8月29日は「コミュニティマーケティング推進の日」なんです。
この記事を読めばこの記念日がいつどうして生まれたのか、そして日本のコミュニティマーケティングがどんな道をたどってきたのかがわかると思います。
マーケティング担当の方はもちろん、コミュニティ運営に関わっている方や、これから始めたいと考えている方にもきっと役立つ内容になっているはずです。
コミュニティマーケティング推進の日とは何か
まずはこの記念日がどんなものなのか、基本的なところから整理していきますね。
一般社団法人が制定した新しい記念日
「コミュニティマーケティング推進の日」は一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会が制定し、一般社団法人日本記念日協会から正式に認定を受けた記念日です。
認定は2026年に発表されたばかりで、できたてほやほやの記念日と言えそうです。
日本記念日協会は放送作家の方が立ち上げた団体で、企業や団体が制定した記念日の正確な日付や由来を把握し、広報活動を支援する役割を担っています。
この協会の認定を受けているという点でただの思いつきの記念日ではなく、しっかりした裏付けのある記念日なんだなと感じます。
コミュニティマーケティングという言葉の意味
そもそもコミュニティマーケティングとは企業が主宰するコミュニティの中で、顧客どうしが交流したり情報を発信し合ったりすることを通じて、顧客理解や顧客育成、そして新しい顧客の創造を実現していくマーケティング手法のことです。
最近はSNSやオンラインコミュニティが当たり前になったこともあって、この手法自体はけっこう多くの企業で実践されているみたいですね。
ただ「コミュニティマーケティング」というカテゴリー名としての認知は、まだ十分に広がっているとは言えない状況なんだそうです。
だからこそ、この概念をもっと社会に根付かせたいという思いが記念日制定の理由になっているんだと思います。
なぜ8月29日なのか、由来を深掘り
ここではなぜ他の日ではなく8月29日が選ばれたのか、その由来をじっくり見ていきます。
2014年のイベントマーケティングサミットでの講演
8月29日という日付は日本におけるコミュニティマーケティングにとって、いわば原点にあたる日なんです。
2014年8月29日、「EVENT MARKETING SUMMIT」というイベントが開催され、その場で当時AWS(アマゾンウェブサービスジャパン)のマーケティング本部長を務めていた小島英揮氏が講演を行いました。
この講演でJAWS-UGをはじめとするユーザーコミュニティを活用したビジネス拡大の施策が
「コミュニティマーケティング」
という言葉で表現され、その概念やフレームワークが初めて体系的に紹介されたと言われています。
つまりこの日は日本で「コミュニティマーケティング」という言葉が生まれた瞬間だったわけですね。
ちょっと感慨深いなと思いました。

小島英揮氏とJAWS-UGのつながり
小島英揮氏はコミュニティマーケティング推進協会の代表理事を務めています。
JAWS-UGはAWSのユーザーコミュニティで、エンジニアを中心とした草の根の勉強会や交流活動から広がっていったコミュニティなんですが、こうしたユーザー同士のつながりが企業のビジネス成果につながっていく様子を目の当たりにしたことが、コミュニティマーケティングという概念を体系化するきっかけになったのかもしれません。
あくまで推測になりますが当時のエンジニア界隈での盛り上がりが、後にBtoB企業全体に広がるムーブメントの土台になったと考えると、なかなか意味深い流れだなと感じます。
コミュニティマーケティング推進の日までの12年間の歴史
この記念日は突然できたわけではなく、12年という時間をかけて積み上げられてきた活動の結果なんですね。
CMC_Meetupという実践の場の広がり
2014年の講演をきっかけに、企業や地域でコミュニティマーケティングの実践が徐々に広がっていきました。
そして2016年には「CMC_Meetup」というイベントがスタートし、現在では全国12都市で開催され、累計130回以上を数えるまでになっています。
たった1回の講演から、こんなに広範囲な活動に発展したというのは素直にすごいなと思います。
地方でも開催されているというのが特に印象的でした。
都市圏だけの盛り上がりで終わらなかったところに、この概念の実践性の高さが表れている気がします。
書籍出版、協会設立、白書発行への広がり
