源泉かけ流し温泉の日とは?由来や歴史を解説【5月26日】

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この記事を読めば「源泉かけ流し温泉の日」がなぜ5月26日なのか、誰が制定したのか、そして源泉かけ流しが普通の温泉とどう違うのかまでしっかり理解できます。

温泉好きなら一度は耳にしたことがある「源泉かけ流し」というワード。

でも、その記念日の背景まで知っている人って、意外と少ないんですよね。

鎌倉時代の天皇が選んだ名湯から始まる話、ちょっとロマンがあると思いませんか?

目次

源泉かけ流し温泉の日とは

5月26日は「源泉かけ流し温泉の日」として一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録された記念日です。

温泉好きにはたまらない日といえるでしょう。

制定したのは誰?

この記念日を制定したのは長野県にある野沢温泉の旅館や民宿などで結成した「野沢温泉源泉かけ流しの会」です。

2007年5月25日に「源泉かけ流し宣言」を提言し、旅館22軒・民宿2軒・共同浴場13ヵ所の計37施設が加盟して発足した団体なんです。

その後、活動の規模は全国に広がり、「日本源泉かけ流し温泉協会」も発足しています。

5月26日になった理由

日付の由来は実は2つあります。

ひとつは「源泉かけ流し全国温泉サミット」の開催日であったこと。

もうひとつは「ご(5)くじょうなふ(2)ろ(6)」(=極上な風呂)という語呂合わせ。

この2つが重なったことで5月26日が選ばれたというわけです。なかなか粋な日付の決め方ですよね。

野沢温泉の歴史と日本三御湯

野沢温泉は開湯700年以上の歴史を持ち、村内には30余りの湯量豊富な源泉が自然湧出している、日本屈指の名湯として知られています。

日本三御湯とは何か

「源泉かけ流し温泉の日」の背景を理解するうえで「日本三御湯(みゆ)」というキーワードは外せません。

これは鎌倉時代の第84代順徳天皇(1197〜1242年)が、皇室が選ぶ日本の名湯9ヵ所のうちの3つに「御」の字を与えたことに由来します。

「御」という文字は勅撰を意味するので天皇自ら選んだということ。それが3湯だけに贈られたわけですから、かなりの名誉です。その3つが以下の温泉です。

  • 秋保温泉(名取御湯)
    宮城県仙台市
  • 別所温泉(信濃御湯)
    長野県上田市
  • 野沢温泉(犬養御湯)
    長野県下高井郡

野沢温泉は「犬養御湯」として鎌倉時代からずっと名湯として認められてきた場所なんです。

科学的に証明された泉質の良さ

「野沢温泉源泉かけ流しの会」はただ伝統を守るだけじゃなく、ORP(酸化還元電位)分析という新しい検査方法を用いて温泉の状態を科学的に検証しています。

その結果、野沢温泉の源泉は日本屈指の「還元作用の強い温泉」であることが判明し、さらに肌の老化を抑制する「アンチエイジング効果」への期待も示されました。

感覚的に「いいお湯」と言われてきた温泉がデータでも裏付けられたというのは、個人的にとても印象深かったです。

源泉かけ流しと循環式の違い

「源泉かけ流し温泉の日」を理解するためにはそもそも「源泉かけ流し」が何なのかを知っておくことが大切です。

源泉かけ流しとは

源泉かけ流しとは地中から湧き出した温泉をそのまま浴槽に注ぎ込み、あふれ出たお湯は二度と浴槽に戻さず外へ排出する方式のことです。

常に新鮮なお湯が流れ込んでいる状態なので、温泉本来の成分や鮮度が保たれます。

温泉は浴槽に注がれると時間の経過とともに「エイジング(老化)」が始まり、成分変化が起きることがあるんです。

だからこそ、源泉をそのまま流す方式にこだわることが意味を持つわけです。

循環ろ過式との比較

多くの大型温泉施設で採用されているのが循環ろ過式です。

スクロールできます
項目源泉かけ流し循環ろ過式
お湯の使い方新しい源泉をそのまま流し捨てる浴槽内のお湯を吸い取り、ろ過・消毒して再利用する
湯の鮮度常に高い低下しやすい
温泉成分源泉に近い状態を維持消毒剤の影響を受けることも
維持コスト湯量が必要なので高コストになりやすい少ない湯量でも運営可能

循環ろ過式は湯量の少ない場所でも多くのお客さんが楽しめるメリットがあります。

ただ、温泉の鮮度という点では源泉かけ流しよりも数段落ちるのが正直なところです。

どちらが良いかは一概には言えませんが、「本物の温泉成分を感じたい」という方には、やっぱり源泉かけ流しが向いているでしょう。

野沢温泉が記念日にこだわった背景

記念日が生まれたのにはちゃんとした時代背景があります。

温泉偽装問題という苦い経験

2000年代初頭、日本では「温泉偽装問題」が社会問題となりました。

「源泉かけ流し」と書いてあっても実際は循環式だったり、泉質を偽って表示していたりという不正が相次いだんです。

消費者の信頼が大きく揺らいだこの時期に、野沢温泉の旅館や民宿たちが「本物の温泉をちゃんと提供する」と宣言したのが、この会の出発点です。

そう考えるとこの記念日はただのPRじゃなくて、温泉業界への誠実さを示す姿勢の表れでもあるんですよね。そういうところがわりと好きだなと感じています。

全国サミットという広がり

「源泉かけ流し全国温泉サミット」は全国の源泉かけ流しにこだわる温泉地が集まり、情報を共有するイベントです。

このサミットの開催日が5月26日だったことが、記念日の日付になっています。

地域のこだわりがやがて全国的な動きへと広がっていった。そういう流れが、この記念日には詰まっています。

まとめ

  • 5月26日「源泉かけ流し温泉の日」は長野県の「野沢温泉源泉かけ流しの会」が制定し、日本記念日協会に登録された記念日
  • 日付の由来は、「源泉かけ流し全国温泉サミット」の開催日と、「極上(5)な風呂(26)」という語呂合わせの2つ
  • 野沢温泉は鎌倉時代の順徳天皇が選んだ「日本三御湯」のひとつで、700年以上の歴史を誇る
  • 記念日の背景には温泉偽装問題があり、「本物の温泉を届けたい」という宣言から生まれた
  • 源泉かけ流しとは、泉をそのまま浴槽に注ぎ続け、あふれたお湯を捨てる方式で、鮮度が高く温泉成分が保たれる
  • 野沢温泉はORP分析により、還元作用の強さとアンチエイジング効果が科学的に確認されている
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