もったいないフルーツの日とは?由来や歴史を解説【5月1日】

  • URLをコピーしました!

この記事を読めば「もったいないフルーツの日」の由来、歴史からその背景にある食品ロスの現状、そして私たちにできることまでまるっとわかります。

「そういえば毎月1日に何か記念日あったな」

と気になって調べた方、あるいは食品ロスに関心があってたどり着いた方、どちらにとっても役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

もったいないフルーツの日ってどんな日?

記念日の基本情報

毎月1日は「もったいないフルーツの日」です。

この記念日を制定したのはバナナやパイナップルでおなじみの株式会社ドール(Dole Japan)。

東京都中央区日本橋箱崎町に本社を置き、果物の生産や加工、販売を手がける会社で2024年(令和6年)に一般社団法人・日本記念日協会に正式認定・登録されました。

記念日が「毎月1日」に設定された理由は、シンプルかつ力強いメッセージから来ています。

「フルーツを1つでも多く救出する。1本も残さない。1個も無駄にしない」

という思いを込めて、毎月くる「1日」を記念日に選んだとのこと。

語呂合わせではなく意志の込められた日付なんですよね。

「もったいないフルーツ」って何?

おいしく食べられるのにさまざまな理由で捨てられてしまうフルーツのことを「もったいないフルーツ」と呼びます。

具体的には、

  • 皮にキズがついてしまったもの
  • サイズが規格より小さすぎる・大きすぎるもの
  • 形が整っていないもの
  • 輸送中に熟しすぎてしまったもの

といった理由で「規格外」と判定されたフルーツが対象です。

見た目の問題だけで味や品質には何も問題がない。そういう現実があるんです。

由来と歴史 バナナ1本の「もったいない」から始まった

2021年のプロジェクトの原点

「もったいないフルーツの日」の原点をたどると2021年9月29日にさかのぼります。

この日は国連が制定する「食品ロスと廃棄に関する啓発の国際デー」。ドールはこの日を選んで、規格外バナナを「もったいないバナナ」と名付け、廃棄バナナを削減するSDGs活動として『もったいないバナナプロジェクト』を始動しました。

最初の取り組みはかなり地道なもので当時ブームだったバナナジュース屋さん2企業・7店舗に廃棄バナナを提供することからスタート。

「こんな規格外品は売れない」

と卸や小売店にマイナスの反応をされたところから出発したというのはちょっと驚きでした。

認知を広げたDEAN&DELUCAとのコラボ

プロジェクトの転換点になったのがDEAN&DELUCAとの協業です。

「もったいないバナナ」を使った「ストロベリーバナナジュース」「ジューシーバナナマフィン」「バナナパンケーキ」が好評を博し、消費者にも規格外でもおいしいという事実が伝わっていくことになりました。

要するに有名ブランドとのコラボがムーブメントの火付け役になったんですよね。

2024年は「フルーツ全体」へ進化し記念日が誕生

プロジェクト開始から3周年を迎えた2024年10月、取り組みはバナナだけにとどまらず「もったいないフルーツアクション」として進化。

バナナに加えてパイナップルなど、フルーツ全体の廃棄ゼロを目指す共創型プロジェクトへと広がりました。

そして同年、日本記念日協会に「もったいないフルーツの日(毎月1日)」として正式登録。

ちなみに毎月7日は「バナナ活の日」としても同時登録されています。

知っておきたい 規格外フルーツの驚く現実

フィリピンで年間2.5万トンのバナナが消える

この記念日が生まれた背景には想像以上に深刻な現実があります。

日本では年間約100万トンのバナナが輸入されていますがそのうちドールの自社農園(フィリピン)だけで年間約2.5万トンが「規格外」を理由に廃棄されています。

しかも、日本は輸入品の規格に対する考え方が非常に厳しい国と言われていてそれがこの廃棄量の多さにつながっているとも。

農林水産省のデータによれば2020年度の国内規格外野菜の廃棄量は約200万トンで、収穫量全体の約6%に相当します。フルーツも同様の課題を抱えていると考えられますね。

