9月9日が「秋のロールケーキの日」だと知って、なぜこの日付なのか気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事を読めば秋のロールケーキの日の由来や制定した企業の背景、歴史的なロールケーキの成り立ちまでまるっと理解できます。
カレンダーで見かけて「あ、これ何だろう」と思った方、季節のスイーツ企画を考えているお仕事の方にも役立つ内容になっていると思います。
ロールケーキ好きの方はもちろん、記念日の豆知識として誰かに話したくなる情報も盛り込んでみました。
秋のロールケーキの日の基本情報
まずはこの記念日がいつで誰が制定したものなのか、基本の部分から押さえていきますね。
日付は9月9日、毎年めぐってくる記念日
秋のロールケーキの日は毎年9月9日に設定されている記念日です。
9月に入って残暑がようやく落ち着き始める頃、ちょうど秋の気配を感じ始めるタイミングにあたりますよね。
夏のスイーツから秋のスイーツへと気分が切り替わる時期にロールケーキを楽しんでほしいという意図が込められているのかなと感じています。
制定したのは埼玉県のスイーツメーカー、モンテール
この記念日を制定したの、埼玉県八潮市に本社を置く株式会社モンテールです。
モンテールは1954年、昭和29年10月に創業した会社でシュークリームをはじめとするチルドスイーツ、いわゆる要冷蔵のデザートを専門に作っているメーカーなんですね。
「小さな洋菓子店」というブランドを掲げて、シュークリームやエクレア、ロールケーキといった多彩なスイーツを、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売しています。
売上高は2022年8月期の実績で281億円にのぼるそうで、決して小さくない規模の企業だということが分かります。
企業理念には「おいしい・やさしい・たのしい・うれしい」という言葉を掲げていて、コーポレートメッセージは「しあわせにまじめ」なんだとか。
お菓子作りへの向き合い方が伝わってくる言葉だなと個人的には感じました。
一般社団法人日本記念日協会に認定・登録されている
秋のロールケーキの日は一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録された記念日でもあります。
この協会は1991年4月1日に正式発足した団体で、長野県佐久市に事務局を置いています。
記念日についての研究や情報収集、広報活動を行っていた日本記念日委員会が母体となって、記念日文化の発展を願って立ち上がったんですね。
企業や団体、個人が独自の記念日を登録できる仕組みになっていて登録されている記念日はなんと2,400種類から2,800種類以上にのぼるとも言われています。
単純計算しても毎日7個以上の記念日が存在する計算になるんですよね。
秋のロールケーキの日も、その中のひとつとしてきちんと認定を受けている記念日というわけです。
9月9日になった由来を深掘り
ここが一番気になる部分だと思うのでじっくり由来を解説していきますね。数字の「9」に込められた意味がポイントです。
「9」と「9」でくるくる、キュッキュッ
日付の由来として公式に説明されているのは、「9」と「9」で「くるくる」「キュッキュッ」とロールケーキを手で巻いたイメージを表現しているという点です。
ロールケーキを作るときの、生地を丁寧に巻き上げていく動作そのものを9という数字の音や語感になぞらえているんですね。
擬音語を記念日の由来に取り入れるというのはけっこう遊び心のあるやり方だなと思いました。
断面が9の字に見えることも由来のひとつ
もうひとつの由来として挙げられているのが、ロールケーキを横から見たときの断面が「9」の字に似ているという視覚的な理由です。
渦を巻くように仕上がったスポンジとクリームの断面は、たしかに数字の9のカーブと重なって見えますよね。
この「形が数字に似ている」という発想自体は、実はロールケーキの記念日ではめずらしくありません。
6月6日の「ロールケーキの日」も、断面が「6」の字に見えることや「ロ=6」の語呂合わせが由来になっていて、数字とロールケーキの丸まった形状を結びつける考え方は、この業界というか記念日文化の中でわりと共通して使われている発想パターンなんじゃないかなと思います。
「手巻きロール」シリーズを身近なおやつにという願い
由来の背景にはモンテールの人気商品である「手巻きロール」シリーズをより身近なおやつにしたいという願いも込められています。
