この記事を読めば誕生記念筆の日がどんな記念日なのか、そして赤ちゃん筆の由来や歴史がすっきり分かります。
8月20日に赤ちゃんの記念日があるって聞いたけど、実際どんな意味があるのか気になっている方、多いんじゃないでしょうか。
せっかくの赤ちゃんの初めての髪の毛、記念に残したいけど何から調べればいいか分からない、そんな方にぴったりの内容になっていると思います。
誕生記念筆の日って何の記念日なの
まず気になるのが、この記念日がそもそも何を目的にしているのかというところですよね。
ここでは制定の背景と誰が決めたのかをお伝えしますね。
8月20日に制定された記念日
誕生記念筆の日、別名で赤ちゃん筆の日とも呼ばれていて、これは1999年(平成11年)に赤ちゃん筆センター株式会社が制定した記念日です。
赤ちゃんの産毛で作る誕生記念の筆、いわゆる赤ちゃん筆を専門に手がけている会社が制定した記念日というのがまず大事なポイントかなと思います。
赤ちゃんの健やかな成長を願って、誕生日に記念筆を飾るといったイベントをPRする目的で作られたそうです。
制定した会社と登録先
この記念日は一般社団法人の日本記念日協会によって認定、登録されています。
赤ちゃん筆センター株式会社はもともと愛知県豊川市に本社を置いていた会社で、現在は東京都板橋区に所在地を移していて、代表者は深谷一夫さんという方が務めているようです。
ちなみに同社の西日本本社だった豊川での記念筆受付やカット業務はすでに終了しているという情報もありました。ここは意外と知らない方も多そうですね。
事業のかたちが少しずつ変わってきているんだなと感じます。
名前の由来はなぜ8月20日なのか
ここでは日付そのものに込められた語呂合わせの意味を説明します。数字の並びに理由があるのって、なんか面白いですよね。
語呂合わせの仕組み
8月20日という日付は8月を「ハッピー」、20日を「筆(ふで)」と読ませて、「ハッピーな筆」という語呂合わせから生まれたそうです。
正直、最初にこれを知ったとき、ちょっと強引かなと思ったんですが赤ちゃんの誕生をお祝いする記念筆というテーマにはよく合っている気がします。
誕生をハッピーに迎える、その気持ちを筆に込めるという発想、なかなか素敵だなと思いました。
もう一つの記念日「赤ちゃん&こどものカットの日」との関係
実は同じ会社が制定している記念日がもう一つあります。
3月8日の「赤ちゃん&こどものカットの日」でこちらは「さん(3)ぱつ(8)」と読む語呂合わせから来ているそうです。
赤ちゃんと子ども専門の理容室があることを広く知ってもらうための記念日らしく、髪をカットした人数は創立以来延べ150万人以上にもなっているとのことです。
同じ会社が2つの記念日を作っているというのは覚えておくと理解が深まると思います。
赤ちゃん筆(誕生記念筆)とはどんなもの
そもそも赤ちゃん筆って具体的にどういうものなのか、ここできちんと整理しておきますね。
産毛だから作れる特別な筆
赤ちゃんはお腹の中にいる頃から髪の毛(産毛)が生え始めていて、一度もカットしていない毛先はやわらかくて繊細なんです。
この毛先は毛が自然に先細りしているのが特徴で、一度でもハサミを入れてしまうと使えなくなってしまいます。
だからこそ、一生に一度しか作れない貴重なものなんですよね。
この「一度きり」という性質が記念品としての価値をぐっと高めているんだと思います。
材料になる髪の毛の条件
実際に筆を作るには一定の条件があります。
広島県熊野町の例では長さがおおよそ6センチから8センチ(大人の小指から人差し指くらいの長さ)、量も同じくらいの太さが必要とされています。
毛量が少ない赤ちゃんの場合は何回かに分けてカットして保管しておき、量が増えてから申し込んでも大丈夫だそうです。
カットした毛は湿気の少ない涼しい場所で防虫剤と一緒に保管するようにと案内されていました。細かいことまで指示があるんだなと、ちょっと驚きました。
誕生記念筆の歴史をたどる
誕生記念筆という文化がどこから来たのかルーツを探ってみましょう。ここは意外と知られていない部分だと思います。
熊野筆の伝統と赤ちゃん筆の関係
誕生記念筆を語るうえで欠かせないのが熊野筆の歴史です。
熊野筆は広島県安芸郡熊野町で作られる筆の総称でその歴史は江戸時代末期、1830年前後にまでさかのぼるとされています。
