「スカウトの日って聞いたことあるけど、実際どんな日なんだろう」って思ったことありませんか。
毎年9月の第3月曜日、つまり敬老の日と同じ日に、全国のボーイスカウトたちが一斉に奉仕活動をする日なんです。
この記事を読むとスカウトの日の由来や50年以上にわたる歴史の流れ、そして実際にどんな活動が行われてきたのかが具体的な数字とともにわかります。
敬老の日にどうしてボーイスカウトが動くのか、正直ちょっと不思議に感じる方も多いと思うので、そのあたりもじっくり掘り下げていきますね。
スカウトの日とは何か
ここを読むとスカウトの日の基本的な定義と実施日の仕組みがわかります。
毎年9月の第3月曜日に実施される全国一斉活動
スカウトの日は毎年9月の敬老の日(第3月曜日)に、全国のボーイスカウトや指導者が地域社会への奉仕活動をはじめとするさまざまなスカウト活動を一斉に展開する日として定められています。
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟が主催していて、加盟員一人ひとりが地域社会に貢献すること、そしてスカウト運動が地域に根ざした実践活動であることを社会にアピールすることが目的なんだそうです。
なぜ敬老の日と同じ日程になっているのか
これ、実はただの偶然ではないんです。
もともとスカウトの日は9月15日という固定日で実施されていたんですが、2003年にハッピーマンデー制度が導入されて敬老の日が9月の第3月曜日に移動したのに合わせて、スカウトの日もその日程に連動する形になったと考えられます。
敬老の日にちなんで老人ホーム訪問など高齢者に関わる活動をプログラムの一つに組み込んでいるのも、この日程設定と無関係ではないでしょう。
個人的には敬老と奉仕という2つのテーマが同じ日に重なっているのって、けっこう理にかなった組み合わせだなと感じます。
スカウトの日が生まれた由来
ここではスカウトの日という名称がどんな出来事から始まったのかを解説します。
1974年のシニアースカウトフォーラムがきっかけ
スカウトの日の起源は、昭和49年(1974年)8月に北海道千歳市で開催された第1回シニアースカウトフォーラムにあります。
第6回日本ジャンボリーの開催期間中に、高校生年代のスカウトを対象として実施されたものだったそうです。
このフォーラムで「よりよい社会を目指して、スカウトは何をなすべきか」というテーマが討議され、その結果として「スカウト奉仕の日」を全国展開しようという提案が採択されました。
つまり、もともとは大人が決めたルールではなく当時の高校生スカウトたち自身の議論から生まれた発想だったんですね。
この経緯、あまり知られていない気がして個人的にはかなり印象深かったです。
「スカウト週間」として始まった全国展開
この提案を受けて日本連盟が協議し、翌昭和50年(1975年)には5月5日の「こどもの日」を含む1週間を「スカウト週間」と定めました。
統一テーマは「よりよき社会を目指して/美しい日本を作ろう」で、全国のスカウトが街に出て奉仕活動を展開する取り組みがここからスタートしています。
スカウトの日の歴史を年表で振り返る
ここを読むと名称や実施日が何度も変わってきた経緯が時系列でつかめます。
1975年から1989年までのスカウト週間時代
昭和50年(1975年)から始まったスカウト週間は、平成元年(1989年)まで実に15年間続きました。
この年に第15回スカウト週間が実施されて、日本連盟は15年間の実施状況をあらためて見直すことになったんです。
長く続けてきたからこそ一度立ち止まって検証する必要があったんだろうなと思います。
1990年に9月15日「スカウト奉仕の日」へ変更
平成2年(1990年)、実施時期が9月15日(当時の敬老の日)に変更され、名称も「スカウト奉仕の日」に改められました。
プログラムの柱として空き缶回収を「カントリー(缶トリー)大作戦」と名付けて全国的に取り組むことが決まったのもこの年です。
初年度の結果として全国で5万6千人が参加し、55万本の空き缶を回収したという記録が残っています。
この規模、令和のいまの参加人数と比べるとかなり大きくて驚きました。
1991年に現在の「スカウトの日」へ改称
参加団からの報告内容をもとに検討が行われた結果、平成3年(1991年)に名称が「スカウトの日」へ再度改められ、現在に至っています。
つまり「スカウトの日」という名前自体は1991年からのもので活動の起点である1975年から数えると2025年で51回目、2026年で52回目という数え方になっているんです。
