この記事を読むと豆乳の日がいつ、誰によってなぜ10月12日に決まったのかがわかります。
豆乳そのものの歴史やいま豆乳市場がどれだけ伸びているのかも、最新の数字つきでまとめました。
「語呂合わせなのは知っているけど、それ以上は知らない」
という方の疑問はこの記事でほぼ解消できるはずです。
豆乳の日とは?10月12日が記念日になった理由
ここでは豆乳の日の基本情報と、日付が10月12日になった理由がわかります。
豆乳の日は日本豆乳協会が制定した記念日
豆乳の日は毎年10月12日です。
日本豆乳協会が2008年(平成20年)に制定し、一般社団法人の日本記念日協会に認定、登録されています。
目的は豆乳に関する知識の普及や検定試験を通じて、豆乳の消費を活発にすることとされています。
記念日というと、なんとなく「誰かが勝手に決めたもの」というイメージを持ちがちですよね。
でも豆乳の日は業界団体が目的を持って公式に登録した、わりとしっかりした記念日なんです。
10月という月が選ばれた背景
10月は国民の祝日である「体育の日」(現在のスポーツの日)がある月です。
そのため、健康や体のケアに気を配る月として位置づけられています。さらに10月は大豆の収穫時期にあたるとも紹介されています。
健康に関心が向く季節と原料である大豆の実りの季節が重なっているわけです。
個人的にはこの「旬の時期」という感覚が豆乳にぴったりだなと思いました。
12日は語呂合わせから
12日については「とう(10)にゅう(2)」と読む語呂合わせが由来です。
10月12日という日付全体で「とうにゅう」と読めるようになっています。
ちなみに、語呂合わせの説明の仕方は、紹介されている資料ごとに少しだけ表現の揺れがあります。
日付を見て「あ、豆乳だ」と感じられれば、それで十分に役目を果たしていますよね。
日本豆乳協会とはどんな団体?
ここを読むと豆乳の日を作った日本豆乳協会の成り立ちと、活動の中身がわかります。
1979年に設立された業界団体
日本豆乳協会は、1979年(昭和54年)9月1日に設立されました。
豆乳メーカー各社が会員となり、メーカー同士の親睦や情報交換、他の機関や団体との協調を図っています。
キッコーマンソイフーズやふくれんといった国内の豆乳メーカーが中心になっている団体です。
豆乳の製造、加工、品質、流通に関する研究もミッションのひとつです。
つまり、宣伝だけをしている団体ではなく業界の健全な育成まで担っているんですね。
記念日の制定をきっかけに広報へ注力
実は協会は豆乳の日を制定したことを機に、広報PRへの注力を強めたと紹介されています。
積極的なプロモーションやキャンペーンを展開した結果、豆乳の消費量は2008年から2015年にかけて、年平均で12%の伸びを見せたそうです(日本豆乳協会発表)。
記念日ひとつで市場が変わるとまでは言い切れません。
ただ、「記念日を作る」という行動が業界全体の意識を引き締めるきっかけになったのは確かな気がします。
この点は私の推測も含みますがそう考えるとけっこう納得感がありませんか?
