「愛知のいちじくの日」ってSNSやスーパーの広告で見かけたことありませんか?
実はこの記念日、年に4回もあるんです。
今回は由来から歴史、愛知県がなぜいちじく生産日本一なのかまでまるっと解説していきますね。
愛知のいちじくの日とは何か
まずはこの記念日そのものの正体について簡単にお伝えしますね。
記念日の基本情報
愛知のいちじくの日は7月19日・8月19日・9月19日・10月19日の年4回設定されている記念日です。
制定したのは愛知県名古屋市中区に本部を置くJAあいち経済連で県下のJA(農協)が会員となって設立された組織なんですね。
日本記念日協会にもしっかり認定・登録されているので、割と公的な位置づけの記念日と言えると思います。
なぜ4か月もあるのかというと、愛知県産のいちじくが多く出回る7月から10月の期間、それぞれの月で「いちじく」の魅力をアピールしたいという狙いがあったみたいです。
1回だけじゃなく季節を通して繰り返し発信する形にしたのはけっこう戦略的だなと個人的には感じました。
愛知のいちじくの日の由来を深掘り
ここではなぜ19日という日付が選ばれたのか、その語呂合わせの仕組みを詳しく見ていきますね。
いち(1)じく(9)の語呂合わせ
日付の由来はシンプルで「いち(1)じく(9)」という数字の読み方から19日になったそうです。
7から10という4つの月に対して、それぞれ19日を当てはめることで、いちじくの旬全体をカバーする記念日になったわけですね。
ちなみに1月19日にも「はっぴいおかん・大阪いちじくの日」という似た語呂合わせの記念日があるので、いちじく業界では19日が結構人気の日付なのかもしれません。
制定された年と目的
制定は2012年でJAあいち経済連が日本記念日協会に登録したと紹介されています。
目的は愛知県産のいちじくをもっと多くの人にアピールして、その美味しさを知ってもらうことだったようです。
当時から愛知県は日本一の出荷量を誇っていたのでその地位をさらに広めたい思いがあったんだろうなと想像しています。
愛知県がいちじく生産日本一な理由
記念日の背景を理解するには愛知県のいちじく生産事情を知っておくのが欠かせません。
生産量と栽培面積のデータ
愛知県のいちじくについては資料によって「生産量全国1位」と「全国2位」という表現の違いがあるので、ここは少し丁寧に説明しますね。
愛知県のデータでは2022年産の栽培面積が107ヘクタールで全国1位、収穫量は1,615トンで全国2位となっています。
また2023年産の産出額は13億円で全国1位というデータもあります。
一方で、2018年統計では和歌山県に次いで全国2位という資料も見られました。
つまり指標によって順位が変動していて栽培面積や産出額では1位、収穫量では時期によって1位・2位を争っている状況みたいですね。
主な産地としては安城市や西尾市を中心とした西三河地域、常滑市や知多市を中心とした知多地域が挙げられています。
知多半島だけで愛知県全体の3割ほどのいちじくを生産しているというデータもあって、この地域が県内でも特に力を入れている産地なんだなと感じました。
参考:https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/577783.pdf
主力品種は桝井ドーフィン
愛知県で栽培されている品種は主に桝井ドーフィンとサマーレッドの2種類です。
桝井ドーフィンは国内のいちじく生産の約80%を占める、いわば日本のいちじく界のスタンダード品種なんですね。実が大きくて収量も多く、輸送にも向いているのが特徴だそうです。
ただ暑さにはやや弱い一面もあるみたいでサマーレッドはそこを改良した品種として、暑さに強くさっぱりした甘さがあると紹介されています。
いちじくという果実そのものの歴史
記念日を知る前にいちじく自体のルーツも知っておくと理解が深まりますよ。
世界での栽培の歴史
いちじくはクワ科イチジク属の落葉高木で、原産地はアラビア南部とされています。
原産地に近いメソポタミアではなんと6千年以上前から栽培されていたと言われているんですね。
地中海世界でも古くから知られていて、エジプトやギリシアなどでは紀元前から栽培され、古代ローマでは最もありふれた果物のひとつだったそうです。
旧約聖書にも登場する、歴史がかなり長い果実なんだなと知って、正直ちょっと驚きました。
「無花果」という漢字表記は花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来する中国由来の漢語だそうです。実際には花を咲かせないわけではなく、内側に密生する小花が見えないだけなんですけどね。
日本への伝来と栄養価
日本には江戸時代初期にペルシャから中国を経て長崎に伝来したとされています。当初渡来したのが在来種でその後果樹として洋種も栽培されるようになったようです。
いちじくには果糖やブドウ糖、ビタミン、カリウムなど様々な成分が含まれていて、食物繊維も豊富なので「不老長寿の果物」と呼ばれることもあるんですよ。
カリウムは高血圧の原因となるナトリウムを排出する働きがあるとされ、消化酵素も含まれているので胃腸が弱い人や二日酔いの時にもおすすめされています。
愛知のいちじくの日をどう楽しむか
この記念日をどう活用できるか考えてみますね。
各月のいちじくの旬との関係
愛知県産いちじくの出荷期間は品種や栽培方法によって幅があってハウス栽培では4月から8月、露地栽培では8月から10月まで長期間出荷されているというデータがあります。
つまり7月から10月という記念日の設定期間はまさに愛知県産いちじくの出荷ピークとぴたり重なっているんですね。
個人的にはこの記念日の日付設定そのものが、単なる語呂合わせだけじゃなく実際の旬とうまくリンクしている点がなかなか賢いなと感じました。
知多半島の産地では7月下旬から11月上旬にかけて出荷されているという情報もあるので、地域によっては記念日の期間より少し長めに旬が続く場合もあるみたいです。
実際に買い物をするなら、8月や9月あたりがいちじくの流通量的にも安定していて選びやすい時期かもしれませんね。
記念日を知って買い物や献立に活かす
このように4か月にわたって「いちじくの日」があると知っていると、スーパーの果物売り場を見る目がちょっと変わってきませんか?
特売やキャンペーンが19日前後に組まれることもあるようなので、狙って買い物をするのもひとつの楽しみ方だと思います。
もし詳しい旬の時期や品種による味の違いが気になる方は、産地直送のいちじくを食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。
まとめ
- 愛知のいちじくの日は7月19日、8月19日、9月19日、10月19日の年4回ある記念日
- 制定者はJAあいち経済連で2012年に日本記念日協会へ登録
- 由来は「いち(1)じく(9)」の語呂合わせ
- 愛知県は栽培面積・産出額で全国1位級のいちじく大産地
- 主力品種は桝井ドーフィンとサマーレッドの2種類
- いちじくは6千年以上前から栽培されている歴史ある果実
コメント