この記事を読めば「シーチキンの日」がなぜ5月25日なのか、その背景にある歴史や誕生秘話まるごとわかります。
「なんとなく知ってるけど、実はよく知らない」
という方にこそ、読んでほしい内容です。
シーチキンの日とは?基本情報
「シーチキンの日」は毎年5月25日に設けられている記念日です。
誰がいつ制定したのか
この記念日を制定したのはツナ缶のトップブランドとして有名なはごろもフーズ株式会社。
2021年、同社の創業90周年を記念して一般社団法人・日本記念日協会に申請し、正式に認定・登録されました。
ちなみに認定を申請したタイミングが「創業90周年」だったというのが、なんかグッとくるというか、節目の年に合わせたこだわりが感じられますよね。

なぜ5月25日なの?
日付の根拠ははごろもフーズの前身である「後藤缶詰所」の創業日が1931年(昭和6年)5月25日であることから。
主力商品の名前を冠した記念日を、会社の誕生日に重ねるという設計がとてもシンプルで、わかりやすいですね。
記念日の目的はシーチキンのおいしさや、さまざまな料理に使える汎用性をより多くの人に知ってもらうこととされています。
シーチキンの歴史と誕生秘話
シーチキンがどのように生まれ、日本の食卓に定着していったかを追います。
マグロ油漬け缶詰のルーツはアメリカ
実はマグロ油漬け缶詰の起源はアメリカにあります。
1903年、アルバート・P・ハーフヒルによって発明され、たちまち「海の鶏肉(Chicken of the Sea)」として人気商品になったんです。
1914年にはアメリカに「Chicken of the Sea」というマグロ油漬け缶詰会社まで誕生していて、シーチキンよりずっと歴史が古い。
日本での製造は1929年が最初で静岡県の水産試験場の技師・村上芳雄が開発した製品が日本における成功例の第一号。
当時は「まぐろ油漬缶詰」と呼ばれていて国内ではほとんど消費されず、大半がアメリカへ輸出されていました。

「シーチキン」という名前の由来
1958年、はごろもフーズが日本国内向けの販売を本格スタートさせる際、二代目社長・後藤磯吉の指揮のもと、「シーチキン」という名前が誕生します。
命名者は立川直三郎。
名前の由来は原料となるびんながまぐろを蒸したときの見た目と食感が鶏肉にそっくりだったこと。
白くてやわらかい身が「海(Sea)のとり肉(Chicken)」にぴったりだったんですね。
当時、缶詰製品にブランド名をつけること自体がとても珍しく、シーチキンが初だったとはごろもフーズも明言しています。
日本市場を席巻した背景
第二次世界大戦後、後藤缶詰はいち早く供給先を輸出から国内向けに転換したことが、シーチキンが日本で圧倒的な知名度を誇る大きな要因になったと言われています。
その結果、「シーチキン」は登録商標でありながら、ツナ缶全般の代名詞として使われるほど日本の食文化に浸透。現在、国内ツナ缶市場でのシェアは5割以上を誇ります。
シーチキンとツナは何が違う?
ここ意外と混同している人が多いんですよね。
厳密には「別物」
「ツナ」は英語の「tuna」に由来する言葉でマグロ類(やカツオ)の魚そのもの、または油漬け加工した食品全般を指します。
ところが、「シーチキン」ははごろもフーズ株式会社の登録商標であって、同社だけが使える固有のブランド名なんです。
要するに「シーチキン=ツナ」は厳密には誤りで、正しくは「シーチキンはツナ缶の一種(はごろもフーズのブランド)」という関係。
ただ、シーチキンの普及があまりにも進んだために、他社製品も含めて「シーチキン」と呼ぶ習慣が定着してしまったんですね。
これが「商標の普通名称化」という現象に近い状態で個人的にはなかなか面白い事例だなと感じています。
シーチキンの原料と種類
「シーチキン」といっても種類がたくさんあって選び方で味がかなり変わります。
原料魚は4種類
はごろもフーズのシーチキンに使用されている原料は以下の4種類です。
- びんながまぐろ
白くてやわらかい肉質。最高級原料とされている(代表製品:シーチキンファンシー) - きはだまぐろ
旨みが強く、缶詰原料として広く使われる(代表製品:シーチキンL) - かつお
赤身でしっかりした旨み(代表製品:シーチキンマイルド) - ぶり
2023年8月発売の「シーチキンEvery」から採用された比較的新しい原料
ブリを原料とした「シーチキンEvery」はなかなか意外で最初聞いたときちょっと驚きました。マグロ以外もシーチキンになるんだ、という感じ。
形状と調理方法のバリエーション
身の形状はソリッド(塊)・チャンク(大きくほぐした)・フレーク(細かくほぐした)の3種類。
調理方法は油漬け・油入り水煮・水煮・調理品の4種類があってそれぞれ用途や好みに応じて選べます。
まとめ
- 5月25日は「シーチキンの日」
はごろもフーズが2021年に制定し、日本記念日協会に認定された記念日 - 日付の根拠
はごろもフーズの前身・後藤缶詰所の創業日(1931年5月25日)にちなむ - 「シーチキン」の名前の由来はびんながまぐろの白くやわらかい身が鶏肉に似ていることから「海のとり肉=Sea Chicken」
- 商標登録は1958年
命名者は立川直三郎、二代目社長・後藤磯吉のもとで誕生 - ツナとの違い
「シーチキン」はあくまではごろもフーズの登録商標でツナ缶全般を指す言葉ではない - 国内シェアは5割以上
日本のツナ缶市場でトップブランドとして君臨
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