パクチーが好きな人にとって、8月9日はちょっと特別な日なんですよね。
この記事を読めばパクチーの日がいつどうやって生まれたのか、そしてパクチーという食材そのものの歴史まで、まるっと分かるようになっています。
「なんでこの日なんだろう」
「そもそもパクチーってどこから来たの」
って気になったことがある人、けっこう多いと思うんです。
パクチーの日はいつ制定された記念日なのか
まず基本のところから整理しておきます。
パクチーの日がどういう記念日なのか日付の意味も含めて見ていきましょう。
8月9日という日付の理由
パクチーの日は8月9日です。
理由はいたってシンプルで、「パ(8)ク(9)チー」という語呂合わせからきています。
この手の語呂合わせ記念日は日本にたくさんありますが、パクチーの日もその一つなんです。
制定したのは協会ではなく狂会
ここ、けっこう誤解されがちなポイントなんですけど、パクチーの日を制定したのは「日本パクチー狂会」という団体です。
「協会」だと思っている人が多いんですが、実は「狂会」なんですよね。
この一文字の違い、地味に大事だったりします。
パクチーに対する愛情の強さを表しているというか、単なる業界団体というより、好きすぎて集まった人たちのコミュニティという感じが伝わってくる名前だなと個人的には思います。
この狂会は2005年に佐谷恭さんという方が設立していて、当時はまだパクチーが日本でそこまで知られていない食材だったそうです。
パクチーの日が生まれた由来を深掘りする
日付の語呂合わせは分かったところで次はもう少し掘り下げて「なぜそもそもこの記念日ができたのか」という部分を見ていきます。
背景を知ると、記念日の見え方がちょっと変わってくるかもしれません。
パクチーハウス東京という原点
パクチーの日の由来を語るうえで欠かせないのが、東京の経堂にあった「パクチーハウス東京」というお店です。
日本で初めてパクチー専門店として2007年11月にオープンしていて、パクチーを存分に楽しんでもらうためにこの日を特別な日として飲み放題イベントにしたのが起源だとされています。
飲食業の経験がゼロだったオーナーの佐谷さんが「自分にできることはパーティーと乾杯だけ」という理由で始めたお店だったというのも、なんだか人間らしくて好きなエピソードです。
このお店、2011年5月から2018年3月に閉店するまで、なんと7年間ずっと予約で満席が続いたらしいんです。
7年間満席というのは飲食業界ではかなり異例な数字だと思いますし、それだけパクチーというジャンルにハマる人が多かったことの証拠でもあるのかなと感じます。
個人的には専門店がこれだけ長く支持されたこと自体が、パクチーブームの実態を一番よく表しているデータなんじゃないかなと思っています。
パクチーそのものの歴史はどこまで遡れるのか
記念日だけでなくパクチーという植物自体がどんな歴史を持っているのかも気になりませんか。実はかなり古くから人類とともにあった食材なんです。
古代から続く長い付き合い
パクチーの学術的な正式名称はコリアンダー(Coriandrum sativum)で、その利用の歴史は驚くほど長いです。
考古学的な調査によると、イスラエルのナハル・ヘマル洞窟からは紀元前6000年ごろの利用の痕跡が見つかっているとされていて、コリアンダーの種子は8000年以上前から人類が使っていたという説もあります。
ツタンカーメンの墓からも約500ミリリットル分の種子が発見されていて、エジプトには自生していない植物なので、当時すでに栽培されていた証拠だと考えられているそうです。
聖書にも登場するらしく、それだけ古い時代から人々の食生活に根づいていたということですよね。
ちょっと歴史の授業みたいになってしまいましたがパクチー好きとしてはロマンを感じる部分でもあります。
日本に伝わったのは意外と古い
日本にパクチーが伝わったのは10世紀ごろで、先ほど触れた『倭名類聚抄』に「古仁之」として記載されているのが最初とされています。
ただ、その後一度日本では廃れてしまったそうで、独特の香りが受け入れられなかったのが理由だったのではないかと言われています。
