂合わせから来ています。
記念日として一般社団法人日本記念日協会に正式に認定・登録されたのは2017年(平成29年)のことです。
ちなみに似たような名前の記念日で7月2日の「全国なまずサミット・なまずの日」というものもあるんですが、こちらは埼玉県吉川市が中心となって制定したもので、由来も目的も別物なので混同しないよう気をつけたいところです。
制定した企業と場所
日本なまずの日を制定したのは鹿児島県肝属郡東串良町に本社を置く日本なまず生産株式会社です。
この会社はなまずの生産や養殖を手がけていてうなぎの養殖施設を活用して卵の孵化から成魚までの完全養殖を実現しているそうです。
地方の一企業が主導して国レベルの記念日を作ったというのは、なかなか意外な話だなと個人的には感じました。
なぜ7月10日に制定されたのか
記念日制定の目的や込められた思いについて見ていきます。
制定の目的
制定の狙いは日本固有の真なまず(日本なまず)を幅広い世代に食べてもらいたいという想いにあります。
なまずを食べると産後の肥立ちが良いとも言われていて暑い夏を乗り切るスタミナ食としてもふさわしいという考え方が背景にあるみたいですね。
真夏の時期にわざわざこの日を選んだのは土用の丑の日にうなぎを食べる文化と同じような流れを意識したのかもしれません
。あくまで推測ですがうなぎ文化との連想は自然な発想だったんだろうなと思います。
産後の肥立ちとの関係
「産後の肥立ちが良い」という表現、正直最初はピンと来なかったんですがこれは出産後の体力回復を助けるという昔からの言い伝えのことです。
なまずが具体的にどんな栄養素でこの効果をもたらすのか、細かく検証したわけではないので断定はできませんが、伝統的な滋養食として認識されてきた歴史があるのは確かなようです。
なまずと日本の食文化の歴史
日本なまずの日を理解するにはなまずが古くから日本人にどう食べられてきたかを知っておくと面白いと思います。
郷土料理としてのなまず
なまず料理は日本各地で郷土料理として親しまれていて、文献によると東は岩手県の「なまずのすり身汁」から、西は宮崎県に伝わるハレの日の料理まで、地域ごとに様々な食べ方があるようです。
一部の地域では蒲焼きにして食べる習慣もあって、うなぎと似た食感や味わいから代用食として重宝されてきた経緯があります。
うなぎ代替食としての注目
近年、うなぎの資源減少や価格上昇が話題になる中で、なまずがうなぎの代替食として改めて注目を集めているんですね。
実はこの流れ、日本なまず生産株式会社が完全養殖の技術を確立したこととも無関係ではないだろうなと思います。
うなぎに近い味わいでコスト面のメリットもあるという点がなまずが見直されている理由の一つなのかもしれません(ここは自分の見立てです)。
なまずと地震の言い伝え
日本なまずの日を調べていると必ず出てくるのが「なまず=地震」というイメージですよね。
ここでは食用のなまずと地震の俗信は別の文脈だということを整理しておきます。
鯰絵と安政江戸地震
江戸時代には地中に巨大なナマズが棲んでいて、それが動くと地震が起きるという俗信が広く信じられていました。
1855年の安政江戸地震の後には「鯰絵(なまずえ)」と呼ばれる風刺画が大流行し、鹿島神宮の要石でナマズを押さえつける図柄などが庶民の間で人気を集めたそうです。
鯰絵は200種類以上あったとされていて地震除けのお守りとしてだけでなく、震災後の辛さを笑いで癒やす役割も持っていたと考えられています。
食用ナマズと俗信の違い
ただ、日本なまずの日で扱われている「なまず」はこの地震伝説のナマズとは別の存在として捉えるべきです。
日本なまず生産株式会社が広めたいのは食用としてのなまずの魅力であって、地震予知能力があるという科学的根拠は今のところ確認されていません。
地震前にナマズが暴れたという逸話は昔から語られていますが、これはあくまで言い伝えの域を出ないものだと理解しておくのが良さそうですね。
この二つの話、混ざりがちなので記事を書く上でも整理が大事だなと感じました。
7月10日に何をすればいいのか
この記念日をどう楽しめばいいのか考えてみます。
なまず料理を試してみる
日本なまずの日をきっかけになまずの蒲焼きや天ぷらといった料理を試してみるのも良い過ごし方だと思います。
うなぎに比べるとまだ流通量が少なめなので、専門店や通販サイトを探してみる必要があるかもしれません。個人的には、こういうニッチな記念日から食文化に触れてみるの、けっこう楽しいなと思っています。
地域の取り組みを知る
鹿児島県東串良町のようになまずの完全養殖に力を入れている地域があることも、この記念日を通じて知ってもらえたら嬉しいところですね。
地方創生や食文化継承の一環として、こうした取り組みが広がっていくといいなと感じます。
まとめ
- 日本なまずの日は7月10日で「な(7)まず(10)」の語呂合わせが由来
- 鹿児島県東串良町の日本なまず生産株式会社が制定し、2017年に日本記念日協会が認定
- 目的は日本固有の真なまずを幅広い世代に食べてもらうこと
- 産後の肥立ちや夏のスタミナ食としての効能が言い伝えられている
- 7月2日の「全国なまずサミット・なまずの日」(埼玉県吉川市)とは別の記念日
- 地震伝説のナマズ(鯰絵など)とは文脈が異なるので混同に注意
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