この記事を読めば6月11日が「布おむつの日」になった理由と、その背景にある歴史や想いがまるごとわかります。
「なんで6月11日なの?」
って気になったことはありませんか?
実はこの日付には日本語の奥ゆかしい語源がしっかり絡んでいて、知ると「なるほど!」ってなる話なんです。
布おむつの日とは何か
6月11日は「布おむつの日」という記念日です。
布おむつのレンタルサービスで知られる関西ダイアパーリース協同組合が制定し、2011年1月25日に一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定・登録されました。
全国ダイアパーリース協同組合連合会、社団法人・日本ダイアパー事業振興会とも連携しながら、布おむつの魅力を広くアピールするための日として位置づけられています。
ちなみに6月2日にも「おむつの日」という別の記念日がありますが、そちらは大王製紙が制定した紙おむつの記念日です。
同じ「おむつ」でも、布と紙で日が分かれているのはちょっと面白いですよね。
6月11日になった理由
「むつき」という言葉に由来する
この日付のセンス、なかなかだと思います。
まず「布おむつ」の「おむつ」という言葉そのものが大和言葉の「襁褓(むつき)」に由来しています。
「むつき」の丁寧語が「おむつき」となり、そこから末尾の「き」が取れて「おむつ」という言葉になったと言われています。
その「むつき(むつ=6)」に、「11日」を「いい日」と読む語呂合わせを組み合わせて、「布おむつ、いいね」という気持ちを込めて6月11日に制定されました。
日本語ならではの言葉遊びが使われていて個人的にはかなりセンスのいい日付の決め方だなと感じます。
「布おむついいね」という想い
ただの語呂合わせじゃなく、「布おむつを見直し、復活させる起爆剤にしたい」という関西ダイアパーリース協同組合の強い想いがこの日には込められています。
近年では自然災害の増加や気候変動など、地球規模の問題が私たちの生活に直結するようになってきたからこそ、「今こそ布おむつを本当の意味で見直す機会」と発信しているわけです。
布おむつの歴史
江戸時代から続く「むつき」
布おむつには、意外と長い歴史があります。
1600〜1800年代の江戸時代から綿布や綿を素材にした「襁褓(むつき)」が赤ちゃんに使われていました。1910年代になると、各家庭で綿の古着やさらし綿を使った輪形・長方形の布おむつが一般的になっていきます。
転機が訪れたのは1958〜1959年頃で乳幼児の布おむつレンタル事業が本格的に始まり、これが布おむつの全盛時代を形成しました。
紙おむつの普及と布おむつの後退
1977〜1978年頃、乳幼児用の使い捨て紙おむつが日本に上陸します。
そして1985年頃、高分子吸収体が開発されたことで紙おむつの性能が飛躍的に向上し、利便性の高さから急速に普及していきました。
現在、日本ではほぼ完全に布おむつだけを使っている家庭は約1%程度とされていて、紙おむつが圧倒的なシェアを占めています。
とはいえ、布おむつのレンタルサービスは昭和33年頃に始まってから半世紀以上、形も性能もほぼ変えずに継続されていて、利用者が途絶えたことはないんです。
なぜ今また布おむつが注目されているのか
環境への負荷という現実
布おむつの日が制定された背景には環境問題への意識の高まりも大きく関係しています。
2007年時点のデータによると日本の乳幼児用紙おむつの生産量は年間約78億4000万枚。
使用済みの紙おむつを1枚150gで換算すると、年間で約117万6000トンものごみが発生している計算になります。
1人の赤ちゃんがすべて紙おむつで育つと、おむつ卒業までに1人あたり1トン以上のごみが出るとも言われています。
一方、布おむつをレンタル工場で洗濯した場合に排出するCO2は約390kgであるのに対し、同量の紙おむつを廃棄処理すると約3,660kgのCO2が発生するというデータもあります。
完全にゼロとは言えないものの布おむつのCO2排出量は紙おむつの約1/9という計算になるんですね。
赤ちゃんの感受性を育てるという視点
環境面だけじゃな、赤ちゃんの発達という面でも布おむつが見直されています。
布おむつはおしっこをすると濡れた感覚がダイレクトに伝わるので、その不快感が赤ちゃんの自発的な意思表示につながると考えられています。
実際に布おむつを使用している赤ちゃんは紙おむつの赤ちゃんと比べておむつはずれが1年〜1年半ほど早い傾向があるというデータもあります。
しかも、交換頻度が高くなる分、赤ちゃんとのスキンシップや話しかける機会が自然と増えるというのも、意外なメリットだと思います。
最近では産婦人科や保育園など医療・教育施設でのレンタル布おむつの導入も改めて見直されているみたいです。
まとめ 6月11日「布おむつの日」のポイント
- 制定者は関西ダイアパーリース協同組合
- 認定年は2011年1月25日(日本記念日協会が認定)
- 日付の由来は「むつき(6月)+いい日(11日)」の語呂合わせで「布おむついいね」という意味
- 目的は赤ちゃんやお年寄りの肌に優しく、赤ちゃんの感受性を育て、地球環境にも優しい布おむつの良さを広く伝えること
- 布おむつの歴史は江戸時代(1600年代)から続く長い歴史を持ち、レンタル事業は昭和33年頃にスタート
- 日本で完全に布おむつのみ使用している家庭は約1%だが、環境・育児両面から関心が再び高まっている
6月11日が来たら、ちょっとだけ「布おむつ」のことを思い出してみてください。
長い歴史を持つこの文化が現代の環境問題とリンクしているのは、なかなか印象深い話だと思いませんか?
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