この記事を読めば省エネルギーの日がなぜ毎月1日なのか、その由来や歴史、関連記念日まで一気にわかります。
「省エネルギーの日って聞いたことあるけど、いつのこと?」
と思ったことはありませんか。
実は毎月1日がその日で制定の背景にはオイルショックという日本社会を揺るがした歴史的な出来事が深く関わっているんです。
知れば知るほど現代の省エネ意識とつながっている。そういう話なんですよね。
省エネルギーの日とは
省エネルギーの日は地球の化石資源を守るためにエネルギーを大切に使うことを促す、毎月1日の記念日です。
日付は1か月ごとの区切りとして設定されていて家庭でも職場でも「今日は省エネを意識しよう」と振り返るきっかけになることが制定の目的なんです。
誰が、いつ決めたのか
1980年(昭和55年)3月25日に省エネルギー・省資源対策推進会議が制定しました。
その翌月、4月1日から資源エネルギー庁が実際の運用を開始しています。
資源エネルギー庁というのは経済産業省の外局で日本のエネルギー政策を担う機関です。
「国が主導して制定した記念日」というのが大事なポイントでただの民間の語呂合わせじゃないんですよね。
毎月1日に設定されたわけ
これが個人的にいちばん「なるほど」と思った部分なんですが、実はもともと2月1日だけが「省エネルギーの日」だったんです。
2月は寒さのピークで暖房などのエネルギー消費量が増えるため、1977年(昭和52年)に「省エネルギー月間(2月)」が設けられていました。
その月の初日・2月1日が「省エネルギーの日」として各種広報媒体で呼びかけに使われていたんですが、年に1回では省エネ意識がなかなか根付かない。
そこで1980年の省エネルギー・省資源対策推進会議が2月1日だけでなく毎月1日に拡大することを決定したわけです。
「省エネを毎月見直す機会をつくって、実践をもっと定着させたい」という意図があったんですね。
制定の背景にある歴史
この記念日が生まれたのは決して偶然じゃなくて1970年代の世界的なエネルギー危機が大きく影響しています。
オイルショックが引き金になった
1973年の第1次オイルショックで石油の供給が止まるかもしれないという恐怖から日本中が大混乱に陥りました。スーパーからトイレットペーパーが消えた、あの時代のことです。
続いて1979年に第2次オイルショックが発生。
この2度の衝撃を受け、日本政府は1979年に省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)を制定しています。
工場や輸送、建築物など産業界を中心にエネルギーの合理的な使用を義務づける法律で、省エネルギーの日が制定された翌年のことでした。
「省エネ大国・日本」の出発点
省エネ法の制定と省エネルギーの日の制定がほぼ同時期に重なっているのが興味深いと感じています。
法律で規制しながら、記念日で国民意識も変えていこうとした。そういう両輪の取り組みだったんですよね。
この省エネ努力を積み重ねることで日本はエネルギー効率の面では世界最先端の技術を持つ国として評価されるようになりました。
オイルショックという苦境がむしろ省エネ技術の発展を後押ししたわけで、案外プラスに転換した歴史だなとも思います。
省エネルギーの日と省エネルギー月間の違い
混同されがちなんですがこの2つは別の制度です。
| 記念日・月間 | 時期 | 制定年 | 制定機関 |
|---|---|---|---|
| 省エネルギー月間 | 毎年2月 | 1977年(昭和52年) | 資源とエネルギーを大切にする運動本部 |
| 省エネルギーの日 | 毎月1日 | 1980年(昭和55年) | 省エネルギー・省資源対策推進会議 |
| 夏の省エネルギー総点検の日 | 毎年8月1日 | 1990年(平成2年) | 資源エネルギー庁 |
| 冬の省エネルギー総点検の日 | 毎年12月1日 | 制定年不明 | 資源エネルギー庁 |
省エネルギー月間がひと月単位の啓発キャンペーンであるのに対し、省エネルギーの日は毎月訪れる振り返りの機会です。
どちらも根っこにある目的は同じで、「省エネを日常に定着させたい」という思いからきています。
まとめ
- 省エネルギーの日は毎月1日、1980年3月25日に省エネルギー・省資源対策推進会議が制定
- もともとは2月1日だけが「省エネルギーの日」だったが省エネ意識の定着のために毎月1日へ拡大
- 制定の背景には1973年・1979年のオイルショックと1979年の省エネ法制定という歴史がある
- 8月1日は「夏の省エネルギー総点検の日」、12月1日は「冬の省エネルギー総点検の日」としても位置づけられていて、年間を通じた省エネ意識の維持を目的とした設計になっている
- 省エネルギー月間(2月)は1977年制定で、省エネルギーの日より3年古い制度
毎月1日がくるたびに「今月はエネルギーをどう使ったかな」と少し考えてみるだけでも、この記念日の意義は十分伝わると思います。
そういう小さな積み重ねがオイルショックを乗り越えて省エネ技術を磨いてきた日本の底力と、どこかつながっている気がしているんですよね。
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