この記事を読めば6月6日がEF66の日とされている理由と、EF66形電気機関車の歴史や魅力がひとおりわかります。
鉄道ファンの間でじわじわ広まっているこの記念日、実は「なるほど!」と膝を打つくらいシンプルな発想から来ているんです。
EF66という型式名の「66」をそのまま6月6日にあてはめた、いわば語呂合わせ的な記念日。
でも、その裏にある機関車の歴史はなかなかに濃いんですよね。
EF66の日とはどんな記念日?
6月6日になった理由
6月6日が「EF66の日」とされているのは型式名「EF66」の数字部分「66」を、そのまま6月6日に当てはめたことが由来です。
いわゆる語呂合わせ的な記念日で特定の機関や団体が正式に制定したものではなく、鉄道ファンのあいだで自然発生的に広まったものだと思われます。
実際、YouTubeでも「今日はEF66形の日!6月6日」と題した動画が投稿されていたりして、ファンのあいだでは一定の認知がある日になっているみたいです。
ちょっと調べてみると、ブログやSNSでもこの日にEF66の写真を投稿する人が出てくるので、非公式ながらも定着しつつある記念日といえるでしょう。
EF66形電気機関車の誕生
開発のきっかけは「魚」だった
EF66形が生まれた直接のきっかけは長崎や博多で水揚げされた魚介類を東京まで高速輸送する必要があったことです。
当時の国鉄は貨物列車の高速化を進めていて、最高速度を従来の85km/hから一気に100km/hへ引き上げる計画を立てていました。
ところが、当時の主力機関車であったEF65形では出力が足りなかった。
そこで開発が始まったのが、後のEF66形です。
1966年(昭和41年)9月に試作機「EF90形1号機」が川崎車輛で完成し、翌1967年から高速鮮魚貨物列車「とびうお」「ぎんりん」の牽引で試験運用が始まりました。
量産開始と型式の変更
試作機での試験結果が良好だったので、1968年(昭和43年)から量産機の製造が開始されました。
このとき型式名が「EF66形」に変わり、試作機「EF901」は後に「EF66901」へと改番されています。
定格出力は3,900kWで当時の狭軌鉄道では世界最大クラスの出力を誇っていました。EF65形の約1.5倍というパワー。
実際の性能としては最高速度110km/hで最大1,300トンのコンテナ貨車を牽引でき、最長26両編成での運行も可能でした。これはなかなか規格外のスペックだと感じます。
EF66形の特徴と愛称「サメ」
なぜ「サメ」と呼ばれるのか
EF66形100番台(JR貨物向けに1989年から製造)は、鉄道ファンから「サメ」という愛称で呼ばれています。
その理由は見た目。
6/1 1653レ EF66-125+コキ12B
— 俎派 (@G11Saga0811) June 1, 2026
通称「サメ」による多治見貨物の代走。
久々にEF66を撮れました。 pic.twitter.com/CKJ44WCHGr
流線形っぽい丸みを帯びた前面の形状と、白をベースに上部がブルーの塗り分けが、ホオジロザメに似ていると言われたのが由来です。言われてみれば確かに。という感じ😄
EF66形0番台(国鉄時代の量産機)とはデザインが異なっていて、ヘッドライトとテールライトも中央部にまとめられた独特のスタイルです。
この外見が多くのファンの心をつかんでいて、引退が近づくにつれて撮影に訪れるファンが増えていったりしました。
ヨーロピアンスタイルのデザイン
0番台のデザインも当時の国鉄機関車のなかではかなり異色でした。ヨーロピアンスタイルと評される洗練された車体デザインは
「貨物列車に使うのはもったいない」
「いつかブルートレインを引かせてみたい」
とファンに言わせるほどだったそうです。
今でも古さを感じさせないデザインという声があるくらいで、その完成度は思った以上に高いんですよね。
貨物からブルートレインへの転身
1985年のダイヤ改正が転機に
EF66形が貨物専用機からブルートレイン牽引機へと転身したのは、1985年(昭和60年)3月14日のダイヤ改正がきっかけでした。
1984年に貨物列車の運用が大幅に削減されたことで、EF66に余裕が生まれたんです。そのタイミングで「鉄道ファンの夢」だったブルートレイン牽引が実現しました。
最初に牽引したのは「あさかぜ」「さくら」「みずほ」「富士」の東京〜下関間で、下関機関区(下関運転所)に所属するEF66の40〜55号機が担当しました。
それまでEF651000番台が牽引していたブルートレインをEF66が引き継いだこの改正は、「60.3改正の衝撃」とも呼ばれるほど鉄道ファンのあいだで大きな出来事でした。
寝台特急「富士・はやぶさ」まで
その後1987年に国鉄が分割民営化されるとEF66形はJR西日本へ移籍して運用を引き継ぎます。
2009年(平成21年)3月14日に寝台特急「富士・はやぶさ」が廃止されるまで、EF66形による寝台特急牽引は続きました。
24年間にわたって東海道・山陽本線のブルートレインを引き続けたことになります。個人的にはこの長さがすごいなと。
まとめ
- 6月6日が「EF66の日」とされているのは、型式名「EF66」の「66」を6月6日にあてはめた語呂合わせが由来で、鉄道ファンのあいだで自然に広まった非公式の記念日です
- EF66形は1966年の試作機(EF90形)を経て、1968年から量産開始。狭軌鉄道では当時世界最大クラスの定格出力3,900kWを誇る機関車でした
- 1985年のダイヤ改正でブルートレインの牽引機に就任。2009年の寝台特急「富士・はやぶさ」廃止まで、24年にわたって活躍しました
- JR貨物向けの100番台(サメ)は1989年登場。丸みある前面とブルーの塗り分けがサメに似ていることからそう呼ばれ根強い人気を持っています
EF66という機関車の歴史を追うと、魚の高速輸送から始まって、ブルートレインの顔になって、そして引退を惜しまれながら去っていく。
その一本筋の通ったストーリーが何十年経っても多くのファンを惹きつけ続けている理由なんじゃないかな、と感じます✨

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