世界ゴリラの日とは?由来や歴史を解説【9月24日】

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9月24日は「世界ゴリラの日」なんですが、この記事を読めばいつ何のために作られた記念日なのか、そしてダイアン・フォッシーという人物との関係までしっかりわかりますよ。

「急にゴリラの記念日って聞いたけど、実際どういう意味があるんだろう」

と気になっている方、けっこう多いんじゃないでしょうか。

由来を知らないまま話題にするのはちょっと恥ずかしい気もしますし、せっかくならきちんと背景を押さえておきたいですよね。

目次

世界ゴリラの日はいつ、どんな記念日?

ここでは世界ゴリラの日の基本的な位置づけについてまとめていきます。

9月24日に制定された国際的な記念日

世界ゴリラの日、英語ではWorld Gorilla Dayと呼ばれていて、毎年9月24日に定められています。

始まったのは2017年からなんですね。

年々認知度が広がっていて、世界各地の動物園やゴリラ保護団体が連携してイベントを開いているのが印象的です。

ダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金が制定

この記念日を作ったのはダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金という団体です。

ゴリラの保護活動だけを専門に続けている組織としては世界で最も歴史が長いとされていて、絶滅の危機にあるゴリラと、その生息地である森を守ることを目的に掲げています。

名前からもわかる通り、後で詳しく説明する霊長類学者ダイアン・フォッシーの意志を引き継ぐかたちで活動している基金なんです。

世界ゴリラの日の由来 1967年のカリソケ研究センター設立

ここを読むとなぜ9月24日という日付が選ばれたのか、その理由がはっきりします。

ダイアン・フォッシーとカリソケ研究センター

日付の起点になっているのは1967年9月24日という日なんですね。

この日、アメリカの動物学者ダイアン・フォッシーが、ルワンダのヴィルンガ山脈にあるカリシンビ山とビソケ山の間に、初めてキャンプを設営しました。

彼女はこの拠点を「カリソケ」と名づけたんですが、これはカリシンビとビソケという二つの山の名前を組み合わせた造語なんだそうです。

標高の高い、竹林やイラクサが生い茂る厳しい環境の中で、マウンテンゴリラの研究がここから本格的に始まりました。

なぜ設立50周年の2017年に始まったのか

ダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金はカリソケ研究センター設立からちょうど50年の節目にあたる2017年、この記念すべき日を世界的な啓発の日として制定しました。

単に内部の記念行事として済ませるのではなく、より多くの人にゴリラの現状を知ってもらう機会にしたい、という狙いがあったんだと思います。

50周年という区切りのいいタイミングだからこそ、メディアの注目も集めやすかったんでしょうね。

ちなみに、日本では千葉市動物公園など複数の動物園がこの由来を紹介しながら毎年啓発活動を行っています。

ダイアン・フォッシーとはどんな人物だったのか

この項目では記念日の中心人物であるフォッシーの生涯を掘り下げていきます。

獣医から霊長類学者への転身

フォッシーはもともと作業療法士として働いていた女性で、動物学を専門的に学んだわけではなかったようです。

転機になったのはアフリカへの旅行だったとされていて、そこで著名な人類学者ルイス・リーキー博士の支援を受けながら、野生のゴリラ研究に進んでいったと言われています。

フォッシーはチンパンジーを研究したジェーン・グドール、オランウータンを研究したビルーテ・ガルディカスと並んで、リーキー博士が選んだ「トライメイツ」と呼ばれる女性研究者の一人でもありました。

畑違いの分野から入って、ここまでの功績を残したというのは、なかなか出来ることじゃないなと感じます。

著書『霧の中のゴリラ』と映画化

1983年、フォッシーは自身の研究をまとめた著書『霧の中のゴリラ―マウンテンゴリラとの13年』を出版しました。

この作品は1988年に映画化されていて、主演を務めたのはシガニー・ウィーバーです。

映画を通じてゴリラという動物の実像やフォッシーの生き方が広く知られるようになったのは、彼女の研究が社会に与えた影響の大きさを物語っているように思います。

1985年の謎の死

1985年12月27日の朝、フォッシーはカリソケ研究センターの小屋の中で遺体となって発見されました。

頭部を凶器で複数回殴打された痕跡があり、当時53歳だったそうです。

この事件は現在まで完全には解決していません。

1986年にルワンダの裁判所が、フォッシーの元研究助手ウェイン・マグワイアに対して欠席裁判で有罪判決を下したという記録は残っていますが、本人は一貫して無実を主張していたようで、真相については今なお不明な部分が多いです。

実は2026年にもフランス警察の研究室に残っている証拠品が捜査を再開させるきっかけになるかもしれない、という報道が出ていて40年以上経っても関心を集め続けている事件なんですね。

この点はあくまで報道ベースの情報なので、断定的なことは言えないのですが、密猟に反対する活動を続けていたフォッシーの姿勢が何らかの形で事件と関係していたのではという見方もあるようです。

