この記事を読めば「乳酸菌の日」がなぜ2月3日と毎月23日の2種類あるのか、その成り立ちから乳酸菌そのものの歴史までまるっと理解できます。
「記念日って、誰がどうやって決めるの?」
と気になったことはありませんか?
カレンダーに載っているわけでもないのに毎月必ず巡ってくる「乳酸菌の日」。
実はこの記念日、とある企業の販売戦略と乳酸菌への純粋な想いが絡み合って生まれたものなんです。
乳酸菌の日の由来や背景を知ると毎日のヨーグルトがちょっとだけ違って見えてくるかもしれません。
乳酸菌の日はいつ?2種類ある理由
乳酸菌の日は「2月3日」と「毎月23日」の2つが存在しています。
同じ名前の記念日がなぜ2パターンあるのか、それぞれの役割が少し異なるんですね。
2月3日が「年に一度のシンボル日」
2月3日は乳酸菌の日のシンボル的な本命日です。
日付の由来はとてもシンプルで、「に(2)ゅうさん(3)」という語呂合わせから来ています。
1年を通じた乳酸菌PRのハブとなる日として位置づけられていてこの日が記念日の顔になっている感じです。
毎月23日が「通年販促の要」
毎月23日も同じく「乳酸菌の日」とされています。
こちらの狙いはスーパーマーケットやコンビニといった店頭での販売促進を1年を通じて継続して行うことにあります。
2と3で「乳酸」と読めるのは変わらず、ただ毎月することで、消費者に定期的に乳酸菌の存在を意識してもらう仕掛けなんです。
個人的にこれって意外と賢い設計だなと思いました。
普通の記念日は年1回なので、企業目線ではPRのタイミングが年1回しかない。でも毎月23日をセットにすることで、年12回のプロモーション機会が確保できるわけです。
誰が制定した?カゴメ株式会社という背景
乳酸菌の日を制定したのは愛知県名古屋市中区に本社を置くカゴメ株式会社です。
カゴメといえばトマトジュースや野菜ジュースのイメージが強いかもしれませんが、実は「植物性乳酸菌ラブレ」などの乳酸菌飲料も手がけているメーカーでもあります。
日本記念日協会の認定というお墨付き
カゴメが独自に決めた記念日ではなく一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定・登録されています。
これは重要なポイントで誰でも記念日を申請できる同協会の審査を通過したことで、公式な記念日としての信頼性が担保されているんです。
記念日に込められた目的
カゴメが乳酸菌の日を制定した目的は大きく分けて2つです。
- 体に良い乳酸菌を活用した商品で消費者に元気になってもらうこと
- 乳酸菌を活用した商品を広くアピールして販売促進につなげること
要するに消費者の健康への貢献と、自社商品のPRを同時に実現しようという考えです。
これが批判されるどころか記念日として定着しているのは、乳酸菌の健康効果が広く認知されていて、消費者にとっても「なじみやすい記念日」だからかもしれませんね。
乳酸菌そのものの発見の歴史
乳酸菌の日の背景を理解するには乳酸菌という微生物自体の歴史をざっと知っておくと面白いです。
記念日が生まれた土台には、数百年にわたる科学の積み重ねがあります。
最初に観察したのはレーウェンフック
乳酸菌を最初に観察したのはオランダのレーウェンフック(1632〜1723年)だと言われています。
彼は自作の顕微鏡で野菜や乳の中に乳酸菌の姿を確認していたとされますが、当時はまだ「乳酸菌」という概念自体は確立されていませんでした。
パスツールが乳酸発酵の謎を解いた
本格的に乳酸発酵を科学的に解明したのはフランスのパスツール(1822〜1895年)です。
発酵や腐敗が微生物によって起こるという事実を科学的に証明した最初の人物であり、微生物学の祖とも呼ばれています。
彼の研究がなければ現代のヨーグルトや乳酸菌飲料は存在しなかったといっても過言ではありません。
メチニコフの「不老長寿説」が世界を変えた
20世紀の転換点になったのがパスツール研究所のメチニコフ(1845〜1916年)が唱えた「乳酸菌による不老長寿説」です。
彼はブルガリア地方の人々がヨーグルトを常食していて長寿者が多いことに注目し、乳酸菌が腸内の腐敗菌を抑えることで老化を防ぐという仮説を提唱しました。
この説によってヨーグルトがヨーロッパ全体に広まるきっかけが生まれ、メチニコフは1908年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
日本における乳酸菌飲料の歴史
「乳酸菌の日」という記念日が日本で生まれた背景には、日本独自の乳酸菌飲料文化の発展があります。
明治時代に始まった乳酸菌飲料の販売
日本で発酵乳が商品として販売されはじめたのは、明治20年代(1887年頃)のことです。
当時は「凝乳(ぎにゅう)」や「滋養食品ケフィール」といった名称で、整腸効果をうたった乳酸菌飲料状の加工品が売られていました。思
いのほか歴史が深いと感じませんか?
市場規模8,000億円超という巨大な産業へ
現代の日本における乳酸菌関連市場の規模は非常に大き、2018年度時点で8,414億円に達していたという調査データがあります。
カテゴリー別ではヨーグルトが約62.7%(約5,273億円)、乳酸菌飲料が約26.8%(約2,258億円)を占め、この2カテゴリーで市場全体の約9割を占めています。
2019年度のヨーグルト・乳酸菌飲料市場の合計は約6,703億円と推計されており、乳酸菌が日本人の食生活にいかに根付いているかがよくわかります。
「毎月」という設計が持つ意外な意味
記念日が年1回ではなく毎月あるのはただの販促の都合だけではないかもしれないんです。
継続摂取が乳酸菌の本質
乳酸菌の効果を得るには一度大量に摂るよりも継続して摂取することが重要とされています。
腸内環境は日々変動するので、乳酸菌を毎日意識的に取り入れることに意味がある。
つまり、毎月23日に記念日を設けることは「月1回は乳酸菌を意識するきっかけ」を作るという、健康促進の観点からも理にかなった設計なんです。
企業PRと消費者利益が一致した珍しいケース
記念日を企業が制定するケースは多いですが乳酸菌の日が定着しているのは、継続摂取という乳酸菌の特性と、毎月という記念日の周期が自然に合っているからではないかと感じています。
あくまで私個人の解釈ですが「PR目的」と「消費者の健康利益」が珍しくきれいに重なっているケースだなと思うんです🌿
まとめ
- 乳酸菌の日は2月3日と毎月23日の2種類あり、どちらも「に(2)ゅうさん(3)=乳酸」という語呂合わせが由来
- 制定したのはカゴメ株式会社(愛知県名古屋市)で一般社団法人・日本記念日協会が正式に認定・登録
- 2月3日は「年間のシンボル日」、毎月23日は「スーパーなどでの通年販促のため」という異なる役割を持つ
- 乳酸菌の科学的な解明は17〜19世紀のヨーロッパで進み、メチニコフの不老長寿説(1907年)がヨーグルト普及の大きなきっかけとなった
- 日本の乳酸菌関連市場は8,000億円超に達するなどすでに食文化に深く根付いている
- 乳酸菌の効果を引き出すには継続摂取が重要なので毎月23日を記念日にした設計には健康的な意義もある
乳酸菌の日をひとつのきっかけに毎月23日には冷蔵庫のヨーグルトや乳酸菌飲料を意識して手に取ってみるのも、案外いい習慣になるかもしれません。

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