9月16日は「アサイーの日」です。
この記事を読むとアサイーの日がいつ誰によって制定されたのか、そしてその日付に込められた日本とブラジルをつなぐ歴史まで、まるごと理解できると思います。
なんとなく「アサイーボウルの日?」くらいの認識だった方も、けっこう奥深い背景があることに驚くんじゃないでしょうか。
調べていくうちにただの食のトレンド記念日ではないんだなと感じました。
アサイーの日とは?基本情報をチェック
ここではアサイーの日がどんな記念日なのか、基本のところから整理していきますね。
制定日と概要
アサイーの日は、毎年9月16日です。
制定したのはアサイー飲料やアサイー食品を扱う株式会社フルッタフルッタで、2019年9月6日に一般社団法人日本記念日協会から登録認定を受けています。
フルッタフルッタは東京都千代田区に本社を置く企業で、代表は長澤誠氏です。
同社はアマゾンフルーツの輸入や販売、加工品の企画開発を手がけていて、アサイーカフェの運営なども行っている、いわば日本におけるアサイー普及の先駆け的な存在だと言えそうです。

制定した企業について
フルッタフルッタという会社名を初めて聞く方も多いかもしれません。
同社は2002年からアサイーを日本に紹介してきた歴史があり、記念日制定はその活動の一環として位置づけられています。
ちなみに記念日の目的は単にアサイー消費を促すことだけではありません。
日本からアマゾンへ渡った移民の功績を称えることが大きな柱になっているんです。
ここがほかの食べ物系記念日とはちょっと違う、独特な立ち位置だなと思いました。
アサイーの日の由来ー日本人移民とアマゾンの歴史
ここを読むとなぜ9月16日という日付が選ばれたのか、その具体的な出来事がわかります。
1929年、日本人移民船がベレンに到着
アサイーの日の日付は1929年(昭和4年)9月16日に、日本からの第一回移民船がアマゾン川河口の都市ベレンに着いたことにちなんでいます。
つまりこの記念日はアサイーそのものの旬や収穫の始まりを示す日ではなく、アマゾン地域への日本人移住という歴史的な出来事を起点にしているわけです。
正直、最初にこの由来を知ったとき「え、そこから来てるの?」とちょっと意外な感じがしました。
アマゾン移住とトメアス農協の挑戦
到着した移民たちはアマゾンという厳しい環境の中で経済的に自立するため、1931年に「トメアス総合農業協同組合(CAMTA)」を創立しました。
創立当初は野菜や米の販売が主な事業で、その後基幹作物として期待されたコショウ栽培に失敗した経験から、アグロフォレストリー(森林と農業を組み合わせた持続的な農法)への転換を進めていったそうです。
そして1999年、CAMTAが運営するフルーツ工場にアサイーの搾汁ラインを新設したことで、ついに量産化が実現しました。
この工業化がなければアサイーが産地から遠方へ運ばれる道筋自体が開かれなかった可能性が高いと言われています。
日本人移民のコショウ栽培の失敗から始まった苦労の歴史が、最終的にアサイーという世界的なスーパーフードの流通を支えることになったというのは、なかなか感慨深いストーリーだなと感じます。
なぜ9月16日?ブラジル本国の記念日との違い
意外と知られていないんですが、アサイーの主産地であるブラジルのパラ州には、実はすでに9月5日という「アサイーの日」が存在します。
それなのに、フルッタフルッタはあえて別の日付、9月16日を日本独自のアサイーの日として制定しました。
理由は明確でパラ州のアサイーの日はアサイーそのものを祝う日である一方、日本のアサイーの日は「アサイーを世界に広めた日本人移民の功績」に焦点を当てた日だからです。
同じ果物にまつわる記念日でも、目的がまったく違うんですね。
この点は他の記念日紹介記事ではあまり触れられていない部分だと思うので、ここで特に強調しておきたいです。
日本記念日協会による認定の経緯
このパートを読むとアサイーの日が公式に記念日として認められた背景がわかります。
2019年、アマゾン日本移民90周年を記念して制定
アサイーの日が制定された2019年はたまたまアマゾン日本移民90周年という節目の年でした。
1929年の第一回移民船到着から数えて90年、これを祝う意味も込めて記念日登録がなされたということです。
ちょうど区切りの良いタイミングでの制定だったんだなと感じますね。
ただの思いつきの記念日ではなく、歴史的な周年行事とセットで生まれた記念日だという点は、けっこう重要なポイントだと思います。
認定までのプロセス
一般社団法人日本記念日協会は企業や団体が申請した記念日を審査し登録する組織です。
フルッタフルッタは2019年9月6日にこの協会から登録認定を受けました。
認定された記念日は協会のデータベースに正式に登録され、カレンダーサービスや記念日紹介メディアなどでも公式な記念日として扱われるようになります。
こうした手続きを踏んでいることから、アサイーの日は単なる企業のプロモーション企画ではなく、社会的にも一定の認知を得た記念日だと言えそうです。
アサイーの日に行われてきたイベントの歴史
ここでは制定から、実際にどんなイベントが開催されてきたのかを時系列で紹介します。
2019年〜2021年:大使館イベントからオンラインへ
制定初年の2019年は駐日ブラジル大使館でファンイベントが開催されました。
ところが2020年、2021年はコロナ禍の影響で、オンラインでのファンイベントに切り替わっています。
2020年のイベントでは「スポーツ栄養講座で知るアサイーの底ヂカラ」というテーマで開催され、同時期には都内の献血ルーム12か所で献血者応援キャラバンも実施されました。
感染症の影響を受けながらも形を変えて毎年続けてきたというのは、しっかりした継続力を感じます。
2022年〜2025年:SHIBUYA109からアサイーフェスへ
2022年はアサイー日本上陸20周年という節目とも重なり、オンライン工場見学などが行われました。
2023年には女子プロサッカー選手の川澄奈穂美さんとのスペシャル対談配信も実施されています。
2024年はSHIBUYA109渋谷店で初めてリアルイベントを開催し、2025年にはさらに規模を拡大して「アサイーフェス2025」を渋谷の北谷公園で開催しました。
この年は9月15日(月・祝)の開催でしたが、フルッタフルッタは主催者ではなく実行委員会を立ち上げた上で一出店者として参加する形を取ったそうです。
かっぱ寿司やクア・アイナ、ドトール珈琲農園、伊藤園といった他社もアサイーメニューでお祝いに加わったというのは、記念日としての広がりを感じさせるエピソードだと思います。

