この記事を読めば毎月19日がなぜ「シュークリームの日」なのか、誰が決めたのか、そしてシュークリームそのものの歴史と語源までまるごと理解できます。
「そういえば、シュークリームの日って何?」
と気になって調べているあなた。ただの語呂合わせ記念日だと思っていませんか?
実はその背景には16世紀のイタリア王女の嫁入りから幕末の横浜まで、けっこう深いドラマが詰まっているんです。
この記事では記念日の制定経緯から、シュークリームという名前の本当の意味、日本への伝来ストーリーまでを丁寧に解説します。
シュークリームの日とは
毎月19日が「シュークリームの日」として制定されているのは実は菓子メーカーが申請した公式な記念日だからなんです。
なんとなく耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、意外と詳しくは知らない記念日の基本情報からおさえておきましょう。
誰がいつ制定したのか
「シュークリームの日」を制定したのは埼玉県八潮市に本社を置く株式会社モンテールです。スーパーやコンビニで見かける「牛乳と卵のシュークリーム」でおなじみのあのメーカーですね。
モンテールは一般社団法人・日本記念日協会に申請して正式に認定・登録されました。
モンテール公式のお知らせを遡ると、2007年9月の時点ですでにこの記念日を告知していることがわかります。
2014年には「制定10周年」というアナウンスもあり、少なくとも2004年ごろには制定されていたと考えられます(この点は公式の明確な制定年の記述が見当たらないため、あくまで推測です)。
なぜ19日なの?
日付の理由はシンプル。
「19(ジューク)」がシュークリームの「シューク」という語感と似ているから、という語呂合わせです。
「19」→「ジューク」→「シュークリーム」のシューク。確かに声に出してみると、たしかにそれっぽいというか…まあ、覚えやすくていい記念日の決め方だなと思います。
他にも「29日=肉の日」「8月31日=野菜の日」など語呂合わせを使った食に関する記念日は数多く存在します。
記念日制定の目的
この記念日はただのプロモーションではなく、「シュークリームをより身近なおやつにする」という明確な目的のもと制定されました。
毎月19日前後にはスーパーやコンビニで特売が実施されることも多く、実際にシュークリームの消費を後押しする効果があるんです。
シュークリームという名前の秘密
「シュークリーム」という言葉、日本語っぽいカタカナ名に聞こえますがその語源はフランス語です。知っているようで意外と知らない、名前の成り立ちをひもといていきましょう。
「シュー」はキャベツのこと
「シュー(chou)」はフランス語でキャベツを意味します。焼き上がったシュー生地がふっくらと膨らんだ形が、キャベツの葉に似ているところから命名されたとされています。
ちなみに、語源になったのは普通のキャベツではなくサボイキャベツ(フランス原産の縮れた葉を持つキャベツ)が有力という説もあります。
確かにシュー生地の波打つ表面を見ると、ふわふわとしたサボイキャベツの葉のほうが見た目が近い気がしますよね。
「シュー・ア・ラ・クレーム」が正式名
シュークリームの正式なフランス語名は「シュー・ア・ラ・クレーム(chou à la crème)」で、直訳すると「クリーム入りのキャベツ」という意味です。
フランスでは今もこの名称が使われており、日本独自の省略形「シュークリーム」とは異なります。
要するに外皮の形がキャベツ似だからキャベツと名付けられ、そこにクリームが詰まっているからクリーム入りのキャベツと呼ばれた、ということ。
菓子の名前がキャベツとは…なかなか斬新な発想ですよね。
シュークリームの歴史と発祥
16世紀から現代まで続くシュークリームの歴史は王族の嫁入りや宮廷菓子職人の技術革新と深く結びついています。
その流れを時系列で追っていくと、思いのほかドラマティックなんです。
誕生は16世紀のフランス
現代のシュークリームのルーツは1553年にさかのぼります。
イタリアのメディチ家のカトリーヌ姫がフランスのアンリ2世のもとへ嫁いだ際、お抱え菓子職人のポプリーヌがフランスにシュー生地を持ち込んだとされています。
ただこの時点ではまだクリームを詰める現代のスタイルではありませんでした。
