9月3日は「クチコミの日」ということをご存知でしょうか。
この記事を読めばクチコミの日がいつ誰によって制定されたのか、その由来や込められた思い、さらにクチコミという言葉そのものの成り立ちまでまるっと分かります。
日常でなにげなく使っている「口コミ」という言葉、実はけっこう深い背景があるんですよね。
クチコミの日の基本情報
まずはクチコミの日がどんな記念日なのか制定した主体や日付の位置づけから押さえていきましょう。
9月3日に制定された記念日
クチコミの日は毎年9月3日にあたる記念日です。
制定したのは、東京都渋谷区道玄坂に本社を置く株式会社サイバーエージェントです。
同社は1998年3月18日に設立された企業でメディア事業やインターネット事業、ゲーム事業などを幅広く手がけています。

制定した企業とサービスの関係
サイバーエージェントといえばブログサービス「アメーバブログ」の運営元としてもよく知られていますよね。
個人が自分の体験や感想を発信し、それが多くの人の目に触れて広がっていく仕組みを提供してきた企業だからこそ、クチコミという情報伝達のあり方に着目して記念日を制定したのかなという印象があります。
渋谷という若者文化の発信地に本社を構える企業から生まれた記念日というのも、なんとなく象徴的だなと感じますね。
クチコミの日という名前の由来
なぜ9月3日という日付が選ばれたのか、語呂合わせの仕組みを詳しく見ていきます。
「く(9)ちこみ(3)」の語呂合わせ
クチコミの日の日付は「く(9)ちこみ(3)」という語呂合わせに由来しています。
9月を「く」、3日を「ちこみ」と読ませることで、クチコミという言葉の音にぴたりと重ねているんですね。
日本の記念日ではこうした語呂合わせによる制定がかなり多いのですが、クチコミの日もそのひとつというわけです。
音の響きだけで日付を決めてしまうところ、なかなかユニークだなと個人的には思います。
語呂合わせが選ばれた理由についての考察
なぜ企業がわざわざ語呂合わせの記念日を制定するのかというと、覚えやすさとメディア露出のしやすさが大きいのではないかと考えられます。
数字の由来がはっきりしている記念日は、SNSやニュースサイトで紹介される際にも説明がしやすいですし、企業のブランディングにもつながりやすいですよね。
あくまで自分の見立てですがサイバーエージェントとしても「クチコミ」という言葉そのものへの注目を高めたいという狙いがあったのかもしれません。
クチコミという言葉が生まれた歴史
クチコミの日を理解するうえで欠かせないのが、そもそも「クチコミ」という言葉自体がどう生まれたのかという部分です。
マスコミとの対比から誕生した言葉
クチコミ(口コミ)は、マスメディアを介さない情報伝達の手段として、「マスコミ」との対比で生まれた言葉だとされています。
マスコミが「マス・コミュニケーション」の略で、新聞やテレビ、ラジオ、雑誌などを通じて不特定多数に情報を届ける活動を指すのに対し、クチコミは文字通り「口頭でのコミュニケーション」を略した言葉で、人から人へと直接伝わる情報の流れを表しています。
マスに向けた発信とは正反対の顔の見える範囲でのやりとりから生まれた言葉なんですよね。
小規模な会話からインターネット時代の影響力へ
本来のクチコミは家族や友人同士の会話レベルの小さなコミュニケーションだったとされています。
それがインターネットの発達によって、ブログやレビューサイト、SNSといった形で可視化されるようになり、飲食店選びや旅行先の決定、美容やアプリ選びといった私たちの日常の意思決定にまで大きな影響を及ぼす存在に変わっていきました。
個人的にはこの変化の速さがすごく印象深いです。
ほんの数十年前までは口伝えでしか広がらなかった情報が、今では一瞬で何万人にも届いてしまうわけですから。
クチコミの日が伝えたいメッセージ
ここではクチコミの日が制定された背景にある思いや、現代社会におけるクチコミの位置づけについて考えていきます。
情報の量よりも質を重んじる姿勢
クチコミの日に込められたメッセージとして、誇張や憶測ではなく体験に根ざした率直で具体的な言葉こそが、誰かの不安を和らげ良い出会いへの後押しになるという考え方が挙げられます。
拡散の速さやバズることばかりが注目されがちな時代だからこそ、一件一件のクチコミの信頼性に目を向け直そうという姿勢はなるほどと思わされる視点ですよね。
生活者の声が社会を少し良くしていく、その循環を丁寧に育てていこうというのがこの記念日の根底にあるスタンスだと言えそうです。
クチコミの影響力の大きさ
お店選びや商品購入の場面でクチコミを判断材料にしている人はかなり多いのではないでしょうか。
細かく検証したわけではないのですがレビューの星の数やコメントの内容ひとつで購入をやめたり、逆に決め手になったりした経験がある人は少なくないと思います。
クチコミの広がり方を心理学から考える
クチコミがなぜ人から人へと伝わっていくのかを心理学の観点から見ていきます。
社会心理学における流言の広がり方
クチコミはコミュニケーションの一種であると同時に、情報がどう伝わっていくかという社会的な側面も強いため、社会心理学の分野で研究が進められてきた領域でもあります。
社会心理学では噂話のようなインターネット上でも広がる情報を「流言」と呼び、正確さを裏付ける具体的なデータがないまま口から耳へと伝わり、次々に信じられていく出来事として定義されています。
曖昧さと重要性が拡散の強さを決める
流言の広がり方についてはその事柄が持つ重要性と曖昧さの掛け合わせによって伝搬の程度が変わるという考え方があり、流言の広がる程度=事柄の曖昧さ×事柄の重要性という式で表せるとする仮説が提唱されています。
加えて、曖昧さだけでなく受け手が抱く不安の強さも伝わりやすさに関わっているという指摘もあるようです。
自分にとって重要な事柄であるほど多少の不確かさがあっても人はつい誰かに話してしまう、というのは日々のクチコミの感覚ともなんとなく重なる部分がある気がしますね。
まとめ
クチコミの日についてのポイントを整理すると次のようになります。
- 毎年9月3日が「クチコミの日」で、株式会社サイバーエージェントが制定した記念日
- 日付の由来は「く(9)ちこみ(3)」の語呂合わせ
- クチコミという言葉は、マスコミとの対比で生まれた「口頭でのコミュニケーション」の略
- もともと小規模だった口伝えの情報が、インターネットの発達で大きな影響力を持つようになった
- 誇張ではなく体験に根ざした信頼できる発信を大切にしようというメッセージが込められている
- 社会心理学の視点では、情報の重要性や曖昧さが拡散のしやすさに関係していると考えられている
普段なにげなく参考にしているクチコミですがこうして由来や背景を知ると、ひとつひとつの声の重みが少し違って見えてきませんか。
9月3日は自分が発信するクチコミの内容を少し見つめ直してみる日にしてみるのもいいかもしれませんね。
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