この記事を読めば「梅酒の日」がいつ、誰がなぜ制定したのかから、梅酒そのものの歴史、梅酒の日にまつわる豆知識まで、まるっとわかります。
「6月11日ってなんの日だっけ?」
って思って調べてみたら、梅酒の日だったという方も多いんじゃないでしょうか。
ちょっと面白い成り立ちがあるのでぜひ最後まで読んでみてください。
梅酒の日とはどんな記念日?
梅酒の日は毎年6月11日頃(入梅の日)に設定された食文化の記念日です。
日本記念日協会に認定されており、ただのファン向けイベントではなく、正式な記念日として登録されています。
誰が制定したの?
梅酒の日を制定したのは大阪府羽曳野市に本社を置くチョーヤ梅酒株式会社です。2004年(平成16年)に制定され、日本記念日協会に認定・登録されました。
チョーヤは1914年に葡萄農家として創業した会社で、もともとワインを製造していたんです。そこから「日本独自のお酒を作ろう」という想いで、1959年に梅酒の製造・販売に転換。
それから約40年後の2000年、社名を現在の「チョーヤ梅酒株式会社」に改称しています。梅酒一筋でここまで来た会社だからこそ、こういう記念日を作りたかったんだろうなと感じます。

なぜ6月11日なの?
ここが個人的に一番おもしろいと思った部分です。
チョーヤ公式サイトによると日付の根拠は2つあります。
- 「入梅(にゅうばい)」という暦の節目が6月11日頃にあたること
- 梅酒の原料となる青梅の収穫がこの時期にピークを迎えること
「入梅」というのは、日本古来の暦である雑節(ざっせつ)のひとつ。
立春から数えて127日目、太陽が黄経80度に達する日で毎年6月11日頃になります。
ただし年によって1日ほどずれることがあるので、梅酒の日は「6月10日または11日」の入梅の日が正式な定義です。
ちなみに「入梅」は気象庁が発表する「梅雨入り」とは別の概念であくまで暦の上での話。実際に雨が降っていても降っていなくても関係なく、毎年ほぼ同じ日付に来ます。
梅酒の歴史をざっくり振り返る
梅酒の日の由来を理解するためにも梅酒そのものの歴史を知っておくと面白いです。
梅はもともと中国から来た
梅の原産地は中国で今から約4000年前の紀元前2000年頃の文献「商書」に「塩梅」という言葉が登場するのが最古の記録とされています。
日本には弥生時代に渡来し、当初は漢方薬として使われ、その後観賞用としても親しまれるようになったと考えられています。
梅酒が文献に登場するのは江戸時代から
日本で梅酒の作り方が明確に記されている最古の文献は、1697年(元禄10年)刊行の「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」です。
そこには梅酒の効能として「痰を消し、渇きを止め、食を推め、毒を解し、のどの痛みを止める」といった薬効が記されていて、当時は薬酒的な位置づけだったことがわかります。
当時の梅酒は青梅を古酒と白砂糖で漬けたもので、砂糖が貴重品だったので庶民が気軽に飲めるものではなかったみたいです。
庶民に広まったのは意外と最近の話
実は家庭で梅酒を作ることが法的に認められたのは1962年(昭和37年)に酒税法が改正されてからです。
それ以前は、家庭での梅酒製造は酒税法違反でした。とはいえ現実には多くの家庭で作られていて、法律が実態に追いついていない状況が長く続いたようです。
法改正後、梅酒は一気に「家庭の味」として全国に浸透。
焼酎と氷砂糖を使う現代的な梅酒の作り方が一般化したのも、明治以降のことです。江戸時代は日本酒ベースが主流で、漬け込み期間も20〜40日ほどと今より短かったとか。
入梅と梅酒の関係がおもしろい
「入梅」というワードが梅酒の日の由来に使われているのは、ただの語呂合わせじゃなくてちゃんと農業的な理由があります。
入梅は農家にとって重要な目安だった
入梅は昔から、農家が田植えの時期を判断する目安として使われてきた暦上の節目です。
実際の天気と一致しなくても「この日が来たら田植え時期」という生活の目印として機能していました。
梅の収穫シーズンもちょうどこの入梅の前後と重なります。青梅の収穫は6月中旬から本格化するので、6月11日頃という設定はとても理にかなっているんです。
「梅が採れる季節に梅酒の日を置く」というのは、原料の旬と記念日を一致させた、なかなかスマートな発想だと思います。
「梅雨」という漢字にも梅が入っている
余談ですが梅雨に「梅」の字が入っているのは、梅が熟す時期と雨季が重なることに由来しているとも言われています。
梅、入梅、梅酒、梅雨…6月は梅に縁が深い月なんですね。全部つながってる感じ。
チョーヤが梅酒の日に込めた想いとは
記念日って企業側が「宣伝目的で作った日」と受け取られがちですよね。でも、チョーヤの場合は少し違う側面もあります。
「梅のちから」を届けたいというメッセージ
チョーヤは梅酒の日に向けて「とどけ、梅のちから。」というスローガンを使ったキャンペーンを毎年実施しています。
イオングループとのタイアップやSNSへの写真投稿キャンペーンなど、消費者が梅酒と接点を持つ機会を積極的に作っています。
2026年には公式オンラインショップ「蝶矢庵」で「梅酒の日セット」を6月1日から先行販売するなど、記念日を盛り上げる取り組みが続いています。
市場シェアと国際展開という実績
チョーヤは現在、日本の梅酒市場で約30%のシェアを持つトップメーカーです。
しかも売上の約3割が海外向けで、世界70カ国以上に輸出しています。
使う梅はすべて日本産の国内産100%。国産農産物の輸出という観点でもかなりユニークな存在です。
まとめ 梅酒の日を知って梅酒をもっと楽しく
- 梅酒の日は6月11日頃(入梅の日)で年によって6月10日になることもある
- チョーヤ梅酒株式会社が2004年に制定し、日本記念日協会に認定されている
- 由来は「入梅という暦の節目」と「青梅の収穫ピーク」の2つ
- 梅酒の歴史は江戸時代の1697年が最古の文献で、家庭での製造が合法になったのは1962年とわりと最近の話
- 梅にはクエン酸やポリフェノールなど健康成分が含まれているが、あくまで適量で楽しむのが前提
ちょっとした豆知識として誰かに話してみるとけっこう盛り上がれる話題だと思います。
梅酒を買うとき、飲むときに「あ、そういえば6月11日は梅酒の日だったな」って思い出してもらえたら嬉しいです。
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