9月14日は「コスモスの日」と呼ばれていて、ホワイトデーから半年後にあたる日として、大切な人へコスモスを添えたプレゼントを贈る記念日とされています。
この記事を読むとコスモスの日がなぜこの日付になったのかという由来はもちろん、コスモスという花そのものの語源や日本に伝わった歴史まで、ひとつずつ分かるようになっています。
「なんとなく聞いたことあるけど詳しくは知らない」
という方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
私自身も調べてみるまでコスモスの日の背景がここまで奥深いとは思っていませんでした。
コスモスの日とはどんな記念日なのか
ここではコスモスの日がどういう位置づけの記念日なのか、基本のところを押さえていきます。
9月14日に定められた記念日
コスモスの日は、9月14日に位置づけられている記念日です。
3月14日のホワイトデーからちょうど半年後にあたるこの日、プレゼントにコスモスを添えて交換し合い、お互いの愛情や感謝の気持ちを確かめ合う日として広く紹介されています。
ちょうどコスモスが咲き始める時期とも重なることから、季節感のある贈り物イベントとして定着してきた印象です。
制定した団体や年ははっきりしていない
ここが正直、調べていて意外だった部分なんですけど、コスモスの日を誰がいつ制定したのかという詳しい経緯は、はっきり分かっていません。
「ホワイトデーから半年後」という説明自体はさまざまな情報源で共通して見られるものの、制定者や制定年を裏付ける一次資料は乏しいというのが実情です。
コスモスの日の由来はホワイトデーとの関係にある
この章を読むとコスモスの日がなぜホワイトデーと結びついているのか、その理由が分かります。
3月14日から半年後という位置づけ
由来として最もよく紹介されているのが、3月14日のホワイトデーからちょうど6か月後にあたるという点です。
ホワイトデーでお返しをした関係から半年が経ったタイミングで、改めて相手への気持ちを表現する日として位置づけられているわけですね。
夫婦や恋人同士にとって節目の確認みたいな役割を持たされている日、と言えるかもしれません。
なぜコスモスが選ばれたのか
正直なところ、なぜ贈る花がコスモスに選ばれたのかという明確な決め手までは資料上はっきりしていません。
ただ、9月中旬という時期がちょうどコスモスの開花シーズンと重なることや、後述する花言葉の親和性が理由として挙げられることが多いです。
ここはあくまで一般的に語られている説明であって、記念日制定の直接の根拠として証明された話ではないという点は押さえておきたいところです。
コスモスという名前の語源
ここでは花としてのコスモスの名前がどこから来ているのか、語源の部分を掘り下げます。
ギリシャ語の「秩序」「調和」に由来
コスモスという名称はギリシャ語で「秩序」や「美しい」「飾り」といった意味を持つ言葉に由来するとされています。
規則正しく花びらが並ぶ様子から、この名前が付けられたと考えられているんですね。
花びらの並び方まで語源に反映されているなんて、なんだかロマンチックだなと感じました。
宇宙を意味するcosmosと同じ語源
英語で「宇宙」や「秩序ある世界」を意味するcosmosも実は花の名前と同じ語源です。
対義語にあたるのが「混沌」を意味するカオス(chaos)で、秩序と混沌が対になる関係だと知ると、花の名前ひとつにも深い体系があるんだなと思います。
ちなみに化粧品を意味するコスメティクス(cosmetics)も同じ語源の仲間なんだそうです。
コスモスが日本に伝わった歴史
ここを読むとメキシコ原産のコスモスがどうやって日本の秋の風景として定着したのかが分かります。
原産地はメキシコ、渡来は明治時代
コスモスの原産地は熱帯アメリカのメキシコです。
メキシコからスペインに渡り、マドリードの王立植物園に送られたことで「コスモス」と名付けられたとされています。
日本への渡来時期については幕末説や明治初期説など複数の説があり、1887年(明治20年)頃という説がよく紹介されています。
1909年、全国の小学校に配布された記録
普及の面で興味深いのが、1909年(明治42年)に文部省が栽培方法を添えて全国の小学校へコスモスを配布したという記録です。