豆乳の歴史を知ろう
ここでは豆乳の起源から日本への伝来、そして飲み物として広まるまでの流れがわかります。
豆腐の中間産物として生まれた豆乳
豆乳は大豆から豆腐をつくる途中の、固める前の乳状の液体です。
そのため、豆腐の歴史とともに語られてきました。
豆腐の起源は今から約2000年前の中国とされる説があります。別の資料では中国では2200年前から作られていたとされており、年数には資料ごとに少し開きがあります。
古代の話なのではっきりした年を一つに決めるのは難しいのでしょう。
「2000年以上前」くらいの幅で覚えておくのが安全だと思います。
日本への伝来は奈良時代から鎌倉時代ごろ
日本に紹介されたのは奈良時代から鎌倉時代ごろといわれています。
奈良時代に伝わったと考える資料もあり、時期にはやはり幅があります。
当時の豆乳は「豆腐羹(とうふこう)」と呼ばれ、一種の精進料理として食べられていたそうです。
いまのように冷たいパックから飲むイメージとはかなり違いますよね。
むしろ、あたたかい汁物に近いものだったのかもしれません(ここは私の想像です)。
飲み物として広く飲まれ始めた時期は不明
意外なことに豆乳という名前で広く飲まれるようになったのがいつ頃なのかは、はっきりしていないとされています。
1975年頃までの飲み物としての豆乳は、お年寄りや乳糖不耐性の幼児向けの粉末が中心だったようです。
つまり、私たちが想像する「普通の飲み物」としての豆乳は、歴史の長さに比べるとかなり新しい存在です。
ここは読んでいて少し驚いたポイントでした。
第一次ブームと第二次ブームの流れ
ここを読むと1980年代と2000年代に起きた2回のブームと、その間に何があったのかがわかります。
1979年の紙パック発売が引き金に
転機は1979年(昭和54年)7月です。
紀文ヘルスフーズ(現キッコーマンソイフーズ)が無菌充填の紙パック200mlの豆乳5種を全国販売しました。
これに続いて岡崎マルサン、三菱化成、明治乳業、ヤクルトなどが次々に参入し、いわゆる第一次豆乳ブームが起きています。
そして1983年(昭和58年)には豆乳類の総生産量が12万kLを記録しました。
ちなみに協会の設立も同じ1979年なんです。
市場が動き出したタイミングで業界団体ができたという並びは偶然とは思えません。
ブームが落ち着いてしまった理由
ところがこのブームは数年で沈静化します。
理由として紹介されているのは、豆乳独特の豆臭さと渋みが強く残っていたことです。
正直、これは今でも「豆乳が苦手」と感じる方の理由と同じですよね。
当時の技術では、おいしさの面で限界があったということでしょう。
2005年頃の再注目と味の進化
その後、製造技術が向上し、さまざまなフレーバーの豆乳飲料が登場しました。
2005年頃に再び注目を集めて、現在も「第二のミルク」として幅広く活用されています。
そして、豆乳の日が制定された2008年はまさにこの第二次ブームの渦中です。
私の考えでは豆乳の日は「ブームを一過性で終わらせない」ための仕掛けだったのではないかと思います。
ただ、これはあくまで仮説で協会が公式にそう述べているわけではありません。
数字で見る豆乳市場
ここでは生産量データから、豆乳がどれくらい伸びているのかがわかります。
2026年上半期は229,648kLで前年比110.6%
日本豆乳協会の発表によると、2026年1月から6月の豆乳類全体の生産量は229,648kL(前年同期比110.6%)でした。
2025年に市場が過去最高を記録した流れが続いています。
1983年の12万kLと比べると、半年だけで約2倍の水準です。
ちなみにこの比較は私が数字を並べて計算した大まかなものですが、ブーム期とは規模感が違うことは伝わると思います。
無調整豆乳が特に伸びている
分類別に見ると2008年から増加を続けている「豆乳(無調整)」が、2026年上半期に86,377kL(122.3%)を記録しました。
1月から3月期だけを見ても、各カテゴリーの数字は次のとおりです。
| 分類 | 2026年1月から3月期の生産量 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 豆乳(無調整) | 40,274kL | 125.4% |
| 調製豆乳 | 48,533kL | 107.9% |
| 果汁入り豆乳飲料 | 4,066kL | 114.3% |
| フレーバー系豆乳飲料(その他) | 11,495kL | 111.6% |
この期は合計108,106kL(114.2%)で統計開始以来、同じ期間として初めて10万kLを超えました。
注目したい「無調整」の伸び
個人的に印象的だったのは、みなどを加えていない無調整が最も大きく伸びていることです。
「豆乳は飲み物」から「料理にも使える素材」へと、使い方が広がっているのかもしれません(これは数字から読み取った私の推測です)。
