この記事では6月11日が「雨漏り点検の日」に制定された理由と、その背景にある歴史をまるごと解説します。
「なんでこの日なんだろう?」と
思っていた方も、読み終わるころにはスッキリ納得できるはずです。
また、この記念日が誕生した意味を知ることで梅雨前に自分の家を点検するきっかけにもなりますよ。
雨漏り点検の日とは?
雨漏りっていざ起きてからでは遅いんですよね。「雨漏り点検の日」はそんな雨漏り被害を未然に防ぐために制定された記念日です。
制定したのは全国雨漏検査協会
雨漏り点検の日は和歌山県田辺市に本部を置く全国雨漏検査協会が、1997年(平成9年)4月に制定しました。
記念日としての認知度を広めるために、一般社団法人・日本記念日協会への登録・認定も受けています。
全国雨漏検査協会は1995年に日本で初めて「雨漏り検査」を専門とする団体として設立された組織で、雨漏り・漏水に関する調査研究や技術開発、検査技術者の資格認定などを行っています。
単に雨漏りを直すだけじゃなく、「原因をきちんと調べる」という専門性を追求している点が、個人的にはかなり印象深い団体だと感じています。

日付の理由は「入梅」という暦の節目
なぜ6月11日なのかというと、この日が雑節のひとつ「入梅(にゅうばい)」にあたることが多いからです。
入梅は太陽の視黄経が80度に達した日のことで、暦の上では太陽暦の6月11日ごろに相当します。
ただ、この日から実際に梅雨が始まるわけではなく、「おおよそこの時期から雨期に入る」ことを示す目安として暦に記載されるものです。
気象庁が発表する「梅雨入り」とは別の概念だと思っておくといいですね。
「入梅」の歴史と雑節の役割
記念日の背景をもう少し掘り下げると、「入梅」という言葉の歴史が見えてきます。
ここを理解すると雨漏り点検の日がなぜこの時期なのかが、より腑に落ちてきます。
入梅は江戸時代に生まれた
入梅という概念が暦に取り入れられたのは17世紀ごろ、つまり江戸時代のことだとされています。
当時の日本は農業、特に稲作を中心とした社会で梅雨がいつ始まるかは田植えの時期を決める重大な判断材料でした。
農家にとっては死活問題といっても過言ではなく、そのための暦上の目印として「入梅」が設けられたというわけです。
なんか、こういう由来を知ると「昔の人も必死に季節と向き合っていたんだなあ」という気持ちになりますね。
雑節とは何か?
「入梅」は雑節(ざっせつ)というカテゴリに分類されています。
雑節とは節分・彼岸・土用・八十八夜など、日本独自の生活暦の区切りのことです。
二十四節気が中国から伝わったものであるのに対して、雑節は日本の農業や生活に合わせて独自に発展した暦の概念です。
入梅の読み方は「にゅうばい」が一般的ですが、「ついり」「つゆいり」とも読まれます。意外と知られていない読み方ですよね。
気象庁の「梅雨入り」との違い
ここ、けっこう誤解されがちなポイントなんですが暦の「入梅」と気象庁が発表する「梅雨入り」は別物です。
気象庁の梅雨入り発表は気象データをもとに年ごとに判断されるため、年によっては6月11日より早くなったり、逆に遅くなったりすることがあります。
「入梅」はあくまで暦の上での固定的な目安であり、6月11日前後に設定されているという理解が正確です。
全国雨漏検査協会がこの記念日に込めた思い
記念日というのは、単に「何月何日はこの日」と決めるだけのものじゃないですよね。その背景にある目的や願いこそが大事。
梅雨前の点検を習慣にしてほしいから
この記念日の一番の目的は「本格的な梅雨が来る前に、建物の雨漏りを点検しましょう」という呼びかけにあります。
梅雨に入ってからでは手遅れになるケースが多く、雨漏りは放置すると建物内部の木材や断熱材の腐食、カビの繁殖、さらには構造部分への深刻なダメージにつながる可能性もあります。
早期発見こそが修繕費用を抑える最大の鍵。
自分の考えでは、記念日という「きっかけ」があることで「そういえば点検しなきゃ」と思い出せる仕組みになっているのが、この記念日の一番いい部分だと思っています。
専門的な検査技術の啓発という側面も
全国雨漏検査協会は雨漏り点検に紫外線に反応して青く発光する検査液を使った独自の手法を採用しています。
専用のライトで漏水箇所を照射すると検査液が光ることで雨漏りの経路や原因箇所を特定できる仕組みです。
雨漏りは「天井からポタポタ落ちている場所」が原因箇所とは限らず、水が壁の内部を伝って遠く離れた場所から出てくることが多いです。
専門的な調査の重要性を世の中に伝えるという意味でもこの記念日は機能しているんですよね。
梅雨前に自分でできる雨漏り点検のポイント
「雨漏り点検の日」を知ったなら、ぜひ実際に動いてみてほしいんです。6月11日が近づいたら、以下の箇所を確認してみましょう。
屋根・屋根裏のチェック
天井にシミや水滴の跡がないか屋根裏から雨の音がしないかを確認します。
屋根材(瓦や防水シート)の剥がれ・割れも要チェックで排水が正常に機能しているかどうかも見ておきたいポイントです。
屋根に設置されたトップライト(天窓)の周囲は特に雨漏りリスクが高いので、注意して確認してください。
外壁・窓まわりのチェック
室内の壁に濡れた跡や変色がないか、外壁のひび割れから雨水が入り込んでいないかを見ます。
窓やドア枠のシーリング(コーキング)はおよそ10〜15年で劣化が始まるとされており、ヒビ割れや剥がれが見られたら要注意です。
サイディング外壁の場合は接合部のシーリング状態もあわせて確認しましょう。
バルコニー・室内環境のチェック
バルコニーの床に水が溜まり続けていないか排水口周りに漏水跡がないかも大切な確認ポイントです。
室内でカビ臭さや異様な湿気を感じる場合は壁の内側で雨漏りが進行している可能性も否定できません。真夏でもないのにサッシが湿っているときも、結露ではなく雨漏りを疑ったほうがいいかもしれません。
まとめ 6月11日を「わが家の点検デー」に
- 雨漏り点検の日は全国雨漏検査協会が1997年4月に制定した記念日
- 日付の由来は暦の雑節「入梅(にゅうばい)」が6月11日ごろにあたることから
- 入梅は江戸時代に農業・稲作の目安として生まれた日本独自の暦の節目
- 気象庁の「梅雨入り」とは別物であくまで暦の上での目安
- 全国雨漏検査協会は1995年設立、日本初の雨漏り検査専門団体
- 目的は「梅雨前に点検して雨漏り被害を未然に防ごう」という呼びかけ
- 自分でできる点検箇所は屋根・外壁・窓まわり・バルコニー・室内環境など
梅雨が始まってから慌てて業者を呼ぶのと、梅雨前にサッと確認しておくのでは、かかる費用も手間もかなり変わってきます。
6月11日が近づいたらまずは室内の天井や壁をぐるっと見まわしてみるだけでも十分なスタートになりますよ。😊
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