衣替えの日とは?由来や歴史を解説【6月1日】

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この記事では毎年6月1日に訪れる「衣替えの日」の由来や歴史、そして現代での意味まで、まるごとわかりやすくお伝えします。

「なぜ6月1日なの?」
「そもそもいつから始まった風習なの?」

と気になったことはありませんか?

実は衣替えの歴史は平安時代にまで遡るけっこう奥が深い文化なんです。

目次

衣替えの日(6月1日)とは

6月1日は日本で古くから続く「衣替えの日」です。季節の変わり目に衣類を夏仕様に切り替えるこの習慣、今も学校や官公庁を中心に広く定着しています。

「衣替え」の読み方と基本的な意味

「衣替え」は「ころもがえ」と読みます。

文字どおり、季節に合わせて衣服を替えることを指していて夏は涼しい素材の薄手の服に、冬は暖かい厚手の服にと、年に2回行うのが現代の一般的なスタイルです。

6月1日と10月1日が「衣替えの日」になった理由

6月1日が夏服への衣替え、10月1日が冬服への衣替えとされています。

これは明治時代に官公庁や軍隊が制服制度を導入した際、新暦(太陽暦)の6月1日~9月30日を夏服期間、10月1日~5月31日を冬服期間と定めたことが起源です。

その後、学校や企業にも広まって現在のような「常識」として根付いていきました。

ちなみに温暖な気候の南西諸島(鹿児島県の離島や沖縄県)では、5月1日と11月1日が衣替えの日とされています。気候が違えば、衣替えの時期も変わるんですね。

衣替えの歴史と由来

衣替えの風習は遠く平安時代の中国文化から伝わったものです。現代まで1000年以上続く、日本の生活文化のひとつといえます。

平安時代 宮中行事「更衣(こうい)」が起源

衣替えのルーツは平安時代の宮中行事「更衣(こうい)」にあります。

もともとは中国の宮廷文化を取り入れたもので、旧暦の4月1日に夏の装束へ、10月1日に冬の装束へと改める儀式でした。

衣服だけでなく、几帳(きちょう)などの室内のしつらえも一緒に替えるような、新しい季節を迎えるための大切な行事だったんです。

ところがここに少しおもしろいエピソードがあります。

天皇のお着替えを担当する女官の職名も「更衣」と呼ばれていたので、民間では混乱を避けるために「衣替え(衣更え)」と呼ぶようになったというのが通説です。

なんか、言葉の由来ってこういう事情で変わるんですね。

江戸時代:年4回の衣替えが制度化

江戸時代になると幕府が武家社会のしきたりとして衣替えの日程を正式に制度化しました。しかも当時は年2回ではなく、年4回という徹底ぶりです。

着物の種類ごとに着用期間が細かく決まっていました。

  • 旧暦4月1日〜5月4日
    袷(あわせ)=裏地つきの着物
  • 旧暦5月5日〜8月末
    帷子(かたびら)または単衣(ひとえ)=裏地なしの薄手の着物
  • 旧暦9月1日〜9月8日
    再び袷
  • 旧暦9月9日〜3月末
    綿入れ(わたいれ)=生地の間に綿を入れた防寒着

実はこれ、かなり現実的な問題もあったようで。

当時の庶民の多くは着物を何枚も持てなかったので、衣替えのたびに着物に綿を入れたり抜いたり、仕立て直したりしながら着まわしていたみたいです。

今みたいにクローゼットの中身を入れ替えるだけ、というわけにはいかなかったんですね。思った以上に大変な作業だったんだなと感じます。

鎌倉〜室町時代 武家社会への広がり

宮中だけの行事だった衣替えは鎌倉時代には武家社会にも広まり始めました。

そして江戸時代の幕府による制度化を経て、庶民の間にもじわじわと浸透していきます。

明治時代 現代のスタイルへ

明治5年(1872年)、明治政府が西洋式の大礼服を制定。

翌明治6年(1873年)に太陽暦(新暦)が施行されると、官公庁や軍隊の制服の衣替えが「新暦6月1日と10月1日」に定められました。

これが学校や企業にも広まり、現在の衣替えの習慣として定着。

年4回から年2回への整理は洋服中心の生活スタイルへの移行と、新暦採用という時代の変化が生んだ結果だったわけです。

現代の衣替え事情

時代が変わり、衣替えの形も少しずつ変わってきています。

学校・官公庁では今も6月1日が基準

多くの学校や官公庁では6月1日を夏服への衣替えの目安としています。

ニュースなどで学生の制服が一斉に夏服に変わる様子が取り上げられるのを、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

ただし学校によっては移行期間を設けていたり、気温に合わせて判断できる「自由服装期間」を取り入れているケースもあります。

「一斉衣替え」をする家庭は4人に1人以下

個人的には少し驚いたんですがエステー株式会社の調査(2023年)によると、「季節の変わり目に一斉衣替えをする」家庭は4人に1人以下にまで減少しているそうです。

近年の気候変動や残暑の長期化によって、「衣替えのタイミングが変わった」と感じている人が7割以上にのぼるという調査結果も出ています。

要するに、6月1日という「日付」は変わっていなくても実際の衣替えのやり方はかなり柔軟になってきているということですね。

気温が高い日が続く昨今、必ずしも日付に縛られなくていいという意識が広がっているんだと思います。

まとめ 衣替えの日のポイント整理

  • 衣替えの日は6月1日。明治時代以降、官公庁・学校・企業に広まった慣習
  • 起源は平安時代の宮中行事「更衣(こうい)」。中国の文化が伝わったもの
  • 当初は「更衣」と呼んでいたが同名の女官職との混同を避けるため「衣替え」という呼び名が定着
  • 江戸時代は年4回の衣替えが制度化されており、着物の種類(袷・単衣・綿入れ)に合わせた細かいルールがあった
  • 明治時代に洋装・新暦が導入され、年2回(6月1日・10月1日)のスタイルへ変化
  • 沖縄など南西諸島では気候の違いから5月1日・11月1日が衣替えの日
  • 現代は気候変動の影響もあり、一斉衣替えをする家庭は減少傾向
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