9月26日は「大腸を考える日」です。
この記事を読めばこの記念日がいつ誰によって制定されたのか、日付の由来、そして今なぜこの日が注目されているのかがまとまって分かります。
腸活が気になっているけど大腸そのものについてはよく知らない、という方にぴったりの内容になっていると思います。
大腸を考える日とは何か
ここでは大腸を考える日の基本的な情報を整理していきます。
制定した企業と認定団体
9月26日「大腸を考える日」は牛乳や乳製品、アイスクリームなどを手がける森永乳業株式会社が制定した記念日です。
2019年9月に一般社団法人日本記念日協会から登録認定を受けています。
記念日というと個人や自治体が作るイメージもあるかもしれませんがこの日は食品メーカーが自社の研究領域と結びつけて生み出した、比較的新しいタイプの記念日なんですよね。

記念日が目指していること
森永乳業がこの日を作った目的は人々の健康に対して大腸が果たす役割を広く社会に啓発することにあります。
同社は公式に日本人の大腸の機能や働きに関する関心や理解はまだ浅く、大腸と小腸の部位的、機能的な違いすら広く知られていないという現状を課題として挙げています。
大腸=便を作るだけの場所というイメージを持っている人が実はけっこう多くて、そこを変えたいという意図があるようです。
日付の由来はなぜ9月26日なのか
ここを読むとなぜ9月26日という日付に決まったのかが分かります。
数字の「9」が大腸の形に似ている
由来のひとつは、数字の「9」の形が大腸の形状に似ているという見立てです。
大腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸というカーブを描きながら体の中を巡っていて、その曲線を数字の9に重ねたというわけですね。
言われてみれば、なるほど確かにそんな形をしているような気もします。
「腸内フロ(26)ーラ」の語呂合わせ
もうひとつの由来が大腸に生息していて健康に重要な働きを持つ「腸内フローラ」という言葉です。
「フ」を2、「ロ」を6と読ませて、フロ(26)ーラという語呂合わせから26日という日付が組み合わさりました。
9と26を並べることで大腸の見た目と大腸に住む菌の名前、両方を一度に表現している点はよく考えられた語呂合わせだなと感じます。
森永乳業が大腸に注目してきた歴史
ここではなぜ乳業メーカーが大腸をテーマにした記念日を作るに至ったのか、その背景となる歴史を見ていきます。
1960年代からのビフィズス菌研究
森永乳業は1960年代から、大腸に住むビフィズス菌の研究に取り組んできた企業です。
ビフィズス菌は大腸の腸内フローラの中で善玉菌の多くを占める菌で、大腸の状態を良好に保つうえで重要な腸内細菌とされています。
半世紀以上にわたって同じ菌に向き合ってきた研究の積み重ねがあったからこそ、大腸というテーマで記念日を作ろうという発想につながったのだろうと考えられます。
あくまで自分の見立てですが企業の研究部門が長年培ってきた知見を社会に還元したいという思いが、この記念日の根っこにあるんじゃないかなと思います。
業界を横断したコンソーシアムの設立
森永乳業は自社単独の取り組みだけでなく大腸に良い食品素材を取り扱う複数のメーカーと企業コンソーシアムを立ち上げ、啓発活動を進めてきました。
ヨーグルトや乳酸菌飲料などいわゆる腸活商品を扱う企業が業界の垣根を越えて手を組んでいるあたり、ただの自社プロモーションというより、業界全体で大腸への関心を高めようとする狙いが感じられます。
実際、2024年には大正製薬とビフィズス菌の啓発活動で協業する「Bkins」というプロジェクトも始まっていて、こうした連携は年々広がっているようです。
大腸への関心が今高まっている理由
ここでは記念日の由来だけでなく、なぜ今この時期に大腸というテーマがあらためて注目されているのかを、実際のデータをもとに見ていきます。
大腸の健康を意識している人は2人に1人
森永乳業が2024年に全国の20代から60代の男女6,983人を対象に行った調査によると、「大腸(おなか)の健康を意識している」と答えた人は全国平均で50.4%でした。
ちょうど2人に1人という結果で、意外と多いように見えますが、逆に言えば残りの半数は意識していないということでもあります。
同じ調査では37.0%の人が「大腸に不調がある」と回答していて意識と実感のギャップも垂れ込めているのが分かります。
地域によって意識に最大7%の差
この意識調査では地域差もはっきり出ていて大腸の健康を意識している人の割合は東北地方で54.8%、最も低い中国地方で47.9%と、最大で約7%の開きがあったそうです。
同じ国の中でもこんなに差があるのは、正直ちょっと驚きました。
食文化や生活習慣の違いが背景にあるのかもしれませんが、その点はデータからは断定できないので憶測になります。
ビフィズス菌は知っているけど特徴は知らない人が多い
大正製薬と森永乳業が共同で行った2024年の調査では20代から60代のビフィズス菌の認知率は84.9%と非常に高い一方で、その特徴まで理解している人は4割程度にとどまり、なかでも20代は32.0%と最も低い水準でした。
名前は知っているけど中身は分かっていない、という状態が若い世代ほど強いというのは、この記念日が目指す啓発の必要性をそのまま裏付けているように感じます。
参考:https://newscast.jp/attachments/Mp95tNgq1osYggTQPciE.pdf
大腸の健康を考えるヒント
ここでは大腸を考える日をきっかけに、実際にどんな視点で大腸の健康を見ていけるのかをまとめます。
腸内フローラのバランスが体に与える影響
大腸に住む腸内細菌は善玉菌と悪玉菌のバランスによって体への影響が変わります。
善玉菌の代表であるビフィズス菌や乳酸菌は、腸の調子を整えて消化吸収を助けたり、免疫の働きに関わったりすると考えられています。
反対に悪玉菌が優勢になると、便秘や下痢を引き起こしたり、免疫力の低下につながったりするとされています。
腸内フローラという言葉自体は記念日の語呂合わせにも使われているくらい、大腸を語るうえで欠かせないキーワードなんですよね。
大腸と免疫の深い関わり
近年の研究では大腸に住む腸内細菌と腸管免疫が相互に影響し合っていることが分かってきています。
腸内細菌のバランスが良いと免疫細胞が活性化されやすくなり、逆に腸管免疫がしっかり働いていると腸内細菌の多様性が保たれやすくなるという、両方向の関係があるようです。
大腸というと消化器官としての印象が強いですが実は免疫の面でも体を支えている場所だという点は、意外と知られていない事実かもしれません。
まとめ
9月26日「大腸を考える日」について由来や背景を振り返ってみます。
- 森永乳業株式会社が制定し、2019年9月に一般社団法人日本記念日協会から認定された記念日
- 日付の由来は、数字の9が大腸の形に似ていることと腸内フロ(26)ーラの語呂合わせ
- 森永乳業は1960年代からビフィズス菌研究に取り組んできた歴史があり、その積み重ねが記念日制定の背景にある
- 大腸に良い食品素材を扱う企業とのコンソーシアムなど、業界を横断した啓発活動も進められている
- 2024年の意識調査では大腸の健康を意識している人が全国平均50.4%、不調を感じている人は37.0%で、地域差も見られる
9月26日をきっかけに自分の大腸の状態やふだんの食生活を少し振り返ってみるのも良いかもしれません。
この日付の由来を調べてみて、大腸というひとつの臓器にこれだけ研究の歴史が積み重なっていることに、正直けっこう驚きました🙂
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