世界ゴリラの日が伝えたいメッセージ 野生のゴリラが置かれている現状

ここではこの記念日が本来訴えたい、ゴリラの保全という課題について整理します。

IUCNレッドリストでの評価と個体数の推移

マウンテンゴリラは国際自然保護連合、いわゆるIUCNのレッドリストで「近絶滅種」に分類されていて、厳しい状況が続いています。

フォッシーが研究を始めた1970年代当時、ヴィルンガ山脈に生息するマウンテンゴリラはおよそ250頭ほどしかいなかったとされています。

彼女が亡くなった1985年の時点でも240頭前後という記録が残っていて、絶滅の一歩手前という状況でした。

ですが、フォッシーの研究や保護活動をきっかけに保全の取り組みが積み重ねられた結果、世界全体で880頭ほどまで回復しているという報告があります。

マウンテンゴリラは、大型類人猿の中で唯一個体数が増加している種と言われていて、これはちょっと希望が持てる話だなと思いました。

とはいえ、絶対数としてはまだまだ少なくて油断できる状況では全くありません。

なお、ニシゴリラ、つまり日本の動物園で飼育されているニシローランドゴリラの野生個体群についても、IUCNのレッドリストで「深刻な危機」を意味するCRに分類されています。

マウンテンゴリラとは別の種なんですがこちらも生息地の減少や感染症の影響で数を減らしているのが実情です。

密猟や生息地破壊という脅威

ゴリラの個体数を脅かしている要因は一つではありません。

フォッシーの時代から問題視されていた密猟は今も続いていて頭部や手を土産物として売るためだったり、幼獣を捕獲して動物園やペット市場に流すためだったりする密猟が、いまだにゴリラの命を奪っているようです。

それに加えて、森林伐採や農地開発による生息地の縮小、そしてペット取引を目的とした違法な捕獲も、大きな脅威として挙げられています。

世界ゴリラの日はこうした複合的な問題をあらためて可視化するための日でもあるんですね。

日本国内でのゴリラの飼育状況と関わり方

ここを読むと日本にいながらでも世界ゴリラの日にどう関われるのか、具体的なイメージがつかめます。

全国6園で飼育されるニシローランドゴリラ

2026年時点で、日本国内でゴリラを飼育している動物園は全国で6園だけです。

上野動物園、東山動植物園、京都市動物園、千葉市動物公園、浜松市動物園、日本モンキーセンターがその6園で、合計20頭前後のニシローランドゴリラが飼育されています。

日本国内で飼われているゴリラは、すべてこのニシローランドゴリラという亜種で、野生のゴリラの輸入が禁止されて以降は、国内で生まれた個体を中心につながれてきた血統なんです。

正直、ここは個人的に驚いた部分なんですけど、1990年時点では国内25施設で50頭ものニシゴリラが飼育されていたのに6施設19頭前後まで数が減っているそうです。

輸入禁止という規制が、良くも悪くも国内飼育数の縮小に直結しているわけですね。

飼育頭数が最も多いのは上野動物園で、2025年時点で国内最多の7頭が暮らしています。

東山動植物園の「シャバーニ」という雄ゴリラは、いわゆるイケメンゴリラとしてSNSでも話題になったことがあって、ご存知の方もいるかもしれません。

動物園でできる世界ゴリラの日の過ごし方

千葉市動物公園をはじめ、複数の動物園では世界ゴリラの日にあわせてパネル展示やキーパートークといった啓発イベントを実施しています。

日程は年によって変わるので、行きつけの動物園があれば公式サイトを確認してみるのがおすすめです。

実際にゴリラを間近で見ながら、その生態や保全の現状を知る機会って、普段なかなか無いですよね。

子どもと一緒に行っても、良い学びの時間になるんじゃないかなと思います。

世界ゴリラの日にできること

この日を機に一人ひとりが取り組める行動について考えてみます。

個人でできる支援や行動

大きな活動をしなくても世界ゴリラの日への関わり方はいろいろあります。

ダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金など、保全活動を続けている団体への寄付は代表的な方法の一つです。

それに加えて、ゴリラが飼育されている動物園を訪れて、来園者数という形で保全活動を支えている施設に貢献するのも立派な行動だと思います。

プラスチックの使用を減らすなど、間接的に生息地の環境負荷を下げる暮らし方を意識することも、実は無関係ではないんですよね。

SNSでの発信も立派な貢献

もう一つ、意外と見落とされがちなんですが、世界ゴリラの日について知ったことをSNSでシェアするだけでも、立派な啓発活動になります。

関連団体がハッシュタグを設定して発信を呼びかけているケースもあるので、興味を持った方はそうした投稿を探してみるのも面白いかもしれません。

誰かがこの記事を読んで少しでもゴリラの現状に関心を持つきっかけになったら嬉しいなと感じています。

まとめ

世界ゴリラの日について由来から現状まで整理してきました。

最後に要点をまとめておきます。

  • 世界ゴリラの日は毎年9月24日で、2017年にダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金が制定した記念日である
  • 由来は1967年9月24日、ダイアン・フォッシーがルワンダにカリソケ研究センターを設立した日にさかのぼる
  • フォッシーは著書『霧の中のゴリラ』で知られ、1985年に謎の死を遂げたが真相は今も完全には解明されていない
  • マウンテンゴリラは世界で唯一個体数が増加傾向にある大型類人猿とされるが、依然として近絶滅種に分類されている
  • 日本国内では全国6園でニシローランドゴリラ約20頭が飼育されており、1990年の50頭から大きく減少している

世界ゴリラの日は単に可愛い動物を眺めるだけの日ではなくて、一人の研究者が命を懸けて築いた保全活動の歴史そのものを振り返る日でもあるんだなと、あらためて感じました。

9月24日、もし近くに動物園があれば、ぜひゴリラの前で少し立ち止まってみてくださいね。

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