毎年9月9日は「食べものを大切にする日」って知っていましたか。
この記事を読めばこの記念日がいつ誰によってつくられたのか、そして日付の由来や込められた思いまで、まるっと理解できるかなと思います。
普段何気なく食べものを残してしまっている方や食品ロスという言葉が気になっている方には、けっこう刺さる内容になっているはずです。
食べものを大切にする日の基本情報
まずはこの記念日がどんな日なのか基本的なところから押さえていきますね。
制定した団体と登録年
「食べものを大切にする日」は一般財団法人ベターホーム協会が2009年に制定した記念日です。
一般社団法人日本記念日協会にも正式に認定されていて、ただの語呂合わせのイベントというわけではなく、きちんとした記念日として登録されているんですよね。
ベターホーム協会というと料理教室のイメージを持っている方も多いんじゃないでしょうか。
実際、この団体は料理と栄養についての消費者教育を長く手がけてきた組織で、この記念日もその活動のひとつとして生まれたものです。

どんな願いが込められているか
この日に込められているのは「食べものを大切にして、健康に」という願いなんです。
単に食べ残しをやめようという呼びかけだけでなく、食を大事にする心そのものを見直してほしいという狙いがあるように感じます。
食べものへの感謝を思い出すきっかけとして案外いい機会かもしれませんね。
なぜ9月9日なのか由来を深掘り
ここでは日付そのものに込められた語呂合わせと背景の意味を整理していきます。
捨てない残さないの語呂合わせ
日付の由来としてよく挙げられるのが「食べものを捨てない(ナイン)、残さない(ナイン)」という語呂合わせです。
9という数字を「ナイン」と読ませて、そこに「捨てない」「残さない」という行動の呼びかけを重ねているんですね。
正直、最初に知ったときはちょっと強引かなとも思ったんですが、覚えやすくてキャッチーな語呂合わせだなと感じました。
重陽の節句との結びつき
もうひとつの理由として挙げられているのが、9月9日が古くから伝わる「重陽の節句」にあたる日だという点です。
重陽の節句は無病息災と長寿、そして収穫を祈る行事として位置づけられていて、ベターホーム協会はこの意味合いを踏まえて「食べものを大切にして、健康に」という願いをこの日に重ねたとされています。
つまりただの語呂合わせだけでなく、健康長寿を願う伝統的な意味づけも土台になっているというわけです。
ここは正直、日付選定の理由として意外と丁寧に考えられているなと感じた部分でした。
記念日をつくったベターホーム協会の背景
ここではこの記念日の生みの親であるベターホーム協会がどんな団体なのかを見ていきます。
発足から法人化までの歩み
ベターホーム協会は1963年6月4日に任意団体として発足し、その後1975年に財団法人となった組織です。
もともとは高度経済成長期のさなかに暮らしや食についてしっかり学び賢い消費者になろうとする主婦たちの学習組織として始まったと言われています。
60年以上の歴史を持つ団体だと考えると、けっこう腰を据えて食育に取り組んできたんだなというのが伝わってきますよね。
全国での料理教室と食育活動
「ベターホームのお料理教室」として札幌から福岡まで全国18か所で教室を展開していて、料理や栄養の知識だけでなく食材の買い方や保存のしかた、環境に関することまで幅広く教えているそうです。
料理書の出版や調理道具の開発販売なども手がけていて、単なる料理教室運営にとどまらない活動をしている団体なんです。
記念日の歴史とこれまでの取り組み
この記念日がどんな活動を積み重ねてきたのか、具体的な事例を交えて紹介しますね。
食べもの大切運動としての展開
ベターホーム協会は「食べもの大切運動」という取り組みの一環として、この記念日を位置づけています。
料理教室の開催や冊子の出版を通じて食べものを大切にする心と技術を提案し続けているんだそうです。
川柳コンテストという独自の企画
個人的にちょっと面白いなと思ったのがこの運動の一環で川柳の募集が行われてきたという点です。
募集は2008年から始まり、2013年発表の第6回では全国からなんと1215句もの応募が集まったと記録されています。
入選作の中には「しょうゆ瓶洗った水も煮物用」といった食材を無駄にしない生活の知恵を詠んだ句や、家庭のちょっとした日常を切り取った句もあって読んでいて思わずクスッとしてしまうものも多いんですよね。
こうした川柳を毎年この記念日に合わせて発表するというスタイルは、他の記念日ではあまり見かけない独自の取り組みだなと感じます。
食品ロスの現状からみる記念日の意味
ここではこの記念日が現代においてどんな意味を持つのか、食品ロスの数字とあわせて考えてみます。
日本全体の食品ロス量
農林水産省と環境省が公表した2024年度の推計によると、日本の食品ロスの総量は461万トンにのぼるとされています。
内訳をみると家庭から出る「家庭系」が224万トン、食品関連事業者から出る「事業系」が237万トンとなっていて、家庭からの廃棄も事業からの廃棄もほぼ同じくらいの規模なんですよね。
これ、思っていた以上に大きい数字だなと感じた方も多いんじゃないでしょうか。
事業系の削減が進んでいるという事実
ただ、明るい材料もあって事業系の食品ロスは2000年度比で57%も削減が進んでいるという推計もあります。
企業側の取り組みが着実に成果を出しているとも読み取れそうですね。
とはいえ家庭系の削減はまだまだ伸びしろがある領域だと考えられていて、この記念日が呼びかけている内容は、まさに今の食品ロス問題にそのままつながっているように思います。
ざっくりした感じで言うと家庭での意識ひとつで削れる余地は結構ありそうだなという印象です。
日常でできる食べものを大切にする工夫
この記念日の趣旨を日々の暮らしに落とし込むための工夫を考えてみます。
食材を使い切る意識を持つ
冷蔵庫の奥で忘れられがちな野菜や皮や葉っぱの部分など、普段捨ててしまいがちな部分にも工夫次第で活用できるものは多いです。
川柳の入選作にもあったように、大根の葉っぱを使ったり、皮ごと調理したりする工夫は、意外と身近なところから始められるんですよね。
買いすぎず作りすぎない習慣
家庭系食品ロスの削減にはまだ余地があるとされている以上、買い物のときにあらかじめ必要な量を意識したり、作りすぎを防ぐために少なめに調理して足りなければ追加する、といったシンプルな習慣が案外効果的なのかなと思います。
9月9日をきっかけにこうした小さな見直しをしてみるのもいいかもしれませんね🍚
まとめ
食べものを大切にする日について由来から歴史まで整理してきました。
最後にポイントをまとめておきますね。
- 一般財団法人ベターホーム協会が2009年に制定し、日本記念日協会にも認定されている記念日
- 日付の由来は「捨てないん」「残さないん」という語呂合わせと、健康長寿を願う重陽の節句の意味づけ
- ベターホーム協会は1963年発足、1975年財団法人化という60年以上の歴史を持つ食育団体
- 2008年から続く川柳コンテストなど、独自の啓発活動を通じてこの記念日を広めてきた
- 2024年度の食品ロス総量は461万トンで、家庭系と事業系がほぼ半々を占めている
- 事業系は2000年度比57%減という成果が出ている一方、家庭での取り組みには伸びしろがある
こうして振り返ってみると、9月9日はただの語呂合わせの日というだけでなく、実際の食品ロス問題ともしっかりつながっている記念日なんだなと改めて感じました。
9月9日はいつもより少しだけ食卓を見直してみてはいかがでしょうか。

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