この記事を読めば10月13日の「引っ越しの日」がなぜこの日になったのか、そして明治天皇の「お引っ越し」がどんなものだったのかがわかります。
「なんで10月13日なんだろう?」
「引っ越しの記念日って誰が決めたの?」
と気になって調べている方にもきっと納得してもらえる内容にしました。
ふだん何気なく使っている「引っ越し」という言葉。
その記念日の裏側には日本の首都が動いた大きな出来事が隠れています。
最後まで読むと次に引っ越しを控えたとき、ちょっと違った気持ちで荷造りできるかもしれません。
引っ越しの日の基本情報
ここでは引っ越しの日がいつ、誰によって制定されたのかという基本を整理します。読み終えるころには人に聞かれても一言で説明できるようになります。
毎年10月13日が引っ越しの日
引っ越しの日は毎年10月13日です。
1868年(明治元年)のこの日に、明治天皇が京都御所から江戸城(現在の皇居)に入られたことにちなんでいます。
制定したのは引越専門協同組合連合会関東ブロック会
制定したのは引越専門協同組合連合会の関東ブロック会です。
1989年(平成元年)、同会の創立15周年を記念して決められました。
つまり、歴史上の偉い人が決めた日ではなく引っ越しを仕事にしている業界団体が、平成の初めに「この日にしよう」と選んだ記念日なんですね。
政府が定めた祝日ではない
ここは誤解されやすいところなので念のため書いておきます。
引っ越しの日はお休みになる祝日ではありません。
業界団体が制定した記念日ですから法律上の決まりごとはなく、この日に引っ越しをしなければいけないわけでもないんです。
由来となった明治天皇の入城
引っ越しの日の核になっているのは明治元年に起きた大移動です。ここを読むと、「京都から江戸へ」という出来事の中身がイメージしやすくなります。
京都御所から江戸城へ
1868年10月13日、明治天皇は京都御所から江戸城に入られました。
江戸城はこの日のうちに東幸(天皇が東へ行幸すること)の間の皇居と定められ、「東京城」と改称されたと記録されています。
旧暦と新暦で日付が違う
ちょっとややこしいのですが10月13日は旧暦の日付です。新暦(西暦)に直すと、1868年11月26日にあたります。
ですから、記念日の10月13日は実際に入城した季節感とは一か月半ほどずれているんですよね。
暦の数字だけを合わせた記念日、と言えなくもないというか。
ここはあくまで私の受け止め方ですが、知らないと「秋の引っ越しシーズンだから10月なのかな」と思いがちです。
数千人規模の大移動だった
このお引っ越しは数千人を伴う壮大なものだったと伝えられています。
道中では沿道の民衆に金品が配られるなど、とても華やかだったそうです。
現代の引っ越しトラックを思い浮かべるとスケールの違いにびっくりしますよね。
国家規模の引っ越しという表現が本当にぴったりです。
東京奠都という出来事の意味
ここでは入城のあとに起きた「東京奠都」について整理します。「遷都」とどう違うのかがわかると、記念日の背景がぐっと立体的になります。
奠都と遷都は何が違うのか
日本史ではこの出来事を「遷都」ではなく「東京奠都(てんと)」と呼びます。
奠都は、都を定めるという意味の言葉です。
京都の反対派を刺激しないよう公式に「遷都します」と宣言せず、なし崩しに移っていった経緯があるためだとされています。
正式な宣言がないまま首都機能が移ったというのは、考えてみるとかなり不思議な話です。
江戸が東京になった流れ
江戸城が開城したのは1868年5月3日(旧暦4月11日)で、その後に「江戸を称して東京と為す」という詔書が出されました。
天皇の東京行幸は二度あり、10月13日の入城は一度目の行幸にあたります。
引っ越しの日はこうした一連の流れの中の「到着した日」を切り取った記念日なんです。
なぜ「引っ越し」と呼べるのか
天皇が住まいを移し、そこが新しい中心になった。
これは規模こそ違えど、私たちの引っ越しと同じ構造です。
個人的には記念日を考えた方々のセンスが光っていると思います。
