この記事を読めば5月29日が「金色の風の日」と呼ばれる理由や、岩手県が生んだ最高級ブランド米「金色の風」の誕生秘話まで、まるごと理解できます。
「金色の風って名前は知ってるけど、なんで記念日があるの?」
って思ったことはありませんか?
実はこの記念日、語呂合わせだけじゃなくて岩手県が10年以上かけて作り上げたお米への深い想いが込められているんです。食
べ物の記念日にはちゃんと「意味」があることが多いですよね。
この記事では記念日の由来から品種開発の歴史まで、できるだけ丁寧にお伝えしていきたいと思います。
5月29日が「金色の風の日」になった理由
5月29日が記念日になったのはシンプルな語呂合わせがきっかけです。その裏にある組織の想いも含めて整理しておきますね。
語呂合わせの仕組み
「5(こん)・2(じ)・9(き)」で「こんじき(金色)」と読める。それが5月29日を「金色の風の日」とした理由です。
意外とシンプルですよねなんか。
ちなみに、同じ協議会が制定した「銀河のしずくの日」は4月29日でこちらは「し(4)・ず(2)・く(9)」の語呂合わせです。
この2つの記念日の間の約1ヶ月間を「いわて純情米消費拡大月間」として、岩手県産米のPR活動が展開されています。
個人的にはこの仕掛け、けっこうよくできてるなと感じました。
記念日を制定した主体と目的
この記念日を作ったのは「いわてのお米ブランド化生産販売戦略推進協議会」という団体で、2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定・登録されました。
目的は「金色の風」の生産の拡大、品質の向上、そして県内外へのPRと岩手県産米の消費拡大です。
要するに記念日を通じて「岩手のお米ってすごいんだよ」ということを全国に知ってもらいたい。そういう思いが込められているわけです。
「金色の風」とはどんなお米か
記念日の話だけでは終われません。
そもそも「金色の風」がどんなお米なのかを知ってこそ、記念日の意味も深まります。
名前の由来が美しい
「金色の風」という名前は岩手県平泉町にある世界遺産・中尊寺の金色堂とたわわに実った稲穂の黄金色をイメージして付けられました。
そこに「日本の食卓に新しい風を吹き込む」という願いが重なっています。名前だけで岩手の歴史と農業の誇りが詰まっていて、なんか聞いているだけで豊かな気持ちになれますよね。
中尊寺では毎年、「金色の風」の種もみを奉納して豊作を祈願する法要も行われています。
2024年は中尊寺金色堂の建立から900年という節目にも当たり、特別な意味を持ちました。
品種開発の歴史
「金色の風」の開発がスタートしたのは2009年(平成21年)のことです。
岩手生物工学研究センターと岩手県農業研究センターが中心となり、「コシヒカリを超える良食味米」を目標に研究を開始しました。)
品種は「ひとめぼれ」の突然変異系統「Hit1073」を母、「ひとめぼれ」を父とした交配後代から育成されています。
ゲノム解析技術を活用し、アミロース含有率が低く食味に優れた遺伝子を持つ系統を特定したというのが、けっこう最先端な話で驚きました。
そして約8年の歳月を経て、2017年10月8日に正式販売開始。
同年11月3日には中尊寺への奉納も行われました。長い研究の末に生まれたお米だと知ると、一粒一粒の重みが変わってくる気がします。
栽培地域はかなり厳しく限定されている
「金色の風」が作れるのは岩手県南部のうち標高120メートル以下に限定された地域だけです。
一関市・奥州市・平泉町・金ケ崎町といったエリアが中心でさらに選定基準を満たした農家のみが栽培を許可されています。
これは食味を最大限に引き出すための条件で、過去の食味計データや土壌条件をもとに圃場が選定されるとのこと。生産量が限られるので、入手しづらい「希少なお米」という印象を持つ人も多いみたいです。
「金色の風」の食味と特徴
食べ物の記念日なのに味の話をしないのはもったいない。実際どんな風に美味しいのか、データも交えて紹介します。
食味の特徴
最大の特徴はアミロース含有率が他品種より約3ポイント低いこと。これにより炊き上がりが軟らかく、粘りが強くなります。
ひとめぼれと比べても粘りが強くて、ふんわりとした食感と豊かな甘みのバランスが優れているとされています。
冷めても美味しく、おにぎりやお弁当にも向いているのも特徴のひとつです。「食べた瞬間ではなく、冷めてからも美味しい」というのは、日常のランチにも嬉しいポイントですよね。
食味ランキングでの評価
販売前の2017年2月時点ですでに「特A相当」の評価を日本穀物検定協会から受けていました。
食味ランクで最高評価である「特A」は、複数産地のコシヒカリブレンドを基準米として、それよりも特に良好と判断された場合に与えられます。
ただ、2018年産は「A」評価にとどまるなど、年によって結果が変わることもあります。
気候や天候の影響を受けやすいのが、農産物の難しいところでもありますよね。
こめまちの食味スコアでは90点・特Aランクという評価も出ています。
「金色の風の日」に合わせた消費拡大活動
記念日にはただのお祝いだけじゃなく、実際のキャンペーンや販促活動が展開されています。
いわて純情米消費拡大月間との連動
4月29日「銀河のしずくの日」から5月29日「金色の風の日」までの約1ヶ月間が、「いわて純情米消費拡大月間」として位置づけられています。
この期間に合わせて県内の大学やスーパーなどでPRイベントが開催されることもあります。
自分の見立てでは、この「2つの記念日ではさむ1ヶ月間」という仕掛けは、消費者の記念日への関心を継続させるための工夫なのかもしれないですね。

全国へのPR展開
2024年には岩手ブランド米の発売30周年を記念して、沖縄でのPR事業も行われました。
「金色の風」と「銀河のしずく」の2ブランドを全国に向けて発信する取り組みは今後も続いていくものと思われます。
まとめ 5月29日「金色の風の日」のポイント
- 5月29日は「こん(5)じ(2)き(9)」の語呂合わせから制定された記念日
- 制定したのは「いわてのお米ブランド化生産販売戦略推進協議会」、2023年に日本記念日協会が認定
- 「金色の風」は2009年から開発が始まり2017年に販売スタートした岩手県オリジナルの最高級ブランド米)
- 名前の由来は平泉・中尊寺の金色堂と黄金色の稲穂
- 栽培できるのは岩手県南部の標高120メートル以下の限定地域の認定農家のみ
- 低アミロースで粘りが強く、食味ランキングで「特A相当」評価を獲得した実績がある
- 4月29日「銀河のしずくの日」と合わせて「いわて純情米消費拡大月間」として連動キャンペーンが展開される

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