この「牛乳と卵の手巻きロール」は、洋菓子専門店のようなロールケーキを手軽に買えるようにとの想いで2004年に生まれた定番商品なんだそうです。
つまり秋のロールケーキの日は単に数字の語呂合わせだけで決まった記念日ではなく、モンテールが長年育ててきた看板商品への愛着と、消費者にもっと気軽にロールケーキを楽しんでほしいという企業姿勢が組み合わさって生まれた日だと言えそうです。
ロールケーキそのものの歴史も知っておきたい
記念日の由来だけでなくそもそもロールケーキというお菓子自体がどう生まれたのかも気になりませんか。
ここでは発祥に関する複数の説を整理してお伝えします。
発祥地はヨーロッパ、ただしはっきりとはしていない
ロールケーキの発祥については、実は明確に特定されているわけではありません。
薄く焼いたスポンジ生地にクリームを乗せて巻き上げるという製法自体は、ヨーロッパのお菓子文化の中で育まれてきたものとされていますが、どの国のどの地域が最初なのかについては諸説あるのが実情です。
不確実な部分をあいまいにせず伝えるとこれはあくまで複数の説が並立している状態であって、確定した史実ではないということですね。
スイス起源説とイギリス経由説
ひとつの説として、スイスの料理である「ルーラード」がイギリスに伝わり、それを参考にお菓子として発展させたという説があります。
また、スイス旅行をしたヴィクトリア女王がその文化をイギリスに持ち帰ったという説も存在しています。
英語圏でロールケーキが「スイスロール」と呼ばれることがあるのもこうした説と関係しているのかもしれません。
スペインの「ジプシーの腕」起源説
もうひとつ有力とされているのが、スペインのカスティーリャ地方に伝わる「ブラソ・デ・ヒタノ(Brazo de gitano)」という菓子がロールケーキの祖になったという説です。
この名称は日本語で「ジプシーの腕」と訳されることがあり、巻いた形状を腕に見立てた呼び名だと考えられます。
スペインは一時期ハプスブルク家の影響下にあった歴史があり、そのハプスブルク家がスイス発祥であることから、先ほどのスイス料理の影響も間接的にあったのではないかという見方もあるようです。
ちなみにロールケーキはオーストリアやハンガリーで独自に発達したお菓子であってスイスの影響は受けていないとする意見も存在しています。
このあたりは研究者によって見解が分かれている部分だと理解しておくのがよさそうです。
似た名前を持つ他の日との違い
「秋の」という言葉がついているだけに、他のロールケーキ関連の記念日と混同しやすい面もあります。ここで整理しておきましょう。
なぜ「秋の」とついているのか
秋のロールケーキの日という名称に「秋の」がついているのは、時期的に9月という季節を強調する意味合いが大きいと考えられます。
実際、モンテールは9月から11月にかけて秋限定のロールケーキ商品を投入する傾向があり、2026年には「5P生もちロール・あんミルク」というこしあんとミルククリームをおもち生地で巻いた商品を、2026年9月1日から11月30日までの期間限定で全国のスーパーマーケットで発売しています。
参考小売価格は税込397円で、5カット入りとなっているようです。
こうした秋限定商品の展開とあわせて、9月9日という日付に「秋のロールケーキの日」という名前をつけることで、季節感のあるマーケティング企画として定着させようとしているのではないかなと、これは私の見立てにはなりますが感じています。

まとめ
秋のロールケーキの日について、由来や背景をお伝えしてきました。最後に要点を整理しておきますね。
- 秋のロールケーキの日は毎年9月9日に設定された記念日
- 制定したのは埼玉県八潮市に本社を置く株式会社モンテール
- 一般社団法人日本記念日協会によって認定・登録されている
- 日付の由来は「9」と「9」で「くるくる」「キュッキュッ」と巻く動作をイメージしたことと、ロールケーキの断面が「9」の字に見えることの2つ
- 背景には「手巻きロール」シリーズをより身近なおやつにしたいというモンテールの願いが込められている
- ロールケーキそのものの発祥はヨーロッパとされるものの、スイス起源説やスペイン起源説など諸説あり、はっきりとは特定されていない
9月9日を迎えたら、由来を思い出しながらお気に入りのロールケーキを味わってみるのも、なかなか素敵な過ごし方じゃないかなと思います。
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