当時の熊野は農地が狭く農民の暮らしが苦しかったので、農閑期になると奈良(大和吉野地方)や兵庫の有馬まで出稼ぎに行き、その帰り道で筆や墨を仕入れて行商していたのが筆づくりの始まりだったそうです。
1975年には国の伝統的工芸品に指定されていて、今もおよそ200年続く技術が受け継がれています。誕生記念筆はこの熊野筆の技術、つまり書道筆を作る工程とまったく同じ手順で一本一本仕立てられているんですね。
伝統工芸品の技術で赤ちゃんの毛を筆にするというのはなんというか、ものすごく贅沢な話だなと個人的には思います。
赤ちゃん筆センターの創業と歩み
記念日を制定した赤ちゃん筆センター株式会社は赤ちゃん筆の専門メーカーとして創業以来、両親の想いや願いを尊重した筆づくりを続けてきた会社です。
熊野町のような産地発の伝統工芸士による制作と専門メーカーによる企画製造という、2つの流れが誕生記念筆の文化を支えているというのが自分の見立てです。
あくまで仮説ですがこういう二重の担い手がいることで、地域の職人技術と全国向けのサービス、両方が広まったんじゃないかなと思っています。
誕生記念筆はどうやって作られるの
実際に依頼するとどんな流れになるのか気になりますよね。工程や費用の目安をまとめました。
制作工程と期間
熊野町の窓口では申込書と赤ちゃんの髪の毛(初めて生えてきた毛)を用意して、直接持参するか現金書留で郵送する流れになっています。
制作期間については熊野町の案内では「申込みからお届けまで約1カ月半から2カ月」とされている一方で、熊野筆セレクトショップ本店の案内では「製作期間は約4から5カ月」とされていました。
窓口や依頼先によって期間の表記にかなり差があるので、依頼する際は必ず個別に確認したほうがいいと思います。ここは見落としがちなポイントかもしれません。
料金の目安
料金については熊野町の案内で制作費16,000円(税込み)という数字が示されています。
桐箱には制作した伝統工芸士の銘を墨書きし、筆の軸には赤ちゃんの名前と生年月日を彫刻してもらえるそうです。
ちなみに広島県熊野町にある榊山神社では、この赤ちゃん筆を「御守筆(おまもりふで)」と名付けて、無病息災や成長を祈願する祝詞まで奏上してもらえるサービスもあるようです。
ただの記念品というより、お守りとしての意味合いも持たせられるんだなとちょっと感動しました。
記念日をどう過ごす楽しみ方のヒント
せっかくの記念日、どんなふうに楽しめばいいのか考えてみましょう。
誕生日に飾るイベントとして
赤ちゃん筆センターは誕生日に記念筆を飾るなどのイベントをPRしているとのことでした。
赤ちゃんの誕生日と組み合わせて筆を飾る場所を作ったり、写真を一緒に撮ったりするのも良さそうですね
。桐箱に入った筆を成長のたびに見返すと当時の毛質や色を思い出すきっかけになるかもしれません。
記録として残す意味
これはあくまで自分の考えですが誕生記念筆は写真やアルバムとは違って、実際に「触れられる」記念品というのが特別な気がします。
写真は視覚的な記録ですけど筆はその子だけの毛質がそのまま形として残るので、大人になってから見返したときの実感がまったく違うんじゃないかなと思います。
細かく検証してないので断定はできませんが、こういう物としての記念品にはSNSでシェアされる際も反応が良さそうな印象があります。
まとめ
今回お伝えした内容を簡単に整理しておきますね。
- 誕生記念筆の日(赤ちゃん筆の日)は1999年に赤ちゃん筆センター株式会社が制定した記念日
- 8月20日という日付は8月を「ハッピー」、20日を「筆」と読む語呂合わせから来ている
- 赤ちゃん筆は一度もカットしていない産毛だからこそ作れる、一生に一度の記念品
- 熊野筆はおよそ200年の歴史を持つ伝統工芸品で、誕生記念筆もその技術で作られている
- 制作には長さ6センチから8センチほどの髪の毛が必要で、料金の目安は16,000円前後、期間は依頼先によって幅がある
赤ちゃんの誕生をお祝いする記念日として、誕生記念筆の日は毎年8月20日にひっそりと存在しています。
もし赤ちゃんが生まれる予定がある方やすでに小さなお子さんがいる方は、この記念日をきっかけに誕生記念筆を検討してみるのもいいかもしれませんね。
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