この記事を読めば「EF64の日」がいつ、なぜ生まれたのかそしてEF64という電気機関車がどれほど特別な存在だったのかが、まるごとわかります。
「6月4日ってEF64の日なの?」
と耳にしたことはありますか?
実はこれ、公式な記念日ではなく、全国の鉄道ファンたちが自然発生的に盛り上げてきた、ちょっとユニークなお祝いの日なんです。
EF64の日の由来
EF64の日は形式名「EF64」の数字「64」をそのまま6月4日に当てはめた語呂合わせが由来です。
日本の鉄道ファン文化では、形式番号や車番を日付に重ねて楽しむ習慣がわりと昔からありますよね。
64=6月4日、というシンプルな発想ながら、SNSが普及するにつれて「今日はEF64の日!」と写真や動画を投稿するファンが増えていって、いつの間にかすっかり定着した感じです。
日本記念日協会への公式登録は確認できていないので、あくまで鉄道ファンの間で自然に広まった非公式な記念日と考えるのが正確なところだと思います。
憶測になりますがSNS(特にX(旧Twitter)やInstagram)での投稿文化が後押しして、2010年代あたりから徐々に広まったのではないかなと感じています。
EF64ってどんな機関車?
EF64の日を語るには、まずこの機関車のことを知っておく必要があります。
誕生の背景と使命
EF64形電気機関車は1964年(昭和39年)に日本国有鉄道(国鉄)が開発した直流電気機関車です。
形式名の「EF」はB-B-B(3台車に各2軸)という軸配置を持つ電気機関車を意味していて、末尾の「64」は開発年である1964年に由来します。
生まれた目的は明確でした。
奥羽本線の福島〜米沢間にある板谷峠(最急勾配33パーミル)など、急な坂道が続く路線で、安全かつ力強く列車を牽引することです。
平らな路線を高速で走るより、山の中をどっしり牽いていく仕事が本領という、山岳路線のスペシャリスト。そういう個性がファンを惹きつけるのだと思います。
0番台と1000番台、外見が全然違う
EF64には見た目がかなり異なる2つのタイプがあります。
0番台は1964年から1976年にかけて79両製造されました。国鉄らしいシャープで精悍なデザインで、発電ブレーキと抑速ブレーキを備えた、中勾配区間向けの標準的な設計です。
1000番台はその後1980年から1982年に53両が追加製造されました。こちらは上越線の雪深い環境に対応するため耐寒耐雪構造を大幅に強化していて、車体長も0番台より700mm長い17,100mmになっています。
正直、並べて見ると同じ形式とは思えないほど外観が違うんですよね。
国鉄最後の直流電気機関車として製造された、という点でも意義深い車両です。
| 比較項目 | 0番台 | 1000番台 |
|---|---|---|
| 製造期間 | 1964〜1976年 | 1980〜1982年 |
| 製造両数 | 79両 | 53両 |
| 車体長 | 16,400mm | 17,100mm |
| 主な活躍路線 | 奥羽本線・中央本線など | 上越線・高崎線・中央西線など |
| 特徴 | 精悍なシャープデザイン | 耐寒耐雪構造・国鉄最後の直流電機 |
「死神」という異名の真相
鉄道ファンの間でEF64といえば「死神」というニックネームも有名ですよね。ちょっと怖い名前ですが、これにはちゃんとした理由があります。
JR東日本の新潟車両センター(長岡)に所属していたEF641030・1031・1032号機は、廃車になる車両を工場や解体場へ牽引する「配給列車」を担当することが多くありました。
引退する車両を最後の旅へ連れていく役目を担うことから、いつしか「死神」と呼ばれるようになったんです。
なんか、ちょっとせつないですよね。
死神と呼ばれながらも仲間の引退を黙々と見届けてきたEF64。そう思うと、愛着というか、なんとも言えない感情が湧いてきます。
EF64の引退と現在
2026年3月14日のダイヤ改正でJR貨物のEF64形1000番台は中央西線(名古屋〜塩尻間)での運行を終了しました。
中央西線では実に1968年から58年間にわたって活躍し続けた歴史があるので、その幕引きには全国の鉄道ファンから大きな注目が集まりました。
JR東日本でも2025年11月に「ありがとうEL号」という引退記念列車が運転され、EF641030の最後の姿を見ようと沿線にたくさんのファンが詰めかけたそうです。
思った以上に多くの人が愛していた車両だったんだなと改めて感じますね。
保存車両と今後
EF64の静態保存機として1号機や18号機が各地に保存されています。
JR東日本では2026年5月、EF641030の運転席の振動や走行感覚を体験できる実証実験も発表されており、引退後もその存在感は続いています。
6月4日にファンがやること
EF64の日、鉄道ファンたちはどう過ごすのかというと、SNSに保存しておいた写真や動画を一斉に投稿して「今日はロクヨンの日!」と盛り上がるスタイルが定番みたいです。
YouTubeでも「6月4日はロクヨンの日にちなんで」という動画タイトルが見られるなど、ファン発信のお祝い文化としてかなり定着しているのがわかります。
6月4日はほかにも「ムシの日」「歯と口の健康週間」の初日としての側面もある日付ですが、鉄道ファンにとっては何より「EF64の日」として特別な一日になっているんですよね。
まとめ
- 「EF64の日」は形式名の数字「64」を6月4日に当てはめた語呂合わせが由来で、鉄道ファンが自然に広めた非公式な記念日
- EF64は1964年に国鉄が開発した勾配路線向け直流電気機関車で、0番台・1000番台合わせて132両が製造された
- 「死神」のニックネームは廃車車両の配給牽引を担当していたことに由来する
- 2026年3月をもってJR貨物のEF64は中央西線の運用を終了し、60年以上の歴史に幕を閉じた
- 毎年6月4日はSNSを中心に写真や動画の投稿でファンが盛り上がる文化がある


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