この記事を読めば毎月10日が「アメリカンフライドポテトの日」に定められた理由や、フライドポテトの知られざる歴史までまるごと理解できます。
ファストフードで当たり前のように注文しているフライドポテト。
なのに意外と、その背景って知らないですよね。
実は「毎月10日」にはちゃんとした理由があって、記念日の制定にも面白い話が隠れているんです。
アメリカンフライドポテトの日ってどんな日?
毎月10日はその名もずばり「アメリカンフライドポテトの日」。
いったい誰がどんな目的で決めた記念日なのか、まずここから見ていきましょう。
制定したのは「米国ポテト協会」
この記念日を作ったのは米国ポテト協会(Potatoes USA)という団体です。
本部はアメリカのコロラド州デンバーにあり、日本代表事務所は東京都千代田区に置かれています。
全米2,000以上のポテト生産者を代表する非営利団体でフローズンポテトや乾燥ポテト、生鮮ポテトなどさまざまな米国産ポテト製品の普及活動をしているところです。
目的はシンプルで「アメリカンフライドポテトを、より多くの人に楽しく食べてもらえるきっかけにするため」。
記念日という形を使って消費者にアピールしようという、いわばマーケティング戦略の一環でもあります。

2015年に日本記念日協会が認定
この記念日が正式に認定されたのは2015年(平成27年)で一般社団法人・日本記念日協会によって登録されました。
認定を記念してオリジナルロゴの制作やSNSでのプレゼント企画なども実施されたんだとか。
なんか記念日って意外とこういうビジネス的な背景から生まれることが多いですよね。
知らなかったという人も多いんじゃないかなと思います。
「毎月10日」に決まった3つの理由
なぜ毎月10日なのか気になりませんか?
実はこの日付、かなり考え抜かれたものなんです。
形から生まれた「1」と「0」の発想
アメリカンフライドポテトの細長い形が数字の「1」に見える。そしてその原料であるラセットポテトが楕円形で、「0」のように見える。この2つの形を合わせると「10」になることから、毎月10日が選ばれました。
思わず「なるほど!」と言いたくなる発想ですよね。
確かに、細長いポテトを思い浮かべると「1」に見えるし、丸みのある原料のじゃがいもは「0」そのもの。
視覚的にも説得力があります。
語呂合わせも効いている
もうひとつ、「ポテ、ト(10)」という語呂合わせも理由のひとつ。
「ト」を「10(とお)」と読む、ちょっとユニークな遊び心ですよね。日本人向けの記念日らしい、親しみやすい発想だなと感じます。
形の「1」と「0」、語呂合わせの「10」が重なって毎月10日という日付が生まれたわけです。
フライドポテトの発祥と歴史
「アメリカンフライドポテト」という名前なので、てっきりアメリカが発祥だと思っていた方も多いかもしれません。ところが、その歴史を辿るとまったく違う国にたどりつきます。
発祥はベルギー 17世紀のナミュールで生まれた
一般的に発祥地として認識されているのはベルギー南部のフランス語圏に位置する都市・ナミュールです。
最も有力とされる説によればムーズ川で日常的に川魚を食べていた住民が、1680年の厳しい冬に川が凍結して魚が獲れなくなってしまい、代わりにじゃがいもを揚げて食べたのが始まりとされています。
ただ、この説には反論も存在していてその時代にナミュールでじゃがいもが一般的だったのは1735年以降だという指摘もあります。
細かく検証しきれてないですが歴史的な起源については、まだ完全には確定していない部分もあるみたいです。
それでもベルギーはフライドポテトの文化が最も深く根付いた国であることは間違いなく、ブルージュにはフリッツ博物館まであるほど。
ベルギーは現在、フリッツ(Frietjes)をUNESCOの世界文化遺産に登録申請するくらい、国民的な誇りとして大切にしているんです。
「French Fries」という名前の意外な誕生秘話
アメリカでフライドポテトが「フレンチフライズ(French Fries)」と呼ばれるようになったのには、面白いエピソードがあります。
第一次世界大戦中にベルギーへ渡ったアメリカ兵が、フライドポテトに出会ったのがきっかけです。