18世紀にポルトガル人によって「コエンドロ」として再び日本に持ち込まれ、そこから今の日本語のパクチーという呼び方に落ち着くまでには、実はかなりの時間がかかっているんです。
ここ数年でようやくスーパーでも当たり前に見かけるようになりましたが、そう考えると日本での本格的な定着は令和に入ってからと言ってもいいくらいの話なのかもしれません。
パクチー・コリアンダー・シャンツァイ何が違うのか
名前がいろいろあってごちゃごちゃするという声もよく聞きます。ここで一度整理しておきましょう。
呼び方は同じ植物でも国によって違う
パクチーはタイ語由来の呼び方で、日本では生の葉を指してこの言葉を使うことが一般的になっています。
英語ではコリアンダー、中国語では香菜(シャンツァイ)、そしてアメリカ英語ではシラントロと呼ばれることが多いです。
名前の語源をたどると、ギリシャ語の「コリス(カメムシ)」と「アノン(アニスの香り)」を組み合わせた言葉に由来するそうで、要するに「臭くて香りのある植物」というのがもともとの意味だったみたいなんです。
あの独特な香りをカメムシに例えるあたり、古代の人も現代人と似たような感想を持っていたのかなと思うとちょっと親近感がわきます。
葉と種で呼び分けるケースもある
アメリカでは葉の部分をシラントロ、乾燥した種をコリアンダーと呼び分ける文化があるのに対して、イギリスや日本では葉も種もまとめてコリアンダーやパクチーと呼ぶことが多いようです。
この違い、初めて知ったときは正直ちょっとびっくりしました。
同じ植物でも国によってこんなに呼び方のルールが違うんだなと。
ちなみにスパイスとして使う種の部分は、カレー粉の材料としてもおなじみのガラムマサラにも使われていて、実はエスニック料理のあちこちに顔を出している存在なんです。
パクチーの日をどう楽しめばいいか
由来や歴史が分かったところで実際にこの日をどう過ごせばいいのかも触れておきたいと思います。
イベントやコミュニティに参加する
パクチーの日には全日本パクチー協会や日本パクチー狂会を中心に各地でイベントが開催されることが多いです。
パクチーを愛する人たちのコミュニティ「Paxi」も存在していて、SNSで検索すると当日の投稿がたくさん出てきます。
パクチーハウス東京が閉店した後も、千葉県鋸南町で「パクチー銀行」という形で活動が続いているらしく、パクチー文化を広めようとする動きは今も生きているんですよね。
この継続力、正直すごいなと感じます。
家で手軽に楽しむのもおすすめ
イベントに行くのが難しい場合は家でパクチー料理を作ってみるのもいいと思います。
生春巻きやパクチーサラダはもちろん、意外と餃子の餡に混ぜても美味しいですよ。
私は一度、家庭菜園でパクチーを育ててみようとしたことがあるんですが発芽までがけっこう時間がかかって、しかも暑さで途中でしおれてしまった失敗経験があります🌱
パクチーは実は栽培の難易度がそこそこ高い植物なので、これから挑戦する人は種まきの時期をしっかり調べたほうがいいかもしれません。
まとめ
パクチーの日について由来から歴史まで整理してきました。最後にポイントをまとめておきます。
- パクチーの日は8月9日で「パ(8)ク(9)チー」の語呂合わせが由来
- 制定したのは日本パクチー狂会で、2005年設立の団体
- パクチーハウス東京が飲み放題イベントを開いたのがきっかけとされている
- 5月24日にも「524」というもう一つのパクチーの日が存在する
- パクチーそのものの歴史は8000年以上前から続いている可能性がある
- 日本には10世紀ごろ伝わり、一度廃れたのち18世紀に再び定着した
- 呼び方は国によって違うが、植物としては同じコリアンダー
こうして見てみるとたった一つの記念日の裏にも、けっこう奥深い物語が詰まっているんだなと感じます。8月9日は、パクチーをのせた料理を一皿作ってみるのもいいかもしれませんね🌿
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