名称は3回変わっているのに回数は1975年基準というのは、ちょっと意外なポイントかもしれません。
2008年以降のテーマ変遷
平成20年(2008年)には19年間続けてきた「カントリー(缶トリー)大作戦」の実施状況を再点検し、翌平成21年(2009年)には20周年の節目として「地球大好き!I Love the Earth.」という新テーマを設定しました。
令和2年(2020年)には全国での自然災害の増加を受けて災害復興支援の活動が加わり、6つの活動分野の形が完成しています。
2023年度は「プラごみバスターズ大作戦」というテーマで海洋プラスチック問題を取り上げた清掃活動が展開されました。
具体的にどんな活動をしているのか
ここでは実際に全国のスカウトが取り組んでいる活動内容を分野別に紹介します。
の6つの活動分野
カウトの日で推奨されている活動は環境保全や環境美化、社会奉仕、一般児童を招待して展開する活動、国際貢献、災害復興支援、そして各団や地区、県連盟の独自活動という6つに整理されています。
参加団のうち67%が環境保全・環境美化分野を選択していて17%が社会奉仕活動、10%が独自活動を選んでいるという内訳も公開されています。
現場の具体的な事例
たとえば茨城県連盟の土浦第5団は霞ケ浦の水質汚染について、原因の一つであるプランクトンを顕微鏡で観察するプログラムを実施したそうです。
新潟県連盟の加茂第1団は国民文化祭の会場でウェルカムメッセージカードを配る奉仕活動を行い、沖縄県連盟の豊見城第1団はアメリカのカブスカウトを招いて日米協働の清掃活動を実施しています。
清掃だけじゃなく、こういう国際交流や地域文化に絡めた活動まで含まれているのは正直あまり知られていない部分じゃないかなと思います。
参加実績の数字から見えること
ここを読むと30年分の参加データからスカウトの日の規模の変化がわかります。
1994年から2024年までの回収実績
セブン-イレブン記念財団は1994年(平成6年)からスカウトの日を継続的に支援しており、活動実績のデータが公開されています。
1994年度は1,721団、75,461名が参加し、空き缶1,234,175本を回収しました。
一方、2024年度は583団、15,860名の参加で、空き缶とペットボトルの合計回収数は23,429本となっています。
30年間の累計では33,731団、延べ1,350,585名が参加し、空き缶とペットボトルの合計回収本数は8,144,703本にのぼるそうです。
なぜ参加規模がこんなに縮小したのか
この数字を見て正直けっこう驚いたんですが、参加人数はピーク時の10分の1程度まで減っています。
ここはあくまで私の見立てですが、要因は一つじゃないと思います。
少子化による青少年人口そのものの減少、2020年前後のコロナ禍による活動制限(実際2022年度は253団、5,518名まで落ち込んでいます)、それに報告方法がSNSなど別のシステムに移行したことで集計に反映されない団体が増えたという事情も公式に触れられています。
空き缶回収という活動自体、ペットボトルや使い捨て容器の減少で回収対象そのものが変化している可能性もあるかもしれません。
数字が減ったからといって活動の意義が薄れたとは言い切れないというか、むしろ内容が清掃中心から国際貢献や災害支援まで広がった分、単純な回収本数では測りきれない部分が増えているんじゃないかなという気もしています。
まとめ
スカウトの日について由来から歴史、実際の活動内容までまとめてきました。
最後に要点を整理しますね。
- スカウトの日は毎年9月の敬老の日(第3月曜日)に実施される全国一斉の奉仕活動
- 起源は1974年の第1回シニアースカウトフォーラムでの提案
- 1975年に「スカウト週間」として開始し、1990年に「スカウト奉仕の日」、1991年に現在の「スカウトの日」へ改称
- 現在は環境保全や社会奉仕、国際貢献、災害復興支援など6つの活動分野で構成
- 参加規模は1990年代のピークから縮小しているものの、活動内容自体は多様化し続けている
50年以上続いてきたこの取り組み、名前や規模は変わっても「よりよい社会を目指す」という出発点の理念は変わっていないんですね。
9月の第3月曜日、近所でスカウトたちの清掃活動を見かけたらぜひこの歴史も思い出してみてください🍀

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