9月11日は「たんぱく質の日」です。
この記事を読めばこの記念日がいつ生まれたのか、どうして9月11日になったのか、そしてどんな想いが込められているのかがすっきりわかると思います。
健康や美容のためにたんぱく質を意識し始めた方にとって、けっこう腑に落ちる内容になっているはずです。
たんぱく質の日はどんな記念日なのか
まずはこの記念日の基本的な概要からお伝えしますね。
誰が制定して、どこが認定しているのかを知っておくと後の由来の話もすっと理解しやすくなると思います。
制定した企業と認定団体
たんぱく質の日を制定したのは乳製品やお菓子、栄養食品などを手がける株式会社明治です。
同社は2021年にこの記念日を制定し、一般社団法人日本記念日協会から正式な認定を受けました。
ちなみに、その後この記念日の保有権は日本記念日協会に譲渡されているようです。
企業が自社の事業と関係の深いテーマで記念日を作り、業界全体の啓発活動につなげていくというのは食品業界ではよくある動きですね。

記念日の目的
制定の目的はより多くの人にたんぱく質摂取の大切さを知ってもらうことにあります。
明治は記念日の制定だけにとどまらず、日本栄養士会や全国の学校などと連携しながら、たんぱく質不足の問題解決に向けた啓発活動を続けているそうです。
単発のPR施策というより、継続的な健康教育の一環として位置づけられている印象を受けます。
たんぱく質の日の由来は9と11の語呂合わせ
ここが一番気になる部分だと思うのでしっかり説明していきますね。日付の由来にはたんぱく質そのものの科学的な性質が関係しています。
アミノ酸の数字にちなんだ日付
私たちの体を作っているたんぱく質は、合計20種類のアミノ酸から構成されています。
このうち、体内で合成できないアミノ酸が9種類あり、これを必須アミノ酸と呼びます。
残りの11種類は体内でも作ることができるので、非必須アミノ酸と呼ばれているんですね。
この「9」種類の必須アミノ酸と「11」種類の非必須アミノ酸という数字を組み合わせて、9月11日という日付が生まれました。
正直、最初に聞いたときは少しマニアックな語呂合わせだなと感じましたが、栄養学的な根拠がしっかりしているところが個人的には好印象でした。
なぜこのタイミングで制定されたのか
明治がこの記念日を制定した背景には日本人のたんぱく質摂取量の減少という社会的な課題があったようです。
厚生労働省が発表している国民健康・栄養調査によると、現代の日本人のたんぱく質摂取量は1950年代と同じレベルまで落ち込んでいるというデータがあり、若い女性や高齢者の健康問題の一因になっているとされています。
こうした状況を踏まえて、多くの人にたんぱく質摂取の重要性を知ってもらいたいという思いから、2021年の制定に至ったのではないかと考えられます。

たんぱく質摂取不足が招く健康リスク
なぜここまでたんぱく質が重視されているのか、健康面の理由も見ておきましょう。
数字だけでなく、実際にどんな影響があるのかを知ると記念日の意味がより深く伝わってくると思います。
世代ごとに異なる影響
たんぱく質の摂取不足はこどもの体力低下、女性の栄養不足、中高年の基礎代謝の低下、高齢者の動きにくい体など、世代を問わず健康リスクの因子になるとされています。
子どもの場合は筋肉や骨の発育に、女性の場合は肌や髪の状態に、中高年以降は筋肉量の維持や基礎代謝に、それぞれ深く関わってくるわけですね。
推奨量と実際の摂取状況のギャップ
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、18歳以上の男性で1日60グラム、女性で1日50グラムの摂取が推奨量として示されています。
この推奨量自体は多くの人が満たしているものの、生活習慣病予防のために目指すべき「目標量」までは、すべての世代で届いていないのが現状だと指摘されています。
肌感で言うと、日々の食事だけで意識的にたんぱく質量を管理している人はまだ少数派で、こうしたギャップこそが記念日制定の根っこにある課題なのかなと思います。
たんぱく質の日の歴史と過去の取り組み
制定されてから今まで実際にどんな活動が行われてきたのかも気になるところですよね。
ここでは2021年の制定時のイベントを中心に紹介します。
制定記念イベントとTANPACTors
2021年の制定時には明治のブランド「TANPACT」のCMキャラクターだった女優の田中みな実さんとお笑いコンビずんの飯尾和樹さんが登場するオンラインイベントが開催されました。
このイベントでは、飯尾さんとジャニーズJr.の新生グループIMPACTorsが期間限定ユニット「TANPACTors」を結成したことが発表され、たんぱく質摂取の大切さを楽しく伝える企画として話題になったようです。
堅い栄養の話を、エンタメの力でわかりやすく届けようとする姿勢が印象的だったなと思います。
継続的な啓発活動
イベント単発で終わらせず、明治は日本栄養士会や学校との連携を続けながら、毎年9月11日前後にたんぱく質に関する情報発信を行っているようです。
食品メーカー各社がたんぱく質の日をきっかけに自社商品や健康情報を発信する動きも見られ、企業のPR活動としても定着してきている印象があります。
たんぱく質という言葉自体の由来
少し脱線するようですが「たんぱく質」という言葉自体のルーツにも触れておきますね。
記念日の背景を理解するうえで実は無関係ではないんです。
ギリシャ語のプロテイオスから
たんぱく質は英語でProteinと呼ばれますが、この語源はギリシャ語の「proteios(プロテイオス)」にあるとされています。
proteiosには「第一となるもの」といった意味が込められているそうで、生命活動を支える最も基本的な栄養素であることを表しているのかもしれません。
人間の体のおよそ6分の1はたんぱく質でできているとも言われており、筋肉だけでなく血液や肌、髪や爪の構成要素にもなっています。
こうした背景を知ると9月11日という日付の裏にある科学的な意味が、より腹落ちしてくるのではないでしょうか。
まとめ
9月11日のたんぱく質の日について、由来や背景を整理してきました。
最後にポイントをまとめておきます。
- たんぱく質の日は株式会社明治が2021年に制定し、日本記念日協会が認定した記念日である
- 日付の由来は、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸のうち、必須アミノ酸9種類と非必須アミノ酸11種類の数字にちなんでいる
- 制定の背景には、日本人のたんぱく質摂取量が1950年代の水準まで低下しているという社会的な課題がある
- たんぱく質不足は子どもから高齢者まで、世代ごとに異なる健康リスクを招く可能性がある
- 制定記念イベントでは田中みな実さんや飯尾和樹さんが登場し、TANPACTorsという期間限定ユニットも話題になった
こうして振り返ってみるとたんぱく質の日はただの語呂合わせの記念日ではなく、栄養学的な根拠と社会的な課題意識がしっかり結びついた日なんだなと感じます。
9月11日を機会に自分の食生活を振り返ってみるのもよいかもしれませんね。
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