この記事を読めば「削り節の日」がいつ・なぜ・誰によって作られたのかそして削り節そのものの歴史まで、まるごと理解できます。
「削り節の日って聞いたことあるけど、なんで24日なんだろう?」
と思ったことはありませんか?
実はその答えはシンプルな語呂合わせにあります。
ただ、その裏にある削り節の長い歴史や関連する記念日の話まで掘り下げると、けっこう奥が深くて面白いんです。
削り節の日はいつ?基本情報
毎月24日が「削り節の日」として設定されています。「毎月」という点が少し意外に感じる方もいるかもしれませんね。
制定したのは東京鰹節類卸協同組合
「削り節の日(毎月24日)」を制定したのは東京鰹節類卸協同組合です。
削り節をより広く世の中に知ってもらうために制定された記念日で、特定の月ではなく毎月24日に設けられているのが特徴です。
全国規模の業界団体ではなく東京の卸組合が発信源というのが個人的には意外でした。
日付の由来は「ふし」の語呂合わせ
なぜ24日なのかというと、「2(ふ)4(し)」=節(ふし)=削り節という語呂合わせが由来です。
シンプルといえばシンプルですが、「ぶ(2)し(4)」と読む説もあってどちらも24日という数字に自然に結びつきますね。
日本の記念日はこういった語呂合わせから生まれるものが多いですが、これは比較的わかりやすい部類だと思います。
11月24日との違いに注意
実は「削り節の日」には2種類あってここを混同している情報がネット上にわりと多く見受けられます。整理しておきましょう。
全国削節工業協会が制定した11月24日
毎月24日とは別に11月24日も「削り節の日」として制定されています。こちらは全国削節工業協会が制定したもの。毎月24日とは制定団体が異なります。
日付が重なるため、11月24日は「削り節の日」が2つ並んでいる、ちょっとユニークな日になっているんです。
ヤマキが制定した「鰹節の日」は同じ11月24日
さらに混乱しやすいのが鰹節のトップメーカーであるヤマキ株式会社が「いい(11)ふ(2)し(4)」という語呂合わせで11月24日を「鰹節の日」として制定している点です。
「削り節の日」と「鰹節の日」は名称が違うけれど、日付が重なっているケースがある。という、少しわかりにくい構造になっています。
| 記念日名 | 日付 | 制定団体 |
|---|---|---|
| 削り節の日 | 毎月24日 | 東京鰹節類卸協同組合 |
| 削り節の日 | 11月24日 | 全国削節工業協会 |
| 鰹節の日 | 11月24日 | ヤマキ株式会社 |
削り節の歴史 室町時代から続く加工食品
記念日の話だけでな、削り節そのものの歴史も知っておくとより面白いです
。意外と古くて驚くんですよね。
鰹節の起源は古代の「堅魚」にさかのぼる
日本最古の歴史書とされる『古事記』(712年)にも「堅魚(かたうお)」の記述があり 、757年に施行された法令「養老令」の注釈書では「煮堅魚」などが税の代わりに納められていたことが記されています。
要するに奈良時代にはすでにカツオを加工して保存する文化があったわけです
。ただ、これがそのまま現代の鰹節・削り節に直結するかという、少し話が変わってきます。
室町時代に「削り節」の原型が誕生
現在の鰹節・削り節に近い形が登場するのは室町時代以降です。
1489年(長享3年)頃のものとされる料理書『四条流庖丁書』の中に「花鰹」という文字が見られ、これはカツオ産品を削ったものと考えられています。
このことから削り節の文化は少なくとも500年以上の歴史を持つといえるでしょう。
室町時代に「焙乾(ばいかん)」という燻乾技術が導入されたことで干しカツオや煮干しカツオが現代の鰹節へと進化していったみたいです。
武士も戦場で食べていた
鰹節は高い栄養価から重宝され、室町時代の武士が戦の時に携帯して飢えをしのぐために食べていたという記録も残っています。
現代でいう携帯食・非常食みたいな位置づけだったわけでそう考えると削り節の「実用性」は昔から変わっていないんですよね。
削り節とはそもそも何か?種類と定義
「削り節=鰹節」と思っている方も多いのですが実は少し違います。
農林水産省の定義が意外に広い
農林水産省の「削りぶしの農林規格」によると削り節はカツオだけでなく、サバ・マグロ・イワシ・アジなど複数の魚類を原料としています。
具体的には魚の内臓を取り除いて煮てから水分が26%以下になるよう薫製化・乾燥させた「ふし」を削ったもの、と定義されています。
ちょっと意外と感じませんか?市販の「花かつお」だけが削り節のすべてではないんです。
鰹節と削り節は何が違うの?
簡単にいうと鰹節はカツオだけを原料にしたもので、削り節はそれも含む広い概念です。
カツオ以外の魚を原料にしたものは「削り節」とは言えても「鰹節」とは呼べない。
ところが実際の商品名や会話では「かつお節」と「削り節」が混用されていることも多、なかなか一般には浸透していない区分だと感じます。
削り節の日を知ると、だしの文化がもっと好きになる
記念日として「毎月24日」を制定した背景には削り節をより多くの人に知ってもらいたいという業界の思いがあります。
そういう背景を知ってから改めてお味噌汁を飲むと、なんか味わいが増す気がするのは私だけでしょうか😌
削り節は日本の「だし文化」の中心にある食材。
500年以上前から形を変えながら食卓に登場し続けてきたことを思うと、毎月24日がただの語呂合わせ記念日ではなく、その歴史を振り返るきっかけとして機能していることの意味が少し大きく感じられます。
まとめ
- 毎月24日は「削り節の日」は東京鰹節類卸協同組合が制定し、「2(ふ)4(し)」の語呂合わせが由来
- 「削り節の日」には毎月24日版と11月24日版(全国削節工業協会)の2種類が存在する
- 11月24日はさらにヤマキ制定の「鰹節の日」も重なっており、3つの記念日が並んでいる
- 削り節の歴史は室町時代(1400年代後半)にさかのぼり、少なくとも500年以上の歴史がある
- 農林水産省の定義では削り節の原料はカツオだけでなくサバ・マグロ・イワシなど複数の魚類を含む
- 鰹節と削り節は厳密には異なる概念で鰹節はカツオ原料のみを指す
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