「月でひろった卵の日」は7月14日に山口県柳井市のあさひ製菓が制定した記念日で、看板商品「月でひろった卵」の誕生を記念する日なんです。
この記事を読めば名前の由来やどうしてこのお菓子がこんなに愛されているのか、その背景がしっかりわかると思います。
月でひろった卵の日とは何なのか
まず基本情報からいきますね。記念日の制定者や日付の意味がすっきり整理できますよ。
制定した会社と日本記念日協会への登録
「月でひろった卵の日」は山口県柳井市に本社を置くあさひ製菓株式会社が制定した記念日です。
同社は「果子乃季」(かしのき)という屋号で山口県内に約44店舗を構えていて、和洋菓子の販売をしているんですね。
なぜ7月14日なのか
日付の由来については実はちょっとだけ資料に揺れがあるんです。
老舗情報サイトでは「1987年(昭和62年)のこの日に果子乃季の1号店がオープンし、メイン商品の『月でひろった卵』が販売されたこと」が由来だと説明されています。
一方で、地域メディアのやまぐちかんに掲載された特集や別の情報源では1986年に機内食の茶菓子として提案されたのがスタートだったとも紹介されていて、山口県の観光メディアでは「発売日1986年7月14日」と記載されている資料もあります。
正直なところここは自分でもかなり気になって調べたんですが、機内茶菓子として先行して採用された年と、店頭での一般販売が始まった年がズレている可能性が高いなという印象です。
あくまで自分の見立てですが1986年に機内茶菓子として先行採用され、1987年に果子乃季1号店での一般販売がスタートしたという流れなのかなと思っています。
どちらにしても、7月14日という日付そのものは一貫して記念日の起点になっているのでこの点は安心してもらって大丈夫です。
名前の由来が意外とドラマチック
名前がどんなふうに決まっていったのか、その裏側のエピソードを紹介しますね。読むとちょっと「へえ」と思ってもらえるかもしれません。
CAさんたちの一言で決まった商品名
このお菓子、実は名付け親が全日空(ANA)の客室乗務員さんだったんです。
1986年に航空会社の国内線機内食の茶菓子として提案されたのがそもそもの始まりで、ネーミングを決める段階で候補が2つあったそうなんですよね。
ひとつは「月の卵」、もうひとつが「月でひろった卵」。
実は当初、全日空の担当者との間ではわかりやすい「月の卵」で決まりそうな流れだったみたいです。
「わかりやすさ」より「かわいらしさ」が選ばれた理由
ところが営業部長さんが「女性の意見も聞いてみよう」とふと言い出して、たまたま客室乗務員の控室と同じフロアにいた女性たちにヒアリングをしたそうなんです。
すると、そこにいたCAさん全員が「月でひろった卵」のほうがかわいらしくて、やさしくて柔らかい感じがすると答えたんですよね。
この一言がきっかけで最終決定が覆ったというのは正直かなり印象深いエピソードだなと思いました。
マーケティングの正解ってこういう現場の感覚から生まれるんだなあと、しみじみ感じさせられる話です。
あさひ製菓とお菓子の歴史をたどる
あさひ製菓という会社がどんな歴史をたどってきたのか、その流れがつかめますよ。
大正時代から続く老舗の歩み
あさひ製菓の前身「チトセ屋」が創業したのは1917年(大正6年)のことで柳井市千歳の地名を店名に冠していたそうです。
最初は最中の皮やせんべい、飴玉などを製造していて、戦中戦後の混乱期を経て流通菓子の取次も始めたんですね。1951年(昭和26年)には商号を「あさひ製菓株式会社」に改めています。
ヒット商品からの繋がり
1974年(昭和49年)には「鳩子の海」という商品が大ヒットして下関から岡山にかけての駅売店にずらりと並ぶほどの盛り上がりを見せたそうなんです。
この成功を土台に、1987年には果子乃季1号店がオープンして、「月でひろった卵」の一般販売がスタートしたという流れになっています。
もともとはういろうの生産ラインを遊ばせないために開発に着手したという裏話もあって結局専用の製造機械まで用意することになったそうですよ。
月でひろった卵の味と製法
実際にどんな味わいのお菓子なのか、その特徴を整理していきますね。
使われている素材と味わい
「月でひろった卵」はふんわり蒸しあげたカステラの中からとろけるようなクリームが出てくる、まろやかで優しい味わいの山口銘菓です。
国産の高級な栗と地元山口県産の新鮮な牛乳や卵、それに工場の地下から湧き出る名水「琴名水」(きんめいすい)を使って作られているんですよね。
刻み栗を加えることでカスタードクリームの口溶けとの対比が生まれていて、これが結構人気の理由になっているみたいです。
山口出身の友人からお土産にもらったことがあるんですが、想像していたよりずっとふわふわで、正直びっくりしました🥚。
カステラってもっとしっかりした食感を想像していたのであの柔らかさは食べてみないとわからない感覚だなと思います。

数字で見るすごさ
2010年(平成22年)には生産個数が1億個を突破していて、これは本当にすごい数字だなと感じます。
さらに1994年の第22回全国菓子大博覧会(金沢菓子博)では内閣総理大臣賞を受賞し、2017年の第27回全国菓子大博覧会(お伊勢さん菓子博)では厚生労働大臣賞も受賞しているんです。
全国規模の菓子博で二度も大臣賞を取っているお菓子って、意外とそう多くない気がします。
記念日に込められた地域への思い
柳井市の小学生や新成人への贈呈
あさひ製菓は近年、山口県内で開催されるすべての成人式で新成人に「月でひろった卵」を贈呈していて、それに加えて発売日である7月14日を記念日に制定し、柳井市の小学生全員にプレゼントするという取り組みも続けているんですね。
ふるさとの味を心に留めておいてほしいという思いが背景にあるみたいで、商品PRというより地域文化を育てるための日という側面が結構強いんじゃないかなと思います。
毎年開催される食品まつりとの連動
下関の大丸などではこの記念日に合わせて「月卵誕生祭」といった催事が毎年開かれているみたいです。
7月11日から13日あたりの週末に合わせてイベントが実施されるケースもあって、記念日そのものが単発の日付紹介で終わらず、実際の販促や地域行事としても機能しているのが面白いところですね。
よくある疑問への考察
ここでは資料からは明確に断定できない部分について、私なりの考察を整理しておきますね。
「月でひろった卵の日」というちょっと不思議な名前の記念日ですが、由来をたどっていくと、CAさんの何気ない一言がきっかけで商品名が決まったという、かなり人間味のある逸話が背景にあることがわかりました。
全部が完全にはっきり資料で裏付けられているわけではないんですが、少なくとも複数のソース(あさひ製菓や果子乃季の公式サイト、メディアで内容が一致している部分については、信頼できる情報として整理しています。
まとめ
- 制定者はあさひ製菓株式会社で果子乃季の屋号で菓子を販売している会社です
- 記念日は日本記念日協会に認定・登録されています
- 商品名「月でひろった卵」の名付け親は全日空の客室乗務員たちです
- 1986年に機内茶菓子として先行採用され、1987年に果子乃季1号店で一般販売が始まったとみられます(この年の前後関係は資料によって表現が微妙に異なるため、あくまで推測に近い整理です)
- 生産個数は2010年に1億個を突破し、内閣総理大臣賞や厚生労働大臣賞も受賞しています
- 柳井市の小学生への配布や新成人への贈呈など、地域とのつながりを重視した取り組みが続いています
7月14日という日付にこんなに丁寧な物語が詰まっているとは思わなかったので、調べていて個人的にはかなり楽しい記念日でした。

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