当時のベルギー軍の公用語がフランス語だったため、アメリカ兵はこの料理を「フランス料理だ」と勘違いしてしまい、「フレンチフライ」という名前が広まったとされています。
ちなみに一方で18世紀のパリのポンヌフ橋のたもとにあった屋台が起源という説もあって、こっちの説がアメリカの「フレンチフライ」という呼称に符合するという研究者もいるみたいです。
どちらが正しいかは、まだ論争中とのこと。
アメリカで世界に広まったポテト文化
起源がどこであれフライドポテトを世界中に広めたのはアメリカであることは、おそらく誰もが認めるところでしょう。
マクドナルドをはじめとするアメリカ発のファストフードチェーンが、フライドポテトを世界の「定番サイドメニュー」として定着させました。
マクドナルドはアメリカ産じゃがいものうち約7%を自社製品に使用しているという報道もあるほどです。
アメリカンフライドポテトの原料「ラセットポテト」とは
アメリカンフライドポテトに使われているじゃがいもは、普通のじゃがいもとはちょっと違います。その品種について知っておくとあの独特の食感の理由も分かってきます。
ラセット(Russet)の特徴
ラセット(Russet)とは英語で「褐色がかったざらざらした」という意味で、その名の通り皮が厚くて表面がざらついています。
楕円形で大粒、断面は白っぽく、でんぷん質を豊富に含んでいるのが特徴です。
この品種の最大の魅力は加熱すると外はカリッと、中はホクホクになること。
フライドポテトに求められる理想の食感を自然に生み出してくれます。
特に「ラセット・バーバンク」という品種が広く使われていて、マクドナルドをはじめとする大手ファストフードチェーンでもこの品種が採用されているみたいです。
主な産地はアイダホ州
ラセットポテトの主な産地はアイダホ州でアイダホ州で収穫されたものだけが「アイダホポテト」を名乗れます。
同じラセットバーバンクという品種でも、アイダホ州産というブランドには特別な価値があるわけです。
アイダホ州以外にもオレゴン州やワシントン州、コロラド州でも人気の高い品種でアメリカ全土で流通するじゃがいもの4分の3がこのラセット系の品種で占められているとも言われています。
日本とアメリカンフライドポテトの関係
「毎月10日はアメリカンフライドポテトの日」
という記念日が日本で制定されたことにはそれなりの理由があります。日本はアメリカンフライドポテトと深くつながっている市場なんです。
日本の冷凍ポテト輸入の8割弱がアメリカ産
フライドポテトなどに使う冷凍じゃがいも(冷凍調製品)の日本の年間輸入量は約36万トンで、そのうち8割弱がアメリカ産となっています。
私たちが外食チェーンやファストフードで食べているポテトの多くは、ほぼ確実にアメリカから来ているというわけです。
それだけに日本市場での普及活動は米国ポテト協会にとっても重要で、だからこそ日本向けに「アメリカンフライドポテトの日」という記念日を制定したという流れも自然に理解できます。
記念日を盛り上げるための取り組み
米国ポテト協会は記念日の普及に向けて公式ソングと振り付けダンスまで用意しています。
「フライ!フライ!フライ!フライドポテト♪」
というキャッチーな楽曲で毎月10日を楽しんでもらおうという取り組みです。
まとめ
- 毎月10日がアメリカンフライドポテトの日なのは「1(細長い形)+0(ラセットポテトの楕円形)=10」と「ポテ(10)ト」の語呂合わせが由来
- 記念日を制定したのは米国ポテト協会(Potatoes USA)で、2015年に日本記念日協会が認定
- フライドポテトの発祥地はアメリカではなくベルギー(17世紀のナミュール)とされている
- 「フレンチフライ」という呼び名は、第一次世界大戦中のアメリカ兵による誤解から生まれた可能性がある
- アメリカンフライドポテトの原料「ラセットポテト」は外はカリッと中はホクホクになる品種で、マクドナルドでも使用されている
- 日本の冷凍ポテト輸入の約8割がアメリカ産で私たちの日常とアメリカンフライドポテトは切っても切れない関係にある
「なんとなく食べていた」フライドポテトにも、こんなにドラマチックな歴史があるんですよね。
毎月10日にはちょっとだけそのことを思い出しながら食べてみてはいかがでしょうか?😊

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