「バーコードの日」とは1952年10月7日にアメリカでバーコードの特許が認められたことにちなんだ記念日です。
この記事を読めば記念日の由来、発明の物語、実際に使われ始めた経緯、日本での広まり方までひと通りわかります。
「毎日見ているのに、あの縞模様がいつ誰に生まれたのかは知らないかも」
と思ったことはありませんか?私もそのひとりでした。
今回あらためて調べてみると思った以上にドラマがあって驚きました。
バーコードの日とは?10月7日の意味
ここでは10月7日が何の日なのか、その根拠を整理します。読み終えると記念日の意味を人に説明できるようになります。
1952年10月7日に特許が認められた日
バーコードの日は1952年(昭和27年)10月7日にアメリカでバーコードの特許が認められたことにちなむ記念日です。
特許番号は米国特許第2,612,994号とされています。
「出願日」ではなく「成立日」という点に注意
調べていて気づいたのですが記念日を紹介するサイトの中には「特許出願の日」と書いているものもあります。
ただ、複数の資料を突き合わせると、出願は1949年10月、特許成立が1952年10月7日という流れで一致しています。
記念日の根拠は成立日と考えるのが自然でしょう。
誰が制定したのかははっきりしない
実はこの記念日、制定者や由来の公式な公表元を私は確認できませんでした。
ですから「誰が決めたか」は断定を避けます。
ただ、特許成立の日という筋は各資料で一貫しているので日付の由来については安心して大丈夫です。
バーコードを発明した2人の大学院生
ここでは発明者の2人とそのひらめきを紹介します。
ここを読むと、バーコードが最初は今の縞模様ではなかったことがわかります。
シルバーとウッドランドの出会い
発明したのはアメリカ・ペンシルベニア州のドレクセル大学の大学院生だったバーナード・シルバーとノーマン・ジョセフ・ウッドランドです。
きっかけは食料品チェーン「フードフェア」の社長が商品情報を自動で読み取れないかと悩んでいると、シルバーが耳にしたことでした。
その話を友人のウッドランドと試行錯誤しながら形にしていったそうです。
モールス信号から生まれたアイデア
ヒントになったのはモールス信号です。
資料によるとモールス信号を印刷して縦に引き伸ばし、太い線と細い線を作るという発想でした。
「点と線」の符号が「太い線と細い線」に化けるなんてなかなか大胆ですよね。
最初の形は「的」のような同心円
意外かもしれませんが発明当初のバーコードは縦線ではありません。
標的のような同心円のパターンでした。
現在のような縦線の形になったのは1974年の商用デビューのころです。
今のバーコードは発明時の姿とはまったく別物なんです。
特許が取れても使えなかった時代
ここでは特許取得から実用化までの長い空白期間を取り上げます。ここを読むと発明が「早すぎた」とはどういうことかがわかります。
技術が追いつかなかった15年
2人は1949年に出願し、1952年に特許を取得しました。
しかし、技術が実用的になるのは1960年代のレーザーの進歩を待たなければなりませんでした。
当時は光電子増倍管と500ワットのランプを使ったリーダーまで作られましたが実用にはならなかったとされています。
特許は実用化の前に失効
さらに皮肉なのは特許の扱いです。
2人は特許を1952年に15,000ドルで売却し、特許は1969年に失効したと伝えられています。
本格的に普及する前に権利が切れていたことになります。
個人的にはここがいちばん切ない部分だなと感じました。
1967年の導入事例
その後、1967年にアメリカの食品チェーンがレジの行列を解消する策として実用化したとされています。
ただ、この年の導入については資料ごとに店名の書き方が揺れていて細かい点まで私が検証できたわけではありません。
ここは「1967年ごろに試みがあった」くらいで捉えておくのが無難かなと思います。
世界初のスキャンはチューインガム
ここでは1974年に起きた歴史的な瞬間を見ていきます。読み終えると、なぜガムが有名なのかがわかります。
1973年に業界が統一コードで合意
転機は1973年4月3日です。
アメリカの小売業界のリーダーたちが商品識別コードを表すバーコードについて合意しました。
これが、今あちこちで見かける商品バーコードの誕生の瞬間と言われています。
当時のコードは米国・カナダの流通業で使われる12桁のU.P.C.でした。
1974年6月26日、オハイオ州の小さな店で
世界で初めてバーコードがスキャンされたのは1974年6月26日です。
場所はオハイオ州トロイのマーシュスーパーマーケットでした。
最初の商品はリグリー社のジューシーフルーツガムでした。
ガムとレシートは博物館へ
このガムのパッケージはスミソニアン博物館に保管されています。
商品がバーコードで買われた最初の1回が「歴史資料」になるなんて、ちょっと胸が熱くなりませんか?🙂
実は「記念日」と「初スキャン」は別の日
ここは他ではあまり触れられない視点かもしれません。
バーコードの日は10月7日ですが実際にレジで初めて読まれたのは6月26日です。
つまり記念日が祝っているのは「使われた日」ではなく、「アイデアが法的に認められた日」なんです。
日本でのバーコード普及とJANコード
ここでは日本にバーコードが入ってきた流れを整理します。ここを読むと身近な商品の番号の意味が見えてきます。
1978年にJANコードが導入
日本は1978年にEAN協会に加盟し、JANコードを導入しました。
制度化を主導したのは流通システム開発センター(現在の一般財団法人流通システム開発センター)とされています。
業種や業態を超えて使える共通の商品識別コードがここで生まれたわけです。
13桁のJANコードと国コード
標準的なJANコードは13桁で国際的にはGTIN-13と呼ばれます。
日本の国コードは450から459、490から499です。
手元の商品の番号が「45」や「49」から始まっていたら、日本の事業者が登録したコードということですね。
自分で確かめてみるミニ実験
私のおすすめは今日だけ自宅のバーコードを数えてみることです。
キッチンの食品だけでも、「45」か「49」で始まるものが大半だと思います。
海外の輸入品だと違う数字になっているはずです。
あくまで肌感ですけど、10月7日の話題づくりにはちょうどいい遊びですよ。
バーコードの日に知っておきたい豆知識
ここでは記念日をより楽しむための小ネタを紹介します。読み終えると誰かに話したくなるはずです。
50周年の節目にも注目された
GS1Japanは1974年のスキャンから数えた「バーコード50年」の特設ページを用意していました。
商用化から半世紀を超えてほぼ形を変えずに現役という点がすごいなと思います。
縦線の次はQRコードへ
最近はQRコードも身近になりました。
一方で、商品の識別という基本の役割はいまもバーコードが支えています。
古い技術が置き換わらずに残り続けるのはそれだけ設計が堅かったからなのかもしれません。これは私の見立てです。
まとめ
- バーコードの日は1952年10月7日にアメリカで特許が認められたことにちなむ記念日です。
- 発明したのはドレクセル大学の大学院生だったシルバーとウッドランドです。
- 着想の元はモールス信号で最初は同心円状の形でした。
- 特許は1969年に失効し、実用化はレーザー技術の進歩を待つ形になりました。
- 世界初のスキャンは1974年6月26日で商品はリグリー社のガムでした。
- 日本では1978年にJANコードが導入され、国コードは45と49から始まります。
お財布やお菓子の袋のバーコードを眺めてみてください。小さな縞模様の向こうに、70年以上の物語が見えてくるはずです。✨

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