活動が広がる中で書籍の出版や一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会の設立も行われました。
さらに第三者機関による初の調査レポートとして「コミュニティマーケティング白書」も発行されています。
個人の講演から始まった取り組みが団体としての活動、そして客観的なデータを伴う調査レポートまで発展していったという流れは、地道な積み重ねの結果なんだろうなと感じます。
記念日制定の背景にある業界の実態
なぜこの記念日が必要とされたのか、その背景にある業界の状況もあわせて見ていきましょう。
コミュニティマーケティング白書2025-2026が示す数字
協会が実施した「コミュニティマーケティング白書2025-2026」の調査によると、マーケティングやカスタマーサクセスに携わるビジネスパーソンのうち42パーセントがコミュニティ施策に取り組んでいる、または検討しているとのことです。
さらに実践している企業の62パーセントが明確な事業貢献を実感しているという結果も出ています。
この数字を見ると、コミュニティマーケティングはもう一部の先進企業だけの話ではなく、かなり幅広い企業が関心を持つ分野になっているんだなと実感しますね。
想像していたよりも実践している企業が多くて、ちょっと驚きました😳
現場が抱える課題とノウハウ共有の必要性
とはいえ、順風満帆というわけでもないみたいです。
現場では
- 「活性化がうまくいかない」
- 「効果測定がしづらい」
- 「リソースが足りない」
といった課題を抱えているケースが多いようで他社の事例やノウハウを学べる場の必要性が高まっているとされています。
こうした課題感があったからこそ8月29日という起点となる日を明確にして、理解と実践をさらに加速させようという動きにつながったんだと思います。
記念日制定後最初の8月29日、CMC甲子園開催
記念日が制定されて最初に迎える8月29日には、大きなイベントも予定されているんです。
CMC甲子園の開催概要
2026年8月29日土曜日、大阪の松下IMPホールで「CMC甲子園」というイベントが13時から18時30分まで開催。
定員は300名で先着順、対象はマーケティング責任者や担当者、事業責任者、コミュニティマネージャーやリーダー、これからコミュニティマーケティングを学びたい方などが想定されているそうです。
セッションには再春館製薬所やカインズ、味の素、オタフクソース、NECといった著名なブランドの実践者が登壇する予定で生の経験談を直接聞けるというのは、なかなか贅沢な機会だなと思います。
来場者の中から5名には、通常10万円で提供されている「コミュニティマーケティング白書2025-2026」のフルレポート製本版がプレゼントされる企画もあるみたいですよ。

代表理事の言葉に込められた思い
代表理事の小島英揮氏は12年前に「コミュニティマーケティング」という言葉を使って自分たちの取り組みを紹介したとき、その日が将来記念日になるとは想像していなかったとコメントしています。
そして記念日をつくること自体が目的ではなく、企業や組織がコミュニティを通じて顧客をより深く理解し、顧客どうしのつながりから新しい価値が生まれる、そんな実践をもっと多くの企業や地域に広げていくための起点にしたいという思いを語っています。
「コミュニティマーケティングをあたりまえに」
という理念、なんだかすごく素直で伝わりやすい言葉だなと感じました。
まとめ
8月29日「コミュニティマーケティング推進の日」について、由来や歴史を振り返ってきました。
ポイントを整理するとこんな感じです。
- 2014年8月29日の「EVENT MARKETING SUMMIT」での小島英揮氏の講演が原点になっている
- JAWS-UGなどのユーザーコミュニティの活動から「コミュニティマーケティング」という言葉が体系化された
- 2016年開始のCMC_Meetupは全国12都市、累計130回以上開催されるまでに広がった
- 白書2025-2026では実践企業の62パーセントが事業貢献を実感していると報告されている
- 記念日制定後最初の8月29日には大阪でCMC甲子園が開催される
12年という時間をかけて積み重ねられてきた活動がようやく記念日という形で節目を迎えたわけですね。
コミュニティマーケティングに関わっている方も、これから始めようと考えている方も、この日をきっかけに改めてその意義を振り返ってみるのもいいかもしれません。
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