この記事を読めば「くるみパンの日」がいつ、誰が、なぜ制定したのかがすべてわかります。
「毎月3日になんとなくくるみパンが目に入る気がする」
と感じていた方、その疑問がここで解消されますよ。
くるみにまつわる歴史的な背景から日本のパン市場とくるみの関係まで、ちゃんと調べてまとめました。
くるみパンの日は毎月3日
制定の主体と認定機関
「くるみパンの日」は毎月3日に設定されている食の記念日です。
制定したのはアメリカ・カリフォルニア州のくるみ生産者と加工・販売業者を代表する機関「カリフォルニアくるみ協会(California Walnut Commission)」で、日本代表事務局は東京都千代田区に置かれています。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定・登録されています。
いわゆる「誰かが勝手に言い出した日」ではなくしっかり公認を受けた記念日なんです。
「毎月くるみっか」という語呂合わせ
日付の由来はとてもシンプル。
「毎月来る3日(みっか)」を「毎月くるみっか」と読んで「くるみ」にかけたものです。
3という数字に特別な意味があるわけではなく、純粋に語呂合わせ。ちょっと強引かな…とも思いますが、一度聞いたら忘れない覚えやすさが記念日としての機能を果たしているんでしょうね。
ちなみに毎月の記念日であることがポイントで年に1回ではなく定期的に消費者にくるみパンを想起させる設計になっています。
そこはかなり戦略的だと感じます。
制定の背景にある産業的な理由
日本市場でのくるみの最大用途はパン
なぜ「パン」にこだわったのか。
それには明確な理由があって日本に輸入されるカリフォルニア産くるみの最大の用途が製パンだからです。
カリフォルニアくるみ協会によれば日本で流通しているくるみの95%以上がカリフォルニア産で、その約6割以上が製菓・製パン向けに使われているといいます。
要するにくるみパンの消費が伸びれば、カリフォルニア産くるみの需要が直接的に拡大する。ビジネス的な意図が明確にある記念日、ということですね。

輸入量の推移が示す需要の伸び
具体的な数字として2020年のカリフォルニア産くるみの日本への年間総輸入量は対前年比9.7%増の18,503トンで過去最高を記録しました。
さらに翌2021年には対前年比18.6%増の21,944トンと初めて2万トンを突破。
コロナ禍をきっかけに健康意識が高まったことが追い風になったとされていますが、「くるみパンの日」のような継続的なPR活動もじわじわと効いているのかもしれません。
あくまで仮説だけど記念日という「月に一度の接点」を作り続けることの積み重ねは、案外バカにできないと思っています。

カリフォルニアくるみ協会とは何者か
1986年に対日活動をスタート
カリフォルニアくるみ協会(CWC)の設立は1987年ですが日本における対日活動は1986年、殻付きくるみの輸入解禁と同時に始まっています。
設立以来、日本でのカリフォルニア産くるみの需要拡大を目的とした宣伝・PR・販売促進・調査などを企画・実施してきた組織です。
現在はカリフォルニア州の3,700以上のくるみ生産者と75社に及ぶ加工・販売業者を代表しています。
日本の食品業界に対してレシピ提案やセミナー、キャンペーンなど幅広い活動を展開しているんです。
くるみパン総選挙という施策
その活動の一例としてカリフォルニアくるみ協会は「くるみパン総選挙」「くるみパン オブ・ザ・イヤー」といったコンテストを毎年開催しています。
2025年は全国25社から36種類のくるみパンがエントリーし、16万件を超える消費者投票が集まりました。
2024年の投票数は110万超。
ここまでの規模になっているとは正直ちょっと驚きました。

そもそも「くるみ(胡桃)」の歴史
「胡桃」という漢字の由来
くるみは漢字で「胡桃」と書きますがこの「胡」は中国周辺の異民族・異国を指す文字。名前自体が「外来種であること」を示しているんですね。
漢代に張騫(ちょうけん)が西域から持ち帰ったとされており、その形が桃に似ていたことから「胡(外来)」+「桃」で「胡桃」という字になったといわれています。
カリフォルニアとくるみの歴史
カリフォルニアでくるみの栽培が始まったのは18世紀後半、フランシスコ修道士たちによるものとされています。
当時は「ミッションウォルナット」と呼ばれる小さく殻の硬い品種でしたが19世紀中頃には現在に近い形の本格的な栽培が始まりました。歴史は意外と古い。
まとめ:くるみパンの日のポイント
- 毎月3日が「くるみパンの日」で「毎月くるみっか(来る3日)」という語呂合わせが由来
- 制定したのはカリフォルニアくるみ協会で、日本記念日協会に認定登録されている
- 日本に輸入されるくるみの約95%以上がカリフォルニア産で、その多くが製パン用
- 対日活動は1986年の輸入解禁と同時にスタートし、PR活動を継続してきた
- 毎年開催の「くるみパン総選挙」では100万票超の投票が集まるほどの存在感を持つ
次の毎月3日、スーパーやベーカリーでくるみパンを手に取ってみる理由が少しできたんじゃないでしょうか😊
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