学校教育を通じて広まったという流れは他の外来植物にはあまり見られないパターンかもしれません。
教育現場が定着のきっかけになったというのは私にとっても新鮮な発見でした。
「秋桜」という漢字表記が広まった理由
このパートではコスモスを「秋桜」と書く表記がなぜ一般化したのか、その経緯を説明します。
本来の和名は「あきざくら」
コスモスには「秋桜」という和名があり、本来は「あきざくら」と読みます。
秋に咲き、花の形が桜を思わせることから付けられた名前だそうです。
山口百恵の楽曲がきっかけで「コスモス」読みが定着
現在「秋桜」を「コスモス」と読ませる表記が広く定着していますが、これは1977年(昭和52年)にリリースされた山口百恵さんの楽曲『秋桜』が大ヒットしたことがきっかけです。
作詞作曲はさだまさしさんで、曲名も歌詞も「秋桜」と書いて「コスモス」と読ませました。
歌がひとつのきっかけで漢字の読み方まで変えてしまうというのはなかなかすごい影響力だなと感じます。

コスモスの開花時期と見頃
ここではコスモスの日である9月14日が実際に見頃なのかどうか、開花のタイミングを整理します。
一般的なコスモスは秋咲きだが早咲き品種もある
一般的なコスモス(学名Cosmos bipinnatus)は日が短くなると花を咲かせる短日性植物で、秋を代表する花とされています。
ただ園芸品種の中には早咲きのものもあり、地域によっては6月頃から花を楽しめる場合もあります。
なので、9月14日が全国で一斉に満開になる日というわけではなく、あくまで見頃を迎え始める時期のひとつという理解が近いです。
黄色やオレンジのキバナコスモスは別の種類
コスモス畑で見かける黄色やオレンジ色の花は、多くの場合「キバナコスモス」という別種の植物です。
名前にコスモスと付いていますが、学名はCosmos sulphureusで一般的なコスモスとは異なり、短日性が弱く夏から咲くものもあります。
9月中旬に黄色やオレンジの花が目立っていたら、それはキバナコスモスの可能性が高いということですね。
コスモスの花言葉と記念日の関わり
このパートではコスモスの花言葉がコスモスの日とどう結びついているのかを見ていきます。
「調和」「真心」など複数の花言葉
コスモスの花言葉としては「調和」「真心」「愛情」「少女の純真」などが知られています。
資料によって「乙女の真心」のような表現の違いもあり、ひとつの公式な言葉に統一されているわけではありません。
それでも「真心」や「調和」という響きは、大切な相手に気持ちを伝えるコスモスの日のイメージにぴったり合っている気がします。
花言葉が記念日制定の理由だったとは言い切れない
ここは深掘りしてみて意外だった点なんですけど、花言葉が記念日制定の直接の理由だったことを裏付ける資料は見つかっていません。
「ホワイトデーから半年後」という日付上の由来と、花言葉が持つイメージは、いわば別々の背景として重なり合っているだけと捉えるのが実情に近いだろうと思います。
あくまで私の見立てですが、こうした記念日は日付の語呂やタイミングが先に決まり、後から花言葉のイメージが結びついて広まっていくパターンが多いのかもしれません。
この点は明確な根拠のある話ではなくあくまで一般的な傾向からの推測です。
まとめ
コスモスの日についてここまで見てきた内容を整理すると次のようになります。
- 9月14日はホワイトデーから半年後にあたり、コスモスを添えたプレゼントで気持ちを伝え合う日とされている
- 制定した団体や制定年は資料上はっきりしていない
- コスモスの語源はギリシャ語の「秩序」「調和」で、宇宙を意味するcosmosと同じ言葉が起源
- 原産地はメキシコで、日本には明治時代に伝わり、1909年には全国の小学校に配布された記録がある
- 「秋桜」をコスモスと読ませる表記は、山口百恵さんの楽曲がきっかけで広まった
- 花言葉は「調和」「真心」などが知られているが、記念日制定との直接の関係は確認されていない
こうして調べていくとひとつの記念日の裏にも花の歴史や言葉の由来がぎゅっと詰まっているんだなと実感しました🌸9月14日にコスモスを見かけたときは、こうした背景を思い出してもらえたら嬉しいです。
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