実際、記念日DBでもコーヒーや料理にも使われるようになったと紹介されています。
ふだんの冷蔵庫に常備する人が増えているのでしょうね。
豆乳の日に行われる取り組みと楽しみ方
ここを読むと、2026年の豆乳の日周辺で行われているイベントや、気軽にできる楽しみ方がわかります。
10月は豆乳月間、豆乳フェス2026も開催
2026年は、0月10日から12日にかけて、新宿で「豆乳フェス2026」が過去最大規模で開催されると報じられています。
キッコーマン、マルサンアイ、ふくれんの秋の新商品も、この時期に合わせて話題になりました。
お住まいの地域によっては行きにくいかもしれませんが、気になる方は公式の情報をチェックしてみてください。
『キッコーマン豆乳 Presents 豆乳フェス 2026』開催中💚 豆乳を“知って・楽しんで・味わえる”日本最大級の豆乳お祭りイベント! あなたが気になるのはどのブース? 開催は10月12日(月・祝)まで✅️ 新宿サザンテラス広場で待ってるよ〜! #キッコーマン豆乳 #10月12日は豆乳の日 https://t.co/63uj1AYSFW
— キッコーマン豆乳 公式 (@kikkoman_tounyu) October 10, 2026
豆乳アカデミーと豆乳特区という新しい動き
2026年度から、協会は「豆乳アカデミー」の全国展開に向けた実証を始めました。
子どもから大人まで豆乳について学び、体験し、日常で実践するための活動をまとめたコンセプトです。
これまでの高校や保育園での豆乳食育移動教室、高校生による豆乳レシピ甲子園、豆乳資格検定、学校給食での活用支援などを、ひとつの枠組みに束ねるそうです。
実証の場になるのは「豆乳特区」である埼玉県と愛知県です。
ここで注意したいのは国や自治体が設けた行政上の特区制度ではないという点です。
協会が独自に展開する地域連携の枠組みで、学校や自治体、管理栄養士、地域企業などが連携します。
具体的には十文字学園女子大学で10月12日の豆乳に関する講義が行われます。
椙山女学園高等学校では10月5日から豆乳食育移動教室を9コマ実施し、10月13日からは学食で豆乳フェアも始まります。
「特区」という言葉の響きから行政の制度だと思い込んでしまいそうですが、そうではないんですね。
今日からできる、自分なりの豆乳の日
私のおすすめはいつもの飲み物をひとつ豆乳に置き換えてみる方法です。
たとえばコーヒーに入れる、スープの仕上げに少し足す、といった小さな工夫で十分だと思います。
「豆乳が苦手」という方は成分無調整ではなく、フレーバー系のものから試してみるのもありでしょう。
先ほどの統計を見てもフレーバー系は11,495kL(2026年1月から3月期)と一定の需要があります。
無理なく自分のペースで試してみてくださいね。
豆乳の日を知ってわかった意外な視点
ここでは記念日の背景を整理したうえで、私なりの考察をお伝えします。
「語呂合わせ」だけじゃない設計の巧みさ
豆乳の日は、語呂合わせだけで決まったわけではありません。
健康意識が高まる10月、大豆の収穫期、そして「とうにゅう」という音。
この3つが重なって10月12日になっています。
なぜ誰も教えてくれなかったのかと思うほど、実はよくできた日付設計だと私は感じています。
ただ、これは一次情報から読み取れる事実と私の解釈が混ざった見方です。
ブームの教訓は「おいしさ」と「入口の広さ」
第一次ブームは紙パックという便利な形態で一気に広がりました。
それでも味の課題で沈静化しています。
そして第二次ブームでは技術向上とフレーバーの広がりがありました。
自分の考えでは豆乳が長く愛される飲み物になったのは、「おいしさ」を改善し続けたこと、そして飲み方の入口を増やしたことの2点が大きいと思います。
2026年上半期の無調整の伸びが示すように、いまは料理素材としても受け入れられつつあるのでしょう。
まとめ
- 豆乳の日は毎年10月12日で日本豆乳協会が2008年に制定した記念日です。
- 日付は、健康意識が高まる10月と「とうにゅう」の語呂合わせに由来します。
- 豆乳は豆腐の中間産物で日本には奈良時代から鎌倉時代ごろに伝わったといわれます。
- 1979年の紙パック発売で第一次ブームが起き、1983年に総生産量12万kLを記録しました。
- 2005年頃から再び注目され、2026年1月から6月の生産量は229,648kL(前年同期比110.6%)です。
- 2026年は豆乳月間として、豆乳アカデミーや豆乳特区など、教育現場での取り組みも進んでいます。
コーヒーに少し豆乳を足すところから、豆乳の日を始めてみませんか?☕小さな一杯がちょっとした記念日の気分を連れてきてくれると思います。
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