引っ越しと駅伝のつながり
引っ越しの日に関連してよく紹介されるのが日本初の駅伝です。ここを読むと明治天皇の東京入りが後世のスポーツにつながった理由がわかります。
奠都五十年を記念した長距離リレー
東京奠都から50周年にあたる1917年(大正6年)、京都を出発して東京へ向かう長距離のリレー競走が行われました。
これが日本初の駅伝だとされています。
明治天皇のルートをたどったコース
コースは京都をスタートし東京をゴールとする、明治天皇の行幸ルートをなぞったものでした。
つまり、明治天皇のお引っ越しがきっかけとなって、今の駅伝文化が生まれたというわけです。
お正月の箱根駅伝を楽しみにしている方も多いと思いますがその源流をたどると「お引っ越し」に行き着く。引っ越しと駅伝が親戚だったなんてなんだか驚きますよね。
引っ越しそばの風習
引っ越しの日の話題では「そば」もよく出てきます。ここでは、そばを配る風習の成り立ちを見ていきます。
江戸時代に広まったとされる習わし
引っ越しの際にそばを食べる、あるいは配る風習は江戸時代に広がったとされています。
当時は「そば切手」という、そば屋で引き換えられる券が贈り物に使われていました。
そのついでに、引っ越してきた人たちもそばを注文して食べていたというのが現在の風習の始まりだと言われています。
「細く長く」の願いが込められている
由来の説明でよく聞くのが、「おそばに参りました」というご挨拶と、「細く長くお付き合いください」という願いです。
ただ、これは語呂合わせとして定着した部分も大きそうで、どこまでが史実なのか細かく検証したわけではありません。
あくまで私の見立てですが後から意味づけされて広がった側面もありそうだなと思っています。
今の時代のそばの選び方
実際に配るなら、日持ちのする乾麺タイプが無難です。
ご近所さんの好みやアレルギーも気になるところなので、そばが難しそうなら、タオルや洗剤などの消耗品に切り替えるのも手ですよ。
引っ越しの日に知っておきたい手続き
記念日にちなんでこの日に手続きの段取りを見直す方も多いと思います。ここを読むと、引っ越し当日までに何をすればいいかの全体像がつかめます。
役所の手続きには期限がある
市区町村をまたぐ引っ越しでは新しい住所に住み始めてから14日以内に転入届を出す決まりがあります。
住民基本台帳法に基づくルールで、遅れると過料の対象になることもあります。
お住まいの自治体の案内で最新の条件を必ず確認してください。
ライフラインは早めに連絡を
電気やガス、水道、インターネットは、遅くとも引っ越しの1〜2週間前には連絡しておくと安心です。
特にガスは開栓に立ち会いが必要なため、希望日がすぐ埋まってしまうことがあるんです。
荷造りは「使わない順」で
荷造りは季節外れの衣類や本など、普段使わないものから始めるとスムーズです。
当日まで使うものは最後にまとめます。
ちなみに私は昔、台所用品を最初に詰めてしまって、数日間コンビニ生活になりました…うん、あれは反省です😅
まとめ
- 引っ越しの日は毎年10月13日。
- 由来は、1868年(明治元年)10月13日に明治天皇が京都御所から江戸城に入られたこと。
- 制定したのは引越専門協同組合連合会関東ブロック会で、1989年に創立15周年を記念して決めた。
- 10月13日は旧暦の日付で、新暦では1868年11月26日にあたる。
- 日本史では「遷都」ではなく「東京奠都」と呼ばれる。
- 奠都50周年の記念行事が日本初の駅伝につながったと伝えられている。
- 引っ越しそばは江戸時代の習わしが由来とされ、細く長いお付き合いの願いが込められている。
- 転入届は新住所に住み始めてから14日以内に出すのが基本。
引っ越しの日は日本の首都が動いた歴史を振り返るきっかけになる日です。
これから引っ越しをする方は新生活を迎える前に、ちょっとだけこの歴史を思い出してみてくださいね✨
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