米食の日とは?由来や歴史を解説【毎月18日】

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この記事を読めば毎月18日が「米食の日」に定められた理由と、その背景にある日本の食文化の変化が丸ごとわかります。

「なんとなく聞いたことある」という程度の知識が読み終わるころには誰かに語りたくなるレベルになっているはず。

食育や日本文化に関心がある方はもちろん、「そういえばなんで18日なの?」とふと気になった方にも、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。

目次

米食の日は何の日?

毎月18日は「米食の日」。

三重県が1978年(昭和53年)10月に制定した記念日で若者の米離れを食い止め、お米の消費拡大を促すことを目的に生まれました。

日本の高度経済成長期以降、食生活の欧米化が急速に進み、パンやパスタといった小麦製品の消費が増える一方で、お米を食べる量がみるみる減っていた時代背景がありました。

三重県はそのことに危機感を覚え、月に一度「ちゃんとお米を食べよう」と意識してもらうための日として制定したのです。

「18日」の由来は漢字にあり

なぜ18日なのか。

答えは「米」という漢字のなかに隠れています。

「米」を上下に分解すると上部が「八」、中央が「十」、そして再び下部が「八」に見えることはよく知られています。

このうち「十」と「八」を組み合わせると「18」になることから毎月18日が米食の日として選ばれました。

さらに「八」には縁起の良さも重なっています。

「八」は末広がりの形から古来より繁栄の象徴とされてきた数字。お米への感謝と、文化の発展への願いが、18という数字にはさりげなく込められているんです。

「八十八」でわかるもう一つの意味

「米」をさらに細かく分解すると「八十八」にもなります。

この読み方から8月18日は「お米の日」とも呼ばれていて、米食の日とは少しニュアンスが違う別の記念日として扱われることもあります。

他にも「八十八の手間をかけて作られる」という農家の苦労を表す言葉としても「八十八」は使われてきました。

こちらは米食の日とは直接関係ありませんが漢字ひとつにこれだけの意味が詰まっているのは日本語ならではの面白さですね。

制定された1978年、何が起きていた?

1978年という年は日本の食卓が大きく変わりつつあった時期でした。

厚生労働省のデータによれば高度経済成長期(1960〜70年代)を境に日本人の食生活は急速に欧米化し、穀類(米)の摂取量が減少、肉類・乳類の摂取量が増加しています。

出典:日本人の栄養と健康の変遷

お米の消費量がピークに達したのは1962年で当時は1人あたり年間118kgものお米を食べていました。

それがこの時期から徐々に減少し始め、2010年には約820万トン、2020年には約704万トンと、10年間でなんと14%も落ち込んでいます。

三重県が1978年に声を上げたのはこのトレンドの入り口で危機感を感じたからこそといえます。

お米は「食べ物」以上の存在

お米が主食以上の意味を持つのは日本の行事食や文化を見れば一目瞭然です。

農林水産省のまとめによれば正月の雑煮・七草粥・中秋の名月の団子など、年中行事のほぼすべてに米が絡んでいます。

また、赤飯は祝いの場に欠かせませんし枕飯・食い初めなど通過儀礼にも深く根付いています。

和食が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された際も、その核にあったのはお米を中心とした「飯・汁・菜・漬物」という一汁三菜の食スタイルでした。

「ご飯」という言葉が「食事そのもの」を指すのも、日本語がいかにお米を食の中心に置いてきたかを示しています。

出典:和食としての米

今も続く米離れ、記念日の意義は色あせない

三重県が米食の日を制定してから約半世紀が経ちましたが問題は今も続いています。

米穀安定供給確保支援機構の2025年の調査では1人1ヶ月あたりの精米消費量は前年同期比でマイナスが続いており、めん類へのシフトも一部で見られるとのことです。

農林水産省はこのトレンドが続けば2040年の主食用米の需要量が493万トンまで落ち込む可能性があるとも試算しています。

月に一度、18日に「今日はお米を食べよう」と意識するだけでも、食文化の継承には意味があります。

気がつけば何日もパン食やパスタが続いていた。そんな日常にほんのわずかな意識の変化をもたらすのが米食の日の役割といえるかもしれません。

まとめ

  • 毎月18日の「米食の日」は、三重県が1978年(昭和53年)10月に制定した記念日
  • 日付の由来は「米」という漢字を分解すると「十」と「八」=18になることから
  • 「八」は末広がりで縁起が良いとされる数字であることも、18日選定に関わっている
  • 制定の背景には、高度経済成長期以降に急速に進んだ食の欧米化とお米消費量の減少がある
  • お米の消費はピーク時(1962年)の年間118kgから大幅に減少し、今も減少傾向が続いている
  • 6月18日の「おにぎりの日」の日付も、米食の日が根拠になって決定された
  • お米は単なる主食ではなく、年中行事・通過儀礼・和食文化の根幹を成す存在
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