この記事を読めば、災用品点検の日がいつなのか、なぜ年に4回も設定されているのか、そして誰がどんな思いでこの記念日を作ったのかがまるごとわかります。
- 防災グッズを買ったきり中身を確認していない
- 期限切れのまま放置している
そんな状況に心当たりがある方に向けて書きました。
実はこの記念日、ただの語呂合わせや思いつきで決まったわけではなく、ある大災害の教訓と一人の防災専門家の強い思いから生まれたものなんです。
防災用品点検の日の基本情報
まずはこの記念日がいつで、何をする日なのか基本のところから押さえていきますね。
年4回設定されている記念日
防災用品点検の日は3月1日、6月1日、9月1日、12月1日の年4回あります。
1年に1回だけではなく、季節の変わり目ごとに4回設けられているのが特徴です。
この日に合わせて自宅に備えている非常食や飲料水、懐中電灯、乾電池といった防災用品の状態をチェックしましょうという呼びかけになっています。
正直なところ、記念日の名前だけ見ると「またよくある語呂合わせ系の記念日でしょ」と思われがちなんですけど、中身を調べてみると案外しっかりした理由があってちょっと驚きました。
提唱したのは防災システム研究所の山村武彦氏
この記念日を提唱したのは防災システム研究所所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏です。
山村氏のプロフィールを紹介しているページには、提唱した取り組みの一覧に「防災用品点検の日」がはっきりと明記されていて、この記念日が氏のライフワークの一部として位置づけられていることがわかります。
山村氏は1943年に東京都で生まれ、1964年に発生した新潟地震でのボランティア活動をきっかけに、その年のうちに防災・危機管理のシンクタンクである防災システム研究所を設立しました。
それから50年以上にわたって国内外で発生した災害の現地調査を300か所以上こなしてきたそうです。
講演回数は3000回を超えるとも紹介されていて、まさに現場に足を運び続けてきた人物なんですね。
防災用品点検の日の由来と関東大震災
なぜ9月1日を起点にこの記念日が作られたのか、その歴史的な背景を見ていきます。
1923年の関東大震災が原点
防災用品点検の日の由来は1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にさかのぼります。
この地震はマグニチュード7.9とされ、死者や行方不明者はおよそ10万5000人、家屋の全半壊は25万戸にのぼったと伝えられています。
あまりの被害の大きさに、当時の記録を読むたびに言葉を失いそうになりますよね。
この関東大震災が発生した9月1日は1960年にすでに「防災の日」として制定されていました。
防災用品点検の日はこの防災の日と重なる形で9月1日を起点の一つに据え、そこに季節の変わり目となる3月1日、6月1日、12月1日を加えて年4回の記念日として整えられたという流れになります。
なぜ「点検」に特化した記念日が必要だったのか
防災の日がすでにある中で、あえて「点検」に焦点を当てた記念日を別に作った理由については、公式な声明として明確な一文が見つかったわけではないので、ここは私なりの考察も交えてお伝えしますね。
あくまで推測ですが防災の日は避難訓練や防災意識の啓発という側面が強く、備蓄品そのものの劣化や消費期限といった「モノの管理」まではカバーしきれていなかったのかもしれません。
備蓄品は一度そろえたら終わりではなく、非常食や飲料水には消費期限があり、乾電池やモバイルバッテリーも経年で性能が落ちていきます。
防災意識を高めるだけでなく具体的に手を動かして中身を確認する日を年に複数回設けることで、備えの形骸化を防ぐ狙いがあったのではないかなという気もしています。
年4回に分けられている理由
ここでは1年に1回ではなくあえて4回に分割されている意味を掘り下げます。
季節の変わり目に合わせた設計
3月1日、6月1日、9月1日、12月1日という日付は、いずれも季節の変わり目にあたります。
3月は冬から春への切り替わり、6月は梅雨や台風シーズンの入り口、9月は台風や豪雨のピーク期、12月は本格的な冬支度の時期といった感じで、それぞれの季節が持つ災害リスクや生活の変化に合わせて点検のタイミングが設計されているんですね。
3か月に一度というペースについて考えてみるとこれはかなり理にかなっている気がします。
備蓄品の期限は品目によってバラバラにやってくるものなので1年に1回だけの点検だと、どうしても見落としが出やすいんです。
3か月おきに区切ることで期限切れの取りこぼしを減らそうという意図があるのではないかと考えることができますね。
半年に一度でも意味はあるという考え方
すべての防災用品を年4回きっちり点検するのは、忙しい毎日の中では正直ハードルが高いという声もあると思います。
実際、3月1日の防災用品点検の日と9月1日の防災の日の年2回を軸にして、半年に一度まとめて確認するというシンプルな方法を勧める情報も見られました。
