この記事を読めば6月10日「BLACK無糖の日」の由来や歴史、UCC BLACK無糖の誕生ストーリーまで、まるごと理解できます。
「なんとなく聞いたことある記念日だけど、実は何の日?」
と思っている方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
実はこの記念日、単なる企業の宣伝にとどまらない、かなり深いコーヒーの歴史が詰まっているんです。
BLACK無糖の日とは
6月10日に制定された理由
6月10日の「BLACK無糖の日」はUCC上島珈琲株式会社が制定し、2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会に正式認定された記念日です。
日付の由来はシンプル。「む(6)・とう(10)」という語呂合わせから、6月10日が選ばれています。
読み方が「無糖(むとう)」にぴったり当てはまる日付で、覚えやすさも含めてよくできた選定だなと思いました。

記念日制定の目的
UCC上島珈琲がこの日を制定した目的はブランドをもっと広く知ってもらうこと、そしてコーヒー本来の味を楽しめる無糖コーヒーの良さを伝えること。
日本記念日協会への申請・認定は2023年で翌2024年には「UCC BLACK無糖」がちょうど発売30周年を迎えたという記念のタイミングとも重なっています。
なんか、こういう周年との絡み方って企業戦略としてよく考えてあるなと感じます。
UCC上島珈琲の歴史
世界初の缶コーヒーを生んだ会社
UCC上島珈琲は兵庫県神戸市中央区に本社を置くコーヒー専業メーカーです。
創業者・上島忠雄が1933年(昭和8年)に個人商店として創業し、社名の「UCC」は英語表記「Ueshima Coffee Co.,Ltd.」の頭文字に由来します。
1969年には世界初の缶コーヒー「UCCコーヒーミルク入り」を発売。
これは創業者の上島忠雄が、駅の売店で瓶入りコーヒー牛乳を飲んでいる最中に発車ベルが鳴り、飲み残しを返却せざるを得なかった経験から「いつでもどこでも飲めるコーヒーを作れないか」と着想したことがきっかけです。
このエピソード、個人的には結構グッとくるものがありました。
日常のほんのひとコマが、世界を変えた商品のきっかけになるんですね。
翌1970年の大阪万博で来場者の目に触れて爆発的に普及し、現在の缶コーヒー市場の礎が築かれました。
2018年には「世界最長販売期間の缶コーヒーブランド」としてギネス世界記録にも認定されています。

UCC BLACK無糖が生まれるまで
「甘くない缶コーヒー」は最初売れなかった
UCC BLACK無糖の前身となる製品が初めて発売されたのは、1987年(昭和62年)のことです。
当時のUCCは業界に先駆けてブラック無糖タイプの缶コーヒー「UCCテイスティブラック」を発売しましたが、ミルク入りが主流だった缶コーヒー市場ではほとんど受け入れられませんでした。
翌1988年には「UCCザ・コーヒーブルーナイルモカブラック無糖」へと切り替え、「無糖」であることを前面に打ち出す試みを重ねましたが、大きな定着にはなかなか至らなかったそうです。
今でこそブラック缶コーヒーが当たり前の時代ですけど、当時の市場感はかなり違ったみたいですね。
コンビニオーナーの一言が転機に
面白いのがその後の転機の話です。UCCが前身商品をコンビニ向けに全国展開しようとしたとき、POSデータの数字は振るわなかった。
でも、あるコンビニオーナーからのフィードバックが、商品に対する自信を生み出すきっかけになったとも言われています。
甘さ離れへとユーザーの嗜好が変化する中、ブラックコーヒーであることが伝わりやすい製品名とパッケージデザインの試行錯誤を重ね、1994年(平成6年)にブランド名「UCC BLACK無糖」が誕生しました。
発売後は堅実に販売数を積み上げ、約30年間で販売数は約3.5倍に成長しています。
UCC BLACK無糖の特徴
原材料は「コーヒー、以上」
UCC BLACK無糖の最大の特徴は、原材料が「コーヒー」のみという潔さです。
香料を一切使わず、コーヒー本来の香り高さと味わいを実現した「香料無添加」にこだわり続けています。
レギュラーコーヒー100%使用。要するに、余計なものを一切入れていない純粋なブラックコーヒーが缶の中に入っているということです。
独自の製法へのこだわり
缶タイプにはUCCが独自開発した特許製法「3温度ナチュラルドリップ製法(特許第6086640号)」を採用。
低温・中温・高温の3つの温度帯でコーヒーを抽出することで、レギュラーコーヒー本来の香り高さとキレを引き出します。
さらに、通常の缶コーヒーが加温したコーヒーを缶に詰めるのに対し、UCCでは低い温度の状態で缶に充填する「低温充填方式」を採用しています。
加熱すると逃げてしまう香り成分をしっかり閉じ込めるためでこの工程にも長年の技術が詰まっているんだなと感じます。
「BLACK無糖の日」と缶コーヒー文化
「ブラック=無糖」は日本独自の文化
意外と知られていないことがひとつあって、「ブラックコーヒー=無糖」という認識は実は日本特有の文化です。
海外では「ブラックコーヒー」といっても砂糖を加えることは珍しくなく、「無糖・砂糖なし」であることを特別に強調する必要がある国も多い。
それに対して日本では缶コーヒー市場でUCCが無糖ブラックカテゴリーを長年牽引してきたことで、「ブラック=無糖」という概念が市場に根付いていきました。
「BLACK無糖の日」という記念日にはそういうコーヒー文化の歴史的な背景もある気がします。
まとめ BLACK無糖の日のポイント
- 6月10日は「む(6)とう(10)」の語呂合わせが由来の記念日
- 制定したのはUCC上島珈琲株式会社で、2023年に日本記念日協会が認定
- UCC BLACK無糖は1994年に誕生したブランドで、1987年からの試行錯誤の末に生まれた缶コーヒーのパイオニア
- UCC上島珈琲は1969年に世界初の缶コーヒーを発売した会社
- BLACK無糖の特徴は香料無添加・原材料「コーヒー」のみという徹底したこだわり
- 2024年には発売30周年を迎え、累計でも多くのコーヒーファンに愛され続けている

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