2026年の取り組み
2026年は原宿の「caféSTUDIO」にて9月11日と12日の2日間、「FRUTA FRUTA AÇAÍDAY2026POP UP EVENT」が開催されました。
自分好みのアサイーボウルをカスタムできる企画など、体験型の展開が続いているようです。
年を追うごとにイベント形式が進化していて、企業単独の販促から業界を巻き込んだお祝いムードへと少しずつ広がっているのが、けっこう印象的だなと思います。

アサイーそのものについて深く知る
ここを読むとアサイーの日がなぜこの時期に設定されているのかを、果実の特徴から補足的に理解できます。
アサイーの正体とアマゾンでの位置づけ
アサイーはブラジルのアマゾンを原産とするヤシ科の植物です。
学名はEuterpe oleracea、和名はニボンモドキと呼ばれます。
大きく生長すると高さ25メートルにも達し、ブルーベリーより少し大きい黒紫色の実をつけますが、可食部はわずか5%ほどしかありません。
残りの約95%は硬い種なんです。
それでも100グラムあたり2,640ミリグラムものポリフェノールを含み、鉄分は生プルーンのおよそ14倍とされています。
15世紀の大航海時代よりも前から、先住民の貴重な栄養源として食べられてきたという歴史があります。
学名のEuterpeはギリシャ神話の女神の名にちなむそうで、白く細長い幹から大きな葉が垂れ下がる優雅な姿が由来ではないかと考えられているようですが、これはあくまで一説であり、はっきりした根拠は明らかにされていません。

収穫期と9月16日が持つ意味
アサイーの収穫期は8月末から12月ごろとされています。
9月16日というアサイーの日はちょうどこの収穫期に入るタイミングと重なっているんですね。
フルッタフルッタの公式SNSでも「ちょうどアサイーの収穫期でもあり、ベストなタイミングですよね」というコメントが発信されています。
日付そのものは移民船の到着日にちなんだものですが、結果的に収穫期とも自然にリンクしているという点は、なかなか良いめぐり合わせだったんじゃないかなと個人的には感じます。
アサイーの日に込められた想いとこれから
このパートでは記念日が目指す方向性と、私が感じたことをまとめます。
「誰でもお祝いできる日」を目指して
フルッタフルッタはアサイーの日をポッキーの日や焼き肉の日のように、制定企業だけのものではなく誰でもお祝いできる記念日にしたいと考えています。
実際、2025年には他社もこぞってアサイーメニューでお祝いに参加していて、その方向性は少しずつ実現しつつあるように見えます。
企業が制定した記念日が業界全体を巻き込んで広がっていくケースはそう多くないと思うので、この流れはこれからも注目していきたいところです。
私自身が感じたこと
正直に言うと、最初は「アサイーの日=アサイーボウルを食べる日」くらいのイメージしか持っていませんでした。
でも由来を掘っていくと、929年の移民船到着、コショウ栽培の失敗、アグロフォレストリーへの転換、そして1999年の量産化成功という、約90年にわたる積み重ねの物語が背景にあることがわかりました。
食にまつわる記念日ってこういう歴史的な重みを持っているものがけっこうあるんだなと、あらためて感じさせられましたね。
9月16日が近づいたら今年はどんなイベントが開催されるのか、私も気になってチェックしてしまいそうです🌿
まとめ
- アサイーの日は毎年9月16日で株式会社フルッタフルッタが制定し2019年9月6日に日本記念日協会から登録認定を受けた
- 日付の由来は1929年9月16日、日本からの第一回移民船がアマゾン川河口の都市ベレンに到着した出来事にちなむ
- ブラジルのパラ州には9月5日の「アサイーの日」が別に存在し、日本の記念日はアサイーを世界に広めた日本人移民の功績を称える目的で制定された
- 制定年の2019年はアマゾン日本移民90周年という節目の年でもあった
- 2019年から現在まで、大使館イベント、オンライン開催、SHIBUYA109、アサイーフェスなど形を変えながらイベントが継続されている
- アサイーの収穫期は8月末から12月で9月16日はちょうどこの時期に重なっている
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