個人的にはまずは年2回からでもいいので習慣にすることが一番大事だと感じています。
完璧を目指しすぎて結局何もしないより、ゆるくてもいいから続けられる仕組みを作るほうがいざという時の安心につながるのではないでしょうか。
それぞれの点検日で見るべきポイント
各回の防災用品点検の日で季節に応じてチェックしておきたい内容をまとめました。
3月1日は地震への備えを中心に
3月1日は年度の変わり目にも近く、新生活が始まる方も多いタイミングです。
避難ロープや消火器、非常用の飲料水や食料といった防災用品を点検する日として位置づけられています。
冬の間に凍結や乾燥でダメージを受けていないか懐中電灯やラジオがきちんと作動するかも確認しておきたいところですね。
6月1日は台風や豪雨シーズンへの準備
6月1日は梅雨入りの時期と重なることが多く、台風や集中豪雨への備えを意識する点検日とされています。
この時期は水害を想定した非常用トイレやレインコート、防水性のあるバッグの状態を見直すのに適したタイミングと言えそうです。
9月1日は防災の日と重なる総点検の機会
9月1日は関東大震災の発生日であり、防災の日そのものと重なる特別な一日です。
この日は、これまでの点検で見落としていたものがないか、一年の総まとめのような感覚で防災用品全体を見直す日にするのがよさそうです。
12月1日は防寒と凍結への対策
12月1日は本格的な冬を前にした点検日で、防寒具や使い捨てカイロ、暖房器具の燃料といった防寒対策の備蓄を確認する時期にあたります。
ガスボンベや灯油の残量、モバイルバッテリーの充電状態もあわせてチェックしておくと安心ですね。
点検すべき防災用品の目安期限
具体的に何をどのくらいの頻度で見直せばいいのか、目安となる期限をまとめました。
品目ごとの交換タイミング一覧
| 防災用品 | 交換や確認の目安 |
|---|---|
| 飲料水(保存用) | 5年程度、通常のミネラルウォーターは2年程度 |
| アルファ米や保存食 | 5年程度が目安だが製品差あり |
| 乾電池 | 使用推奨期限は10年程度、製品による |
| モバイルバッテリー | 500から1000回の充放電、3から5年が目安 |
| 非常用トイレ | 5から10年、製品によって差がある |
| 懐中電灯やランタン | 10年をめどに動作確認と交換を検討 |
| 携帯ラジオ | 10年をめどに動作確認と交換を検討 |
| カセットガスボンベ | 製造から約7年、缶の記載を確認 |
こうして並べてみると防災用品の寿命って品目によってけっこうバラつきがあるんだなというのが率直な感想です。
飲料水一つとっても2年から5年と幅があるので、パッケージに書かれた期限を必ず自分の目で確認することが欠かせません。
飲料水の備蓄量の目安
災害時の飲料水は1人あたり1日3リットルを目安に3日分は確保しておきたいところです。
4人家族なら36リットル、意外と量がありますよね。
ローリングストック法といって普段の生活で消費しながら買い足していく方法を使うと、期限切れを防ぎつつ無理なく備蓄を維持しやすくなります。
点検を習慣化するための進め方
点検を負担なく続けるための具体的な方法をお伝えします。
持ち出し袋の中身をすべて出して確認する
効果的な点検の進め方として、持ち出し袋の中身を一度すべて取り出して並べ、期限と量をひとつずつ確認していくやり方が紹介されています。
袋に入れっぱなしにしていると下のほうに何が入っているか忘れてしまうこと、けっこうあるあるだと思うんです。
全部出して並べることで、重複して買っていたものや逆に足りていないものが見えてきます。
カレンダーに繰り返し予定として登録する
点検を忘れないための工夫としてスマートフォンのカレンダーに3月、6月、9月、12月の1日、あるいはその直後の週末を繰り返しの予定として登録しておく方法があります。
私自身も似たようなことをやってみたことがあるんですが、通知が来ると意外と素直に行動に移せるものです。
防災用品点検の日という言葉自体を知らなくてもこの仕組みさえあれば自然と備えを見直す習慣がついていくのではないかなと思います。
まとめ
防災用品点検の日について由来や歴史のポイントを整理しておきますね。
- 防災用品点検の日は3月1日、6月1日、9月1日、12月1日の年4回ある
- 由来は1923年の関東大震災で9月1日の防災の日と重なる形で制定された
- 提唱したのは防災システム研究所所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏
- 季節の変わり目に合わせて年4回に分けることで備蓄品の期限切れの見落としを防ぐ狙いがある
- 飲料水や非常食、乾電池、モバイルバッテリーなど、品目ごとに交換や確認の目安期限が異なる
- カレンダーへの登録や持ち出し袋を全部出して確認する方法で、点検を習慣化しやすくなる
季節が変わるたびに防災用品を見直す習慣、今日をきっかけに始めてみませんか。
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