知恵の輪の日とは?由来や歴史を解説【9月9日】

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毎年9月9日は「知恵の輪の日」って知っていましたか。

この記事を読めば記念日の由来や制定した人物、そして知恵の輪そのものの意外と壮大な歴史まで、まるっと理解できると思います。

なんとなく子どもの頃に遊んだ記憶はあるけれど、詳しいことは知らないという方、けっこう多いんじゃないでしょうか。

そんな方のためにできるだけ深く掘り下げて解説していきますね。

目次

知恵の輪の日の基本情報

まずはこの記念日がいつ、誰によって作られたものなのか基本的なところから押さえていきます。

制定日と登録団体

知恵の輪の日は9月9日です。

一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録されている、れっきとした記念日なんですね。

日本記念日協会は企業や団体、個人が独自に定めた記念日を審査して登録している組織で、この協会に登録されているということは、由来や制定の経緯がしっかり確認されているという証でもあります。

誰が制定したのか

知恵の輪の日を制定したのは岐阜県在住でオリジナルの知恵の輪を手作り・販売している愛好家の方です。

有名企業やメーカーが仕掛けた記念日というより、知恵の輪そのものに深い愛情を持つ個人の活動から生まれた記念日というのが、なんだか温かみがあっていいなと感じます。

具体的な氏名までは公表情報として見当たらなかったので、この点はあくまで公開されている由緒に基づく情報として理解してもらえればと思います。

9月9日に制定された由来

なぜ数ある日付の中から9月9日が選ばれたのか、そこには知恵の輪ならではの理由があるんです。

最も易しい形と最も難しい形の両方にちなんでいる

日付の由来は二段構えになっていて、ちょっと面白い構造になっています。

ひとつは最も易しいとされる知恵の輪のひとつに、「9」の形をした輪を2つ組み合わせたものがあるということ。

もうひとつは難しいことで知られる知恵の輪の代表格「九連環」にちなんでいるという理由です。

つまり、易しさの象徴と難しさの象徴、両方の「9」が重なる日として9月9日が選ばれたわけですね。

単純に語呂合わせで数字を並べたわけじゃなくて知恵の輪という遊び自体の構造を反映した日付選びになっているのが、個人的にはすごく丁寧だなと思いました。

記念日に込められた想い

この記念日の目的は知恵の輪をまだ知らない人にその魅力を伝え、遊んだことのある人には懐かしい思い出を蘇らせてもらうことにあるとされています。

SNSやスマホゲームが当たり前になった今だからこそ、あえてアナログな遊びの魅力を再確認してほしいという願いが込められているのかもしれません。

ちなみにこの由緒は複数の記念日情報サイトでほぼ同一の表現で紹介されており、日本記念日協会に登録された由緒書きがそのまま広まっている形だと考えられます。

知恵の輪とはどんな遊びか

記念日の主役である「知恵の輪」そのものについて、あらためて整理しておきます。

基本的な仕組み

知恵の輪とは輪と輪、あるいは輪と他の部品が複雑に絡み合った玩具で、簡単には外れない組み合わせを工夫して外したり、また元に戻したりして遊ぶパズルの一種です。

デジタル大辞泉でも「いろいろな形の金属の輪を組み合わせたり、解いたりして遊ぶもの」と説明されていて、玩具としての定義がしっかり確立されているのがわかります。

数学的に見ても興味深くて輪の数がひとつ増えるごとに解くための手数が指数関数的に増えていく構造になっているそうです。

このあたり、ただの子ども向けの玩具というより、数理パズルとしての側面も強いんですよね。

チャイニーズリングという原型

知恵の輪の中でも歴史的に最も代表的とされるのが「チャイニーズリング」と呼ばれるタイプです。

細長い板に柄のついた輪が数個はめ込まれていて、そこに通っている棒を外すという仕組みになっています。

中国ではこれが9個の輪で構成される「九連環」として知られていて、まさに記念日の由来にも登場するあの九連環につながっていくわけです。

知恵の輪の壮大な歴史

ここからは知恵の輪そのものの歴史を、中国、日本、そして世界という三つの視点から見ていきます。ここまで深く掘り下げて解説している記事はあまり見かけないのでしっかり読み込んでもらえたら嬉しいです。

中国での起源と『戦国策』の逸話

九連環の起源については諸説ありますが代表的な説として、中国の古典『戦国策』に登場する「玉連環」がその原型ではないかと言われています。

これは戦国時代の秦の昭王が斉に贈った品物とされ、もし本当に同一のものだとすれば2000年以上の歴史を持つことになるんです。

エピソードとしては秦の使者が斉の君王后に「これを解いてみよ」と玉連環を差し出したところ、誰も解けず、最終的に君王后が槌で打ち壊して「解きました」と返した、という話も伝わっています。

