この記事を読めば「プログラミング教育の日」がいつ、誰がどんな思いで作った記念日なのか、そしてその背景にある日本のプログラミング教育のリアルな流れまで、ひととおり理解できます。
「プログラミング教育の日って聞いたことあるけど、正直よく知らない」
という方、わりと多いんじゃないでしょうか。
名前からなんとなく想像はできるけれど、誰が制定したのかなぜ6月19日なのか、となると急に曖昧になる。
そんな疑問を今日はひとつひとつ丁寧にほぐしていこうと思います。
6月19日が「プログラミング教育の日」な理由
この記念日の日付にはじつはちょっとユーモアのある仕掛けが隠れているんです。
語呂合わせ「ロジック」との関係
6月19日がプログラミング教育の日に選ばれた理由は「ロ(6)ジッ(10)ク(9)」という語呂合わせです。
6を「ロ」、10を「ジッ」、9を「ク」と読ませて、英語の「logic(ロジック)=論理」をかけています。プログラミング教育がもっとも得意とするのが論理的思考力の育成であることから、この言葉が選ばれたというわけですね。
個人的には数字で「ロジック」を表現してしまうあたり、なかなか遊び心があるなと感じました。
プログラミングを学ぶ子どもたちにこういうパズルっぽい発想って刺さりそうですよね。
それに、日本記念日協会の関係者からもこの語呂合わせの発想に称賛の声があがったと記録されているみたいです。
誰がどんな思いで制定したのか
記念日には必ずそれを作った人の「想い」がある。この記念日もそうです。
制定したのは株式会社ロジカ・エデュケーション
「プログラミング教育の日」を制定したのは大阪府池田市に本社を置く株式会社ロジカ・エデュケーションです。
同社は2018年11月12日に設立され、代表取締役CEOは関愛(せきあい)さん。プログラミング教材の開発や教室運営を手がけていて、「ロジカ式」と呼ばれる独自カリキュラムで全国に展開している会社です。
2023年には経済産業省の「探究的な学び支援補助金2023」を活用し、全国35校・385クラス、1万人を超える小学生にプログラミング教育を提供したという実績も持っています。
そういう現場経験を重ねてきた会社が記念日という形で教育の重要性を社会に発信しようとしたのが、この日の始まりなんですよね。
日本記念日協会への認定と制定年
この記念日は2022年(令和4年)に日本記念日協会に認定されました。公式に認定された記念日なので、企業の自称ではなくてちゃんとした根拠のある日付です。
2回目の「プログラミング教育の日」記念キャンペーンなども、その後ロジカ・エデュケーションが主催していて、毎年少しずつ認知を広げているみたいです。
記念日が生まれた「時代の空気」
2022年という制定タイミング、これが意外と重要だと思っていて。
小中高での必修化という大きな波
プログラミング教育の必修化は段階的に進んできました。
小学校が2020年度、中学校が2021年度、高等学校が2022年度という順番で、それぞれ新学習指導要領のもとで本格導入されています。
もう少し遡ると、2013年6月に日本政府が発表した「世界最先端IT国家創造宣言」でプログラミング教育の方針が初めて示され、2016年には安倍総理(当時)が必修化を宣言、2017年に正式な学習指導要領として告示されました。
つまり、記念日が制定された2022年というのはちょうど小学校・中学校・高校のすべてでプログラミング教育が必修化された、ひとつの区切りの年だったということですね。
大学入学共通テスト「情報」の新設
もうひとつの大きな変化、2025年度の大学入学共通テストに「情報Ⅰ」が新設されたことです。試験時間60分・100点満点の教科として加わり、国公立大学を受験する生徒には原則必須とされました。
プログラミングの基礎やデータ活用が試験範囲に含まれていて、受験生にとって避けては通れない科目になっています。
小学生のころからプログラミングに触れ始めた世代が大学入試でもその成果を問われる。
そういう流れが一気に完成したとも言えます。思った以上に、教育制度の変化ってダイナミックなんですよね。
「プログラミング教育の日」の目的と意義
記念日は、ただ日付を決めるだけじゃない。
正しい知識の発信と「体験機会」の創出
この記念日の目的として掲げられているのは、「プログラミング教育についての正しい知識の発信」と「プログラミングに実際に触れる機会を設けること」です。
ただでさえ、親世代には「プログラミング?難しそう」「自分はよくわからない」という感覚がまだ根強い。
そんな状況で、記念日という形で社会的な話題を作り、教育現場と家庭のギャップを少しでも縮めていこうという狙いがあるんだと思います。
要するに「プログラミング=特別な才能がある子だけのもの」という思い込みを外すきっかけにしたい。そういう教育的な願いが込められているんですよね。
論理的思考力という本質的なゴール
プログラミング教育で最終的に育てたいのは実はコードそのものよりも「論理的に考える力」です。
記念日の名前に「logic(ロジック)」を込めたのもそこが理由です。
文部科学省も「プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」と明記しています。
プログラミングのコードが書けるかどうかよりも、「どういう順序で考えれば問題が解けるか」を自分で組み立てる力。
それを小学生のうちから養っていこうというのが日本のプログラミング教育の基本姿勢といえますね。
まとめ
- 6月19日は「プログラミング教育の日」で大阪府池田市の株式会社ロジカ・エデュケーションが制定し、日本記念日協会に2022年認定
- 日付の由来は「ロ(6)ジッ(10)ク(9)」という語呂合わせで、論理を意味する「logic」にかけたもの
- プログラミング教育は小学校2020年・中学校2021年・高校2022年と段階的に必修化され、2025年度の大学入学共通テストでは「情報Ⅰ」が正式に新設
- 記念日の目的は「正しい知識の発信」と「プログラミングに触れる機会の創出」で、論理的思考力を育むことが本質的なゴール
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