この記事を読めば世界環境デーと環境の日の違いや由来、歴史やまでひとまとめで理解できます。
「なんとなく聞いたことはあるけど、実は何の日かよく知らない」
という方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
じつはこの日、日本が提案国だったという話もあって個人的にはそれを知ったとき少し誇らしい気持ちになりました。
環境問題に関心がある方も、DGsを学んでいる方も、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
世界環境デーとは?基本をおさえる
世界環境デーの「定義」と「目的」をシンプルに整理します。
6月5日に定められた国際的な記念日
世界環境デー(World Environment Day)は毎年6月5日に国連が定めた国際記念日です。
環境保全への意識を高め、世界中の人々・企業・政府が一斉に行動するきっかけをつくるために設けられていて、150ヶ国以上が参加する規模になっています。
英語では「WED」と略されることもあってなかなかシンプルな略称ですよね。
主導しているのは国連環境計画(UNEP)で1973年の第1回開催以来、ずっとこの組織が牽引してきたんです。
世界環境デーの目的
要するに「地球規模の環境問題に、世界が一緒に向き合う日」というのが本質的な目的です。
加盟国や国連機関は毎年この日に、環境の保護と改善に関する活動に取り組むことが求められています。
ちなみに個人にとっては「自分の行動を見直すきっかけの日」という位置づけも大切で、企業や地域コミュニティが環境への理解を深め、責任ある行動を起こす機会として広く活用されています。
制定の歴史と由来
世界環境デーがどんな経緯で生まれたのか、歴史的な背景を解説します。
1972年 すべては「ストックホルム会議」から始まった
1972年6月5日、スウェーデンのストックホルムで「国連人間環境会議」が開幕しました。
これは環境問題を正面から扱った、人類初の大規模な国際会議で、113ヶ国・3つの国際機関・257の民間団体が参加するという当時としては前例のない規模でした。
この会議で採択された「人間環境宣言」は26の原則からなり、環境問題を国際社会の最前線に押し出すきっかけとなりました。
そればかりか、環境分野の中心的な機関として活動するUNEP(国連環境計画)の設立もこの会議の成果のひとつです。
日本とセネガルが共同提案した意外な事実
ここが個人的に一番「へえ!」となった部分なんですけど世界環境デーの制定を提案したのは、実は日本だったんです。
日本はセネガルと共同で、6月5日を環境の国際記念日として設けるよう国連に呼びかけました。その提案が受け入れられ、1972年12月15日の国連総会で正式に「世界環境デー」が制定されました。
制定の年から、翌1973年に第1回の世界環境デーが初めて開催されています。
日本が環境問題の国際的な枠組みづくりに深く関わっていたことはあまり知られていない気がします。
「環境の日」は日本独自の呼び方
「世界環境デー」と「環境の日」はよく混同されますがじつは少しだけ意味合いが違います。
環境基本法で定められた6月5日
「環境の日」は1993年(平成5年)に施行された環境基本法の第10条に基づいて定められた日本独自の記念日です。
世界環境デーと同じ6月5日でその目的は「事業者および国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境保全に関する活動を行う意欲を高めること」とされています。
要するに、世界環境デーは国連が制定した国際的な枠組みで、環境の日は日本の法律で定めた国内の位置づけという関係です。
日付は同じ6月5日ですけど根拠が違うんですよね。
6月は「環境月間」でもある
環境の日(6月5日)を含む6月1ヶ月間は「環境月間」として環境省が全国で様々な行事の開催を呼びかけています。
環境庁(現・環境省)が主唱する形で平成3年度から始まり、毎年各地でイベントや啓発活動が行われています。

毎年変わるテーマとホスト国
世界環境デーは毎年テーマとホスト国が設定されるのが特徴的なんです。
テーマが示す「その年の地球の課題」
| 年 | テーマ | ホスト国 |
|---|---|---|
| 2026年 | Inspired by Nature.For Climate.For Our Future (自然にインスパイアされて。気候のために。私たちの未来のために) | アゼルバイジャン |
| 2025年 | プラスチック汚染をなくそう(Beat Plastic Pollution) | ー |
| 2024年 | 私たちの土地、私たちの未来。私たちは#復元の世代 | サウジアラビア |
| 2023年 | プラスチック汚染への解決策(Beat Plastic Pollution) | コートジボワール |
| 2022年 | Only One Earth(かけがえのない地球) | スウェーデン |
| 2021年 | 生態系の回復(Ecosystem Restoration) | パキスタン |
テーマはどうやって決まるのか
これはちょっと自分でも調べ切れていない部分がありますが。UNEPが各年の深刻な環境課題を踏まえてテーマを設定し、ホスト国と協力しながら啓発活動の方向性を打ち出している、という流れになっているみたいです。
ホスト国は毎年変わり、その国独自のプログラムやイベントを企画することで、世界中に話題が広がる仕組みになっています。
世界環境デーに企業や個人ができること
実際にこの日に合わせて、日本でも企業がさまざまな取り組みを実施しています。
企業の取り組み事例
2025年の世界環境デーには、アサヒ飲料が大気中のCO2を吸収する「CO2を食べる自販機」を東急銀座に期間限定展示し、2030年までに全国5万台設置を目標に実証を進めています。
横浜市とプロ野球球団・横浜DeNAベイスターズが連携して市内1,100ヶ所にポスターを掲出したり、ポッカサッポロが「国産レモンペーパー」を活用したアップサイクル名刺を試験導入するなど、業種を超えたアクションが広がっていますよね。
ワタミグループは居酒屋業態「ミライザカ」でカーボンオフセットドリンクを販売していて、1杯購入するごとに10円が積み立てられ岩手県陸前高田市の森林クレジット購入に使われる仕組みを継続しています。
「飲食をしながら環境貢献ができる」という日常との接点のつくり方、個人的にはけっこう理にかなっているなと思います。
6月は「環境月間」!「食」を通じて持続可能な社会の構築へ貢献。ワタミは森林保全・食品リサイクル・有機農業など環境への取り組みを推進。ミライザカでは「カーボンオフセットドリンク」の販売期間を延長へhttps://t.co/hFOMr85iXB
— グルメプレス (@gourmetpress) June 1, 2026
個人でできること
特別なことをしなくてもこの日を起点に以下のような行動を試してみるのが一番のスタートかもしれません。
- プラスチック製品の使用を意識的に減らしてみる
- 近所の清掃活動や自治体の環境イベントに参加する
- 自分のエネルギー消費量を確認してみる
- 環境月間中に環境省や地方公共団体が開催するオンラインセミナーをチェックする
まとめ 世界環境デーを知ることから始まる
- 世界環境デーは毎年6月5日、1972年12月に国連総会で制定された国際記念日で、日本とセネガルの共同提案がきっかけ
- 起点は1972年のストックホルム会議。人類初の大規模な環境国際会議で、UNEPも同時に誕生した
- 「環境の日」は日本独自の呼び方で1993年施行の環境基本法第10条に基づく
- 6月は環境月間として全国でイベントが開催される
- 企業・個人それぞれが、この日を行動のきっかけにできる
世界環境デーは「遠い話」じゃなくて、日常の小さな選択と地続きのイベントです。
毎年6月5日が近づいたとき、ちょっとだけ自分の生活を振り返るきっかけにしてみるのもいいかもしれませんね。
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