参考:https://www.maff.go.jp/chushi/heya/attach/pdf/tenji6-40.pdf

「規格外=B級品」という誤解

ドールの担当者(拡大推進室の成瀬晶子さん)がインタビューでこんなことを話していました。

「規格外なのは見た目であって、品質の問題ではありません。生産者は規格品と同じ手間とコストをかけて育てている。それをB級品扱いしていては、廃棄は減らせない」

この言葉、なんか刺さりませんか。

値引きして売るのではなく、規格品と同じ適正価格で販売することで「廃棄削減をビジネスとして持続可能にする」という考え方は、かなり先進的だと感じます。

もったいないフルーツプロジェクトの具体的な取り組み

3つのプロジェクトライン

もったいないフルーツプロジェクトは大きく3つの軸で展開されています。

PROJECT.01そのまま楽しむ「もったいないバナナ」

皮をむけば十分おいしい規格外バナナをスーパーなど一部店舗でそのまま販売。規格品と同等の価格で展開しています。

PROJECT.02いろんな姿で活躍「もったいないフルーツ」

50社以上の参画企業とのコラボでスムージーボウルやアイス、お菓子、カステラ、クラフトジンなど多彩な商品に生まれ変わっています。

ドトールコーヒーやコメダ珈琲、クリスピー・クリーム・ドーナツといった有名チェーンとのコラボも実現しました。

PROJECT.03オフィスにお届け「もったいないバナナ」

「オフィス・デ・ドール」として職場に直接もったいないバナナを届ける健康サポートサービスも展開中です。

食べる以外にも広がるアップサイクル

個人的に一番驚いたのがバナナが「炭」になるというアイデア。

食用に適さない規格外バナナを炭化させた「バナナ炭」は2025年4月にメルカリShopsで数量限定販売されて話題に。

そもそも生産地のフィリピンでは古くからバナナを炭にして土壌改良に使う文化があったそうで、その知恵を活かした商品化とのこと。なんか、すごいですよね。

パイナップルについても加工時の外皮や芯の端材を搾汁して果汁原料に加工したり、葉から繊維を取り出してヴィーガンレザーの原料としてアパレルブランドに提供したりと、食品の枠を超えた活用が進んでいます。

プロジェクトの広がりと受賞歴

50社以上が参画し、国際的にも注目

2021年のスタート時、わずか7店舗への廃棄バナナ提供から始まったプロジェクトは、現在50社以上の企業が参画する大きなムーブメントに成長しました。

2025年には「令和7年度食品ロス削減推進表彰」で環境事務次官賞を受賞(環境省・消費者庁主催)。

さらに、2025年11月にはベルギーのブリュージュで開催された「第18回レイザー・リール・フランダース映画祭」で、もったいないバナナをテーマにしたショートフィルムが上映されるなど、国際的な発信にも力を入れています。

2026年3月には高知県四万十市と包括連携協定を締結するなど地域との連携も着実に広がっています。

まとめ

  • 「もったいないフルーツの日」は毎月1日で、株式会社ドールが制定、2024年に日本記念日協会に登録された記念日
  • 日付は「1本も残さない、1個も無駄にしない」という思いから毎月1日を選定
  • 原点は2021年9月29日(国連の食品ロス啓発の国際デー)に始まった「もったいないバナナプロジェクト」
  • フィリピンのドール自社農園だけで年間約2.5万トンのバナナが規格外として廃棄されている現状がある
  • 2024年10月にバナナだけでなくフルーツ全体を対象とした「もったいないフルーツアクション」へ進化
  • 50社以上の企業がコラボし、食品にとどまらずバナナ炭やヴィーガンレザーなどへのアップサイクルも実現
  • 2025年に環境事務次官賞を受賞するなど社会的な評価も高まっている

毎月1日に「もったいないフルーツ」を意識して一つ手に取ってみる。それだけで、この記念日の意味を体感できるかもしれないですね。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


目次