その後フランスで改良が重ねられ、1760年ごろに宮廷菓子職人のジャン・アヴィスが現代のシューの形に近づけたとも言われています。
シュー生地の名称が「キャベツ(chou)」として定着したのもこのジャン・アヴィスや近代フランス料理の父とされるアントナン・カレームが活躍した18世紀のことです。
日本への伝来は幕末の横浜
日本にシュークリームが伝わったのは幕末の時代。フランス人のお菓子職人サミュエル・ピエールが横浜の外国人居留地に洋菓子店「横浜八十五番館」を開いたのがきっかけとされています。
当時の横浜は時代の最先端が集まる場所で、新しい文化や食が次々と入ってきていました。
その後、ピエールの弟子である村上光保が日本初の洋菓子専門店「村上開新堂」をオープンし、シュークリームを広く販売。
さらに明治時代には村井弦斎の著書『食道楽』にも登場するほどシュークリームは日本社会に根付いていきます。
一般家庭への普及は昭和30年代
シュークリームが国民的おやつとして一般家庭に広まったのは昭和30年代に冷蔵技術が発展してからです。
それまでは要冷蔵のクリームを扱う菓子を家庭で保管するのが難しかったため、洋菓子店での販売が中心でした
。冷蔵庫の普及とともにクリームを使ったシュークリームが日常のおやつとして定着したわけですね。
世界と日本のシュークリームの違い
実は日本で一般的に食べられているシュークリームと海外のシュークリームは、形も食べ方もけっこう違います。この違いを知っておくと、記念日をもっと楽しめるかもしれません。
日本のシュークリームは「昔ながらのスタイル」
日本では丸くふっくらした形のシュークリームが主流ですが、フランスでは日本スタイルのシュークリームを「シュー・ア・ランシェンヌ(昔ながらのシュークリーム)」と呼びます。
つまり、日本では伝統的なシュー菓子の形がそのまま定着したということ。案外シンプルなのに世界的には古典スタイル扱いとは少し驚きですよね。
エクレアもシュー生地のお菓子
フランスを代表するシュー生地のお菓子としてシュークリームと並んでよく挙げられるのがエクレアです。
細長い形にチョコレートのグラサージュをかけたエクレアも、実はシュークリームと同じシュー生地が使われています。
シュークリームの歴史と技術革新がなければエクレアも生まれていなかったと考えると、シュー生地の発明がいかに偉大だったかがわかります。
毎月19日をどう楽しむ?
シュークリームの日は毎月やってくるのでせっかくなら何かしらの楽しみ方を見つけたいところです。
スーパー・コンビニで特売をチェック
毎月19日前後にはモンテール製品をはじめとするシュークリームがスーパーやコンビニで特売になることが多いです。
近所のスーパーをのぞいてみると、いつもより少しお得に買えるチャンスかもしれません。個人的にはこの日に合わせていつもと違う種類のシュークリームを試してみるのが楽しくて、そういう楽しみ方をしています。
自宅でシュークリームを手作りしてみる
シュー生地は一見難しそうに見えますがバター・水・薄力粉・卵というシンプルな材料だけで作れます。
記念日に合わせて手作りシュークリームに挑戦してみるのも思い出になりそうですね。16世紀から受け継がれてきた生地の技術を、自分の手で体感できるのはちょっと特別な感じがします。
まとめ
- 毎月19日は「シュークリームの日」で埼玉県八潮市の菓子メーカーモンテールが制定し、日本記念日協会に認定された公式記念日
- 19(ジューク)=シュークリームのシュークという語呂合わせが日付の由来
- 「シュー」はフランス語でキャベツの意味。焼き上がりがキャベツに似ているから命名された
- 発祥は1553年のフランス。メディチ家のカトリーヌ姫が嫁いだ際に菓子職人がシュー生地を持ち込んだ
- 日本には幕末にサミュエル・ピエールが横浜で洋菓子店を開いたことで伝来
- 一般家庭への普及は昭和30年代の冷蔵技術の発展がきっかけ
- 毎月19日はスーパーやコンビニで特売が行われることも多い
毎月くる記念日だからこそ、「そういえばシュークリームって面白い歴史があるんだな」と思いながら食べると、また一味違うかもしれません😊
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