この記事を読めば毎月やってくる「クレープの日」がいつなのか、その由来や歴史的背景、フランスの「クレープの日」との違いまで、まるっと理解できます。
「クレープの日って聞いたことはあるけど、なんで9のつく日なの?」
と思っているあなた実はこの記念日には意外とユニークな理由が隠れているんです。
クレープ好きなら知っておきたい豆知識をギュッと詰め込みました。
クレープの日はいつ?日付の基本
毎月9日、19日、29日の3日間、これがすべて「クレープの日」です。
9のつく日になった理由
数字の「9」がクレープを巻いた形に似ているから、というのが由来です。
たしかに言われてみると、巻きクレープの断面って「9」っぽいですよね。
なんとも可愛らしい発想だなと思いました。
1か月に3回もある記念日というのは珍しくて、「より多くの人にクレープの美味しさを知ってもらいたい」という意図が込められています。
9日だけじゃなく、19日と29日まで網羅することで毎月最低3回は話題に上るように設計されているわけです。
これはけっこう賢い戦略だなとも感じます。
誰が制定したの?
この記念日を作ったのは埼玉県八潮市に本社を置く株式会社モンテールです。
モンテールは1954年に東京都足立区で「有限会社鈴木製菓」として創業し、1975年に現在の商号に変更した洋菓子メーカーです。
「クレープをもっと身近なおやつにしたい」
という想いのもと、一般社団法人日本記念日協会に申請・認定を受けています。
コンビニやスーパーで手軽に買えるクレープ菓子を手がけているモンテールらしい発想ですよね。
クレープの発祥と歴史
クレープの日の背景を理解するためにはクレープそのものの歴史を知っておくとより面白いと思います。
フランス・ブルターニュが発祥地
クレープの原型は紀元前7000年頃にまで遡るとも言われていますが、現代に近い形のクレープが生まれたのは13世紀のフランス北西部・ブルターニュ地方です。
ブルターニュは土地が痩せていて雨や霧が多く日照時間が少ないため、小麦よりもそばの栽培が盛んでした。
そのそば粉を薄く焼いたのが「ガレット」でそれがクレープの原型です。
生地がそば粉から小麦粉へと変わり、牛乳やバター、卵、砂糖が加えられるようになって今のクレープの形になっていきました。
食材の制約が逆に美食を生んだというのが印象的です。
名前の由来「クレープ」ってどういう意味?
クレープという名前は焼いたときにできる焦げ模様が縮緬(ちりめん)のように見えたことから、「絹のような」を意味するフランス語に由来しています。
食べ物の名前にこんなに詩的な背景があるとは、ちょっと驚きました。
フランスにも「クレープの日」がある
実は日本だけでなくフランスにも独自の「クレープの日」があります。
でも日本のものとは全然違う由来なんです。
シャンドルールとは
フランスでは毎年2月2日を「シャンドルール(La Chandeleur)」と呼び、家族や友人とクレープを食べて祝う伝統があります。
シャンドルールという名前はフランス語で「ろうそく」を意味する「chandelle(シャンドル)」が語源で別名「キャンドルの日」とも呼ばれています。
この行事の起源はローマ時代。
当初は羊の神様「パン神」を祀る異教の祭りでしたが、472年にローマ教皇が宗教的な祭りとして取り込みました。
現在のカトリック的な意味ではクリスマス(12月25日)からちょうど40日後にあたる日として、イエス・キリスト降誕40日目の神殿奉献を祝う祝日です。
なぜ2月2日にクレープを食べるの?
これが個人的にいちばん面白いと思った部分です。シャンドルールはカトリックの四旬節(断食期間)の直前にあたるので、バターや卵などの乳製品を断食前に消費する手段としてクレープが選ばれたという説があります。また、丸くて黄金色のクレープが冬の終わりの太陽をイメージさせ、豊穣や春の到来を願う意味も込められていたとか。
さらに伝承によれば、490年頃、エルサレムからローマへ巡礼にやって来た人々がとても疲れていたとき、教皇ゲラシウス1世が小麦粉と卵からできた円盤状の食べ物を振る舞ったとも言われています。…うん、もはやクレープの前身そのものですよね。
日本とクレープの歴史
日本にクレープが普及したのは意外と最近でその道のりもなかなか面白いんです。
原宿から全国へ広まった
日本では1937年(昭和12年)に帝国ホテルのレストランのメニューにクレープが載っていたとの記録がありますが、一般に広まったのは1970年代後半のことです。
1976年、東京・渋谷の公園通りの駐車場にワゴン型の店舗「マリオンクレープ」が開店したのが日本初のクレープ専門店と言われています。
そして翌1977年には原宿・竹下通りへ移転し、同年「カフェ・クレープ(ブルーベリーハウス)」も竹下通りに開店。
巻紙に包んで手持ちで食べるというスタイルはこのころ生まれたもので、実は世界的に見ると日本独自の食べ方なんです。
フランスではお皿で食べるのが普通ですから。
日本発の「ミルクレープ」
これは個人的に知ったときにちょっと驚いたんですがクレープを何層にも重ねた「ミルクレープ」は、1980年代に日本人によって考案されたとされています。
フランス発祥のクレープが日本でさらに進化したわけで、今では逆輸出されてフランスでも食べられているというのがなんとも感慨深いです。
クレープの日の楽しみ方
毎月3回もやってくるクレープの日、せっかくなら活用しないのは損ですよね。
モンテールのキャンペーンや割引
クレープの日を制定したモンテール自身も9、19、29日に合わせてクレープ関連商品のプレゼントキャンペーンなどを定期的に実施しています。
コンビニやスーパーの売り場でクレープ菓子を探してみるとこういったタイミングで新商品が出ていることもあります。
おうちでクレープを焼いてみる
フランスでは家庭でクレープを焼く文化が根付いていてクレープ専用の粉までスーパーで売っているほどです。
日本でも薄力粉や卵、牛乳、砂糖、バターがあれば生地は作れるのでクレープの日に合わせて手作りしてみるのも楽しいかもしれません。
ちなみにフランスのシャンドルールでは
「フライパンでクレープを焼きながらコインを手に持ち、クレープを上手にひっくり返すと幸運が訪れる」
という言い伝えもあります。実際にやったら、かなり盛り上がると思います。
まとめ
- クレープの日は毎月9日、19日、29日の3回あって数字の「9」がクレープを巻いた形に似ていることが由来
- 制定したのは洋菓子メーカーの株式会社モンテールで、「クレープをもっと身近に」という想いが込められている
- クレープの発祥は13世紀フランス・ブルターニュ地方のそば粉ガレットで土地の貧しさが生んだ食文化
- フランスには2月2日「シャンドルール」という別のクレープの日があり、宗教行事・農業的願いに由来している
- 日本のクレープ文化は1976年〜1977年の原宿から広まり、巻いて手持ちで食べるスタイルは日本独自のもの
- ミルクレープは日本発祥で1980年代に誕生したとされている
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