知恵比べのつもりが力業で返されてしまうという、なんとも痛快なオチですよね。

もうひとつ、三国志で有名な諸葛亮が妻の退屈を紛らわすために考案したという伝説もあるようですがこちらは確証のない言い伝えとして扱われています。

日本への伝来と江戸時代のエピソード

日本には17世紀後半に伝わったとされていて江戸時代に日本に漂着した中国人によって九連環がもたらされたのが始まりという説が有力です。

最初は玉で作られていたものが、やがて銅や鉄製に変わり、庶民の玩具として広まっていったそうです。

会田安明のエピソード

江戸時代には知恵の輪にまつわる有名なエピソードがいくつも残っています。

ひとつは和算家の会田安明にまつわる話で、彼が9歳の頃にこの原理を解明したことが自信となり、数学者への道を歩むきっかけになったと伝えられています。

会田安明は山形出身で、後に「最上流」という数学の流派を立ち上げた江戸時代の代表的な和算家のひとりです。

平賀源内のエピソード

もうひとつ印象的なのが、本草学者で発明家の平賀源内のエピソードです。

オランダ商館長が戯れに知恵の輪仕掛けの金袋を差し出し、居合わせた誰もが開けられなかったところ、源内があっさり解いてみせて周囲を驚かせたという話が残っています。

この出来事をきっかけに源内はオランダ商館長との親交を深めていったとも言われていて、単なる遊び道具が人と人をつなぐきっかけになったという点、なんだかロマンを感じます。

各地に広がる流行

さらに1820年頃には長崎の中国人によって九連環にまつわる歌が流行し、大坂で「看々踊」として興行されたという記録もあるそうです。

天保年間には「智恵の糸」という別バリエーションも流行するなど、江戸時代を通じて知恵の輪は形を変えながら庶民に親しまれ続けていたことがわかります。

大正時代以降

大正時代になると現在私たちがイメージするような金属製の「知恵の輪」という名称で呼ばれる玩具が広まっていったとされています。

世界各地に伝わるパズルリング

世界に目を向けると知恵の輪と似た遊びは古くから複数の地域で独自に発展してきたようです。

西洋では16世紀のイタリアの数学者ジェロラモ・カルダーノがこの種のパズルについて論じていて、ルカ・パチョーリの著書にも同様のパズルに関する記述が見られるといいます。

一方で「パズルリング」と呼ばれる指輪型のパズルについては、起源がはっきりしていない部分が多く、エジプト起源説、トルコやアラビアで結婚指輪として使われていた説、あるいは16世紀ヨーロッパの「ジムメルリング」がルーツという説など、複数の言い伝えが混在しています。

この点はどの説が正しいと断定できる決定的な資料が見当たらなかったのであくまで諸説あるという状態だと理解しておくのが良さそうです。

地域によって独立に似たような発想のパズルが生まれた可能性もありますし、交易を通じて伝播していった可能性もあるというのが率直なところですね。

現代における知恵の輪の存在感

昔ながらの玩具というイメージが強い知恵の輪ですが実は今でも根強い人気を保っています。

立体パズルとして進化を続ける市場

現代日本で知恵の輪の系譜を受け継ぐ代表格といえば、株式会社ハナヤマが手がける立体パズルシリーズ「はずる」です。

このシリーズは世界50か国以上で販売され、累計販売数は2,000万個を突破しているというから驚きです。

単年での販売数を見ても2017年時点で日本国内だけで30数万個、世界全体ではおよそ100万個が売れていたという数字が残っています。

近年では毎年150万個をコンスタントに売り上げているとも報じられていて、海外ではアメリカやロシア、フィンランド、オランダといった地域で特に人気が高いそうです。

書店のレジ横に何気なく置かれているあのパズル、実はここまで世界的なヒット商品だったんですね。

ちょっと意外に感じた方もいるんじゃないでしょうか。

頭の体操としての価値

知恵の輪はただの懐かしい玩具というだけでなく、現代でも「頭の体操」として一定の需要があります。

高齢者施設のレクリエーションで活用されている例も見られ、9月9日の記念日にちなんで知恵の輪に触れてみようという催しが行われることもあるようです。

手先を動かしながら論理的に考える作業は、世代を問わず脳の刺激になる遊びとして見直されているのかもしれません。

まとめ

今回は知恵の輪の日について由来から知恵の輪そのものの歴史まで幅広く整理してきました。

最後に要点をまとめておきますね。

  • 知恵の輪の日は9月9日で日本記念日協会に認定・登録されている記念日
  • 制定したのは岐阜県在住の知恵の輪愛好家
  • 日付の由来は、易しい知恵の輪の「9」の形と難しい知恵の輪の代表「九連環」の両方にちなんでいる
  • 知恵の輪の起源は中国とされ、『戦国策』に登場する「玉連環」が原型という説がある
  • 日本には17世紀後半に伝来し、会田安明や平賀源内にまつわる逸話が江戸時代に残っている
  • 現代でも「はずる」シリーズなど世界規模で愛される立体パズルとして進化を続けている

普段は何気なく通り過ぎてしまう記念日かもしれませんがこうして掘り下げてみると、遊び道具ひとつに何千年もの歴史が詰まっていることに気づかされますね。

9月9日を迎えたら、実家の引き出しに眠っている知恵の輪を引っ張り出してみるのも、良い時間の使い方かもしれません。

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