この記事を読めば「恐怖の日」がなぜ6月6日なのか、その由来となった「666」という数字の意味と歴史的背景がまるごとわかります。
「なんか怖い日ってあったよね?」
くらいの記憶しかない方も読み終わるころにはかなり詳しくなれると思いますよ。
恐怖の日とは何か
6月6日が「恐怖の日」と呼ばれるのは新約聖書『ヨハネの黙示録』に登場する「獣の数字・666」にちなんで制定された記念日だからです。
シンプルな発想ですが、キリスト教文化圏では非常に強い意味を持つ数字なんですよね。
誰が制定したのか
恐怖の日については特定の団体や個人が公式に制定したという明確な記録は現状では見当たりませんでした(憶測になってしまうので断言はできないのですが、雑記的な記念日として広まったものと思われます)。
ただ、日本全国的に「6月6日=恐怖の日」として知られていて、毎年ちょっとした話題になるあたり、じわじわと定着してきた日なのは確かなようです。
「666」という数字の正体
「666」の恐ろしさはどこから来ているんでしょう。その答えは約2000年前のテキストにあります。
ヨハネの黙示録13章の記述
新約聖書の『ヨハネの黙示録』第13章16〜18節には、世界の終末を描いた次のような記述があります。
「すべての者にその右手か額に刻印を押させた。この刻印のある者でなければ、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、その数字は六百六十六である。」
なんか、読んでいるだけでぞわっとしませんか?
「買い物もできなくなる刻印」「獣が世界を支配する」という描写が当時の人々を深く恐れさせたわけです。
「6」が3つ並ぶ意味
キリスト教の数秘術では「7」は神の完全性を示す数字とされています。
その「7」に一歩及ばない「6」が3つ重なる「666」は、不完全さと邪悪さの象徴として解釈されてきました。
神の完璧さを模倣しようとしながら、永遠に届かない存在。そういうイメージなんですよね。
ちなみに一番古い写本の中には「666」ではなく「616」と記されているものもあります。
現在残っている最古の写本のひとつにもこの「616」が確認されていて、聖書学者たちの間ではずっと議論の的になっているようです。意外と知られていない話ですよね。
666はローマ皇帝ネロを指す?
ここが個人的に一番「へぇ!」となった部分です。聖書学で最も支持されている説が「666はローマ皇帝ネロを指している」というもの。
ゲマトリアによる解読
「ゲマトリア」とはヘブライ語の各文字に数値を割り当てて言葉を数字に変換するカバラ数秘術のことです。
これを使うと、ネロ皇帝のギリシア語表記「Neron Kaisar(ΝέρωνΚαίσαρ)」をヘブライ文字に置き換えたとき、各文字の数値の合計がちょうど666になるのです。
具体的にはこう。
- נ(ヌン)=50
- ר(レイシュ)=200
- ו(ヴァヴ)=6
- ן(ヌン末尾形)=50
- ק(クーフ)=100
- ס(サメフ)=60
- ר(レイシュ)=200
- 合計:666
そして面白いのがネロのラテン語表記「Nero Caesar」でゲマトリアを計算すると、今度は616になるという点です。
最古の写本に「616」という異読があることと見事に一致していて、これが「やっぱりネロを指していたんじゃないか」という根拠のひとつになっています。
ネロがなぜ「獣」と呼ばれたのか
ローマ帝国第5代皇帝のネロは最初にキリスト教徒への組織的な迫害を行った皇帝として知られています。
ヨハネの黙示録はその迫害を逃れたキリスト教徒たちが、当局に見つからないよう暗号的に書き記した書物という側面があるとも言われていて、「獣=ネロ」と読み解くのは当時の読者には自然なことだったかもしれません。
まあ、あくまでも有力な説のひとつなんですがそれにしても根拠がけっこう強力だなと感じます。
映画『オーメン』と666の関係
「666」がここまで世界的に広まった背景には1976年に公開されたアメリカのホラー映画『オーメン』(The Omen)の影響も相当大きいです。
悪魔の子ダミアンの物語
物語の中心は、6月6日午前6時に生まれた男の子・ダミアン。アメリカ人外交官ロバートが、死産した自分の子の代わりに孤児の男の子を妻に内緒で引き取るところから物語が始まります。
ダミアンが5歳になる誕生日から、周囲で次々と不可解な死が起き続けるというストーリーで、ダミアンの頭皮に刻まれた「666」のアザが恐怖の象徴として描かれます。
この映画は公開当時、世界中でヒットを記録。
1976年以降、「666=悪魔の数字」というイメージが一般の人々にも広く浸透していきました。日本でも昭和生まれの方には特に馴染み深い作品ではないでしょうか。
2006年のリメイク公開
ちょっとニヤりとするエピソードなんですが、2006年のリメイク版は「666に合わせて」2006年6月6日に全世界同時公開されました。
数字の並びをあえてプロモーションに利用したわけで、制作側の遊び心というか、マーケティングセンスというか……なかなか大胆だと思います。
まとめ 恐怖の日を知ると見方が変わる
- 6月6日は「恐怖の日」と呼ばれ、新約聖書『ヨハネの黙示録』の「獣の数字・666」に由来する
- 「666」は終末の時代に世界を支配する「獣」が人々に押す刻印の数字として記されている
- 現代の聖書学では「666はローマ皇帝ネロを暗号化したもの」という説が最も支持されていて、ゲマトリアによる計算でぴったり666になることが確認されている
- 一部の古い写本には「616」とあり、これもネロのラテン語表記を同じ方法で計算した数字と一致する
- 1976年の映画『オーメン』が「666=悪魔の数字」のイメージを世界中に広めた
- 同じ6月6日には「梅の日」という、室町時代にまつわる穏やかな記念日もある
「666ってなんか怖い数字だよね」で終わらせず、その背後にある歴史と暗号を知ると、かなり深い話だなと感じます。
2000年前の人たちが権力者への恐怖を暗号に込めて書き記した、一種のサバイバル術だったかもしれないと思うと…すごくリアルに感じませんか?

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