この記事を読めば「女子将棋の日」がいつ誰が、どんな想いで制定したのかその背景にある女性将棋の歴史まで一通り理解できます。
「5月30日ってなにかの記念日なの?」
って思ってこのページにたどり着いた方、ちょうどよかったです。
ただの記念日じゃなくて将棋界の女性たちの長い戦いの歴史が詰まっている日なんです。
そのあたりを順を追って解説していきますね。
そもそも「女子将棋の日」って何?
制定したのはLPSA(日本女子プロ将棋協会)
「女子将棋の日」は毎年5月30日。公益社団法人・日本女子プロ将棋協会(英名:The Ladies Professional Shogi-players’Association of Japan、略称:LPSA)が2011年(平成23年)1月26日に制定を発表した記念日です。
この日付には明確な意味があってLPSAの設立記念日である2007年5月30日にちなんでいます。
LPSAの公式サイトにも「設立5年目という節目に、これからもさらにキラっと輝く女性に将棋を広めていきたい、という気持ちを込めて設立日を女子将棋の日と定めた」と明記されています。
制定のきっかけにあった想い
記念日の発表と同時に2011年5月29日(日)に初の大規模記念イベント『女子将棋の日制定記念みんなハッピー!LPSA将棋パーク』が東京都内で無料開催されました。当
時、当協会には16名の女流棋士と1名のツアー女子プロが所属していて、この節目のタイミングで記念日制定に踏み切ったんです。
将棋というと難しい敷居が高い男性がやるものというイメージが先行しがちだった。
そのイメージを覆したい。
そんな想いがこの記念日の根っこにあります。なんかいいですよね、その気持ち。💡
LPSA設立の背景と歴史
女流棋士制度のスタートは1974年
そもそも女性が将棋のプロとして活躍できるようになったのはいつかというと、1974年(昭和49年)10月31日のことです。
当時の日本将棋連盟副会長だった大山康晴が強く提唱し、連盟棋士会の満場一致で「女流棋士制度」が正式に発足しました。
初代の女流棋士1期生は、蛸島彰子、関根紀代子、多田佳子、山下カズ子、寺下紀子、村山幸子の6名。
そのなかでも初代女流名人の座に就いたのが蛸島彰子さんで、2018年の引退まで長年にわたって活躍を続けました。
2007年、女流棋士17名が独立
2006年12月、日本将棋連盟の女流棋士会の臨時総会で新法人設立の準備委員会設置が賛成多数で承認されます。
そして2007年5月30日、女流棋士17名が日本将棋連盟を退会し、独立する形で「有限責任中間法人日本女子プロ将棋協会(LPSA)」を設立しました。
設立総会には、日本将棋連盟から専務理事・西村一義、常務理事・田中寅彦も出席し、友好的な関係を維持することで合意しています。
独立に参加した17名には女流棋士会会長だった藤森奈津子女流三段、中井広恵女流六段、石橋幸緒女流四段、中倉彰子女流初段らが含まれていました。
実は、当初は女流棋士全員で独立する計画だったみたいなんです。
ところが「どんどん減って、結局3分の1ぐらいしか独立しなかった」と、現LPSA業務執行理事の島井咲緒里さんが語っています。
独立の背景には「将棋界での居心地の悪さを変えていきたい気持ちが強かった」という思いもあったそうです。

公益社団法人への格上げ
設立後も組織は着実に歩みを重ねて、2012年7月1日には内閣府より公益社団法人として認定を受けました。
法人名もこのタイミングで「公益社団法人日本女子プロ将棋協会」へと改称されています。
LPSAが取り組む女性将棋の普及活動
GSP(ガールズ将棋プロジェクト)
女子将棋の日という記念日がある理由はただのお祝いじゃないところが個人的にすごく印象深いです。
LPSAは設立以来、「女性・女の子が将棋を楽しめる環境作り」を掲げたガールズ将棋プロジェクト(GSP)を軸に幅広い活動を展開しています。
具体的には小学生女子将棋名人戦(第1回2007年開催)や中学生女子将棋名人戦(第1回2009年開催)、アマチュア向けの女子アマ王位戦なども主催しています。
低年齢層の女の子から大人の女性まで、幅広い世代を対象にしているのが特徴ですね。
将棋ブームが追い風に
近年は藤井聡太さんらの活躍による将棋ブームも追い風になっていて、女性の将棋人口も増加傾向にあるようです。
「まいた種が実になってきている」という島井さんの言葉が、なんとも頼もしい。
ちなみに将棋界でビッグな動きがあって、2026年5月20日に日本将棋連盟が「女性初の棋士誕生に向けた第4の道」を通常総会に提案すると発表しています。
女流棋士が棋士編入試験の受験資格を3回獲得した場合、3度目の試験を行わずに「フリークラス四段」の棋士になれる制度改定案です。
「女性棋士」誕生に第4の道、総会に提案へ 編入試験資格3回で https://t.co/uYHLxV4JAO
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) May 20, 2026
まとめ
- 女子将棋の日は毎年5月30日で日本女子プロ将棋協会(LPSA)が2011年に制定
- 由来は2007年5月30日のLPSA設立記念日
- LPSAは女流棋士17名が日本将棋連盟から独立して設立した団体で、「女性が将棋を楽しめる環境作り」を目的としている
- 女流棋士制度自体は1974年(昭和49年)にスタートしており、2024年で50周年を迎えた
- 11月17日の「将棋の日」(日本将棋連盟制定)とはまったく別の記念日
- 2026年現在、女性初の「棋士」誕生に向けた動きが将棋界で進んでいる

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