洋菓子の日とは?由来や歴史を解説【9月29日】

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この記事を読めば9月29日が「洋菓子の日」と呼ばれる理由や、その裏側にあるヨーロッパの信仰、さらに日本で洋菓子がどう根づいてきたのかまでまとめて分かります。

毎年カレンダーで見かけるけど、実は由来までちゃんと知らない…という方、けっこう多いんじゃないでしょうか。

私も調べてみるまでは「なんとなくお菓子の記念日」くらいの認識だったので、正直かなり勉強になりました。

目次

洋菓子の日とは何か

ここでは洋菓子の日がいつ誰によって制定されたのか、基本情報を整理していきます。

制定日と主催団体

洋菓子の日は9月29日です。

2002年に三重県洋菓子協会が制定した記念日で、事務局は伊勢市に置かれています。

この協会は洋菓子業界の発展や交流、若手技術者の育成などを目的に活動している団体で、業界の中でも実務に近い立ち位置の組織なんですよね。

制定から数えると2026年で24年目を迎えることになります。

全国的な洋菓子業界の団体としては協同組合全日本洋菓子工業会もあり、昭和36年に設立されて現在も全国150社余りの洋菓子やパンの製造事業所が加盟しているそうです。

こうした団体が業界を支えながら、洋菓子文化を広める活動を続けてきた積み重ねが、この記念日の土台になっているのだと感じます。

9月29日に選ばれた理由

日付の由来はフランスで菓子職人の守護聖人とされるサン・ミシェル(大天使ミカエル)の祝日が9月29日であることにちなんでいます。

なぜミカエルが菓子職人の守護聖人になったのか、正直はっきりした経緯を示す一次資料までは見つけられなかったのですが、これはヨーロッパのキリスト教文化の中で自然に定着していった俗説のような扱いなんだろうと思います。

日付だけを見ればただの偶然っぽいですが、そこにちゃんとした宗教的な背景があるのは意外と知られていないポイントかもしれません。

洋菓子の日の由来を深掘り

ここを読むとミカエルという存在がなぜ菓子職人と結びついたのか、もう少し深いところまで理解できます。

大天使ミカエルとミカエル祭の関係

カトリック教会では9月29日は、ミカエル・ガブリエル・ラファエルという3人の大天使をまとめて祝う日とされています。

英語圏ではこの日を「Michaelmas(マイケルマス)」と呼び、聖ミカエルと全ての天使をたたえるミサとして早い時代から続けられてきました。

海外の情報源を見ていくと、聖ミカエルは戦いや危険に立ち向かう人の守護聖人として知られる一方、9月末という収穫の時期と重なることから食料商や職人、パン職人、そして菓子職人の守護聖人としても位置づけられるようになったと説明されています。

つまり、ミカエルの祝日そのものが「収穫祭」の意味合いを持っていて、その流れの中でお菓子作りとの結びつきが生まれたという解釈がわりと自然に成り立つように思います。

あくまで私なりの見立てですが宗教的な祝祭と食文化がセットになるのはヨーロッパでは珍しくないので、腑に落ちる部分は多いです。

秋の収穫と菓子作りの季節性

イギリスでは伝統的にミカエルの祝日にガチョウ料理を食べる習慣があったり、スコットランドではミカエル祭の前夜に特別なパンを焼く風習があったりと、この時期は収穫と食にまつわる行事が集中していたようです。

ヨーロッパの一年の中で9月末というのは実りの季節の締めくくりでもあり、菓子職人にとっても腕を振るう機会が増える時期だったんじゃないかなと思います。

日本の洋菓子の日もこうした季節感を受け継ぐような形で秋の記念日に据えられたと考えると、ちょっとロマンを感じませんか。

洋菓子の歴史をたどる

ここでは洋菓子そのものがどう生まれ、どう広がっていったのかを時代を追って見ていきます。

古代エジプトからフランスへ

洋菓子の起源をさかのぼると古代エジプトの菓子パンのようなものが最初の形とされています。

そこにアレクサンドロス帝国の時代、砂糖がヨーロッパへ伝わり、ローマ帝国の時代には菓子職人という職業そのものが確立していったといわれています。

その後キリスト教の行事に合わせたお菓子が各地で作られるようになり、イタリアからフランスへ食文化が伝わって、ルイ14世の時代にはさらに洗練された洋菓子文化が花開いたそうです。

大航海時代にコーヒーやカカオ、スパイスといった新しい素材が入ってきたことも洋菓子の幅を大きく広げる要因になったとされています。

数千年単位の歴史を経て今のケーキやクッキーがあるというのはけっこうスケールの大きい話ですよね。

日本への伝来と定着の道すじ

日本に洋菓子が入ってきたのは戦国時代の宣教師によるものが最初期とされ、その後本格的に広まったのは明治時代の西洋文化の流入がきっかけとされています。

戦後になるとバターや砂糖の流通が安定し、洋菓子店が全国に増えていき、家庭でもケーキやクッキーを作ることが一般的になっていきました。

第一次世界大戦後、日本に抑留されたドイツ人技術者たちが洋菓子の普及に関わったという話も伝わっていて、洋菓子の広がり方は思っていたより複雑な経路をたどってきたんだなと感じます。

洋菓子の日と現在の市場動向

ここでは洋菓子の日をただの記念日としてだけでなく、業界全体の動きとあわせて捉えていきます。

洋菓子市場の規模データ

矢野経済研究所の調査によると和菓子・洋菓子・デザート類を合計した2024年度の国内市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比4.0%増の約2兆5216億円と推計されています。

また全日本菓子協会の「菓子データ」を見ると、ケーキやカステラ、ドーナッツなどを含む洋生菓子の2024年小売金額は4332億円で前年比102.0%となっており、値上げが続く中でも需要は堅調に推移しているようです。

物価上昇で節約志向が広がっている一方、行事需要やちょっと贅沢したいというニーズが洋菓子市場を支えているというのは、業界のリアルな空気感を表しているように思います。

業界団体が担う役割

三重県洋菓子協会のような地域団体だけでなく、協同組合全日本洋菓子工業会のような全国規模の組織が、講習会の開催や業界情報の共有を通じて技術者の育成に力を入れています。

洋菓子の日という記念日自体も、こうした業界団体が地道に洋菓子文化を広めようとしてきた活動の延長線上にあるものだと捉えると、ただのカレンダー上の記号ではなく、業界の歴史そのものが刻まれた日なんだなと感じます。

まとめ

洋菓子の日について由来から歴史、そして今の市場動向まで一通り整理してみました。

最後にポイントをまとめておきます。

  • 洋菓子の日は9月29日で2002年に三重県洋菓子協会が制定した記念日
  • 日付の由来はフランスで菓子職人の守護聖人とされる大天使ミカエル(サン・ミシェル)の祝日から
  • カトリック教会では9月29日はミカエル・ガブリエル・ラファエルの3大天使を祝う日でもある
  • 洋菓子は古代エジプトに起源を持ち、ローマ帝国、フランス、そして日本へと長い時間をかけて伝わってきた
  • 2024年度の和洋菓子・デザート市場は約2兆5216億円まで拡大しており、洋菓子への需要は今も根強い

由来を知ってから食べる洋菓子はなんとなく味わい方も変わってくる気がしますね。

9月29日はお気に入りのケーキやクッキーを選びながら、こうした歴史にちょっと思いを寄せてみるのも良いかもしれません。

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