この記事を読めば「EF58の日」が5月8日である理由と、愛称「ゴハチ」として多くの鉄道ファンに今なお愛されるEF58形電気機関車の歴史がまるっとわかります。
5月8日ってなんの日かご存じですか?
実は鉄道好きの間では「EF58の日」として知られているんです。
シンプルな語呂合わせが由来なんですがそれだけでここまで親しまれてきたのは、EF58という機関車そのものに計り知れない魅力があるから、というのが正直な感想です。
EF58の日の由来
「5と8」をそのまま当てはめた記念日
「EF58の日」は形式番号「EF58」の5と8をそのまま5月8日に当てはめたことが由来です。
公式に制定された記念日というわけではなく、鉄道ファンの間で自然発生的に広まった非公式の記念日なんですね。
ちなみに、8月5日を「ゴハチの日」として捉える見方もあって、「8・5を逆から読むと5・8」という解釈から8月5日を推す声もあります。
どちらが正解、というよりは鉄道ファンがこの機関車を語りたい日を作ってしまったというのが正直なところかもしれません。
EF58ってどんな機関車?
EF58がどのように誕生してなぜ「ゴハチ」と呼ばれるほど愛されたのかを振り返ります。
戦後復興を牽引した電気機関車
EF58形電気機関車は終戦後の旅客輸送需要の急増に対応するため、1946年(昭和21年)に製造が開始された旅客用直流電気機関車です。
日本国有鉄道(国鉄)の前身にあたる運輸省鉄道総局が設計・製造を担いました。
設計開始は1945年10月とまだ戦争の傷跡が色濃く残る時期のことです。
貨物用のEF15形と共通設計で生まれたという背景もあって当初はかなりシンプルな構造でした。
高速度遮断機や列車暖房装置(蒸気発生装置)を搭載しない、いわば応急的な設計だったんですよね。
流線形デザインへの大変身
最初に製造された31両(初期型)はデッキ付きの箱型車体でした。
ところが1952年(昭和27年)以降、暖房用の蒸気発生装置を搭載するスペースが必要になったことで、車体を全長にわたって延長した流線形の新設計へと大きく変わります。
これが後に鉄道ファンを虜にするあの美しいフォルムの誕生です。
流線形を取り入れた独自の車体デザインは当時のF級機関車としては日本初のデッキなし全長車体で、1958年(昭和33年)まで計172両が製造されました。
愛称「ゴハチ」は形式番号EF58の「5・8(ごはち)」をそのまま読んだもので、その流線形の姿に惚れた鉄道ファンが自然と呼び始めた通称です。
ゴハチが活躍した時代
EF58の活躍ぶりを一言で表すなら「何でもこなす万能選手」です。
特急からお召し列車、ブルートレイン、果ては荷物列車まで…わりと何でもやってたんですよね。
特急「つばめ」「はと」を牽いた黄金期
1953年の名古屋電化以降、EF58は東京〜名古屋間の特急「つばめ」「はと」を牽引する主力機となります。
そして1956年(昭和31年)に東海道本線が全線電化されるとその活躍範囲はさらに拡大。
青大将塗色(淡緑3号と黄1号)をまとったEF58が特急の先頭に立つ姿は、当時の鉄道黄金期を象徴する光景でした。
同じ1956年には日本初のブルートレイン「あさかぜ」が誕生し、その牽引も担ったのがEF58です。思った以上に、あらゆる場面でゴハチが主役だったんですね。
お召し列車の牽引という最高の名誉
EF58の歴史で特別な位置を占めるのが天皇陛下がご乗車になる「お召し列車」の牽引です。
60号機と61号機は製造段階からお召し列車専用機として指定されてメーカーに発注された、非常に特別な車両でした。
EF58以前は電気機関車がお召し列車を牽く場合、トラブルに備えて必ず重連(2両つなぎ)で運用されていましたが、EF58形以降は単機での牽引が可能になりました。
それだけの信頼性があったということでしょう。
61号機は「ため色」と呼ばれる深紅色の車体にステンレスの飾り帯を持ち、見た目の気品も格別なんですよね。
今もEF58に会える場所
EF58は引退から長い年月が経ちますが各地の博物館で静態保存されていて、今でも実車に会うことができます。
鉄道博物館(大宮)の61号機
2022年10月30日から埼玉県大宮の鉄道博物館でEF5861号機が常設展示されています。
2008年に台車の亀裂が見つかって本線走行ができなくなり、保留車となっていた61号機が満を持して鉄道博物館のシンボル的な展示車両として収まったかたちです。
実際に行った方の話を聞くと正面からだけでなく側面まで施されたステンレスの飾り帯が、屋内照明の下でもしっかり輝いていて、個人的にはとても印象深いと感じます。
⭐閉館時刻ギリギリで撮影した本日のEF5861号機です😄
— Hakutsuru'26😈💜 (@Hakutsuru5831) May 5, 2026
こちらを撮影して博物館を後にしました😅
(いつもの事でこちらの撮影をしてから退館するようにしています)#鉄道博物館#てっぱく#EF5861 pic.twitter.com/ATyTvER6VD
鉄道博物館(大宮)の89号機も注目
鉄道博物館には61号機のほかに89号機も展示されていて2025年4月には89号機の運転室が月替わり公開の対象になっています。
実際に運転席に立てる機会が設けられるのは、鉄道ファンとしては嬉しいポイントですよね。
5月8日を「ゴハチの日」として楽しむには
「EF58の日」は公式な記念日ではないものの、SNSでは毎年5月8日になると鉄道ファンが一斉に写真や思い出を投稿する、ちょっとした祭りになっています。
あくまで仮説だけどこの「公式ではないけど界隈で定着している記念日」というスタイルが、鉄道ファンのコミュニティらしいゆるさと温かさを感じさせる気がします。
- 5月8日に博物館を訪れて実車を見る
鉄道博物館(大宮)や各地の保存機に会いに行くきっかけになる - SNSで思い出の写真を投稿する
「#EF58の日」「#ゴハチの日」で多くのファンと繋がれる - 鉄道模型でゴハチを走らせる
KATOなどから多数の製品がリリースされていて、自宅でEF58の勇姿を再現できる
まとめ
- 5月8日の「EF58の日」は形式番号の5・8をそのまま5月8日に当てはめた非公式の記念日
- EF58(ゴハチ)は1946年製造開始の旅客用直流電気機関車で、1958年までに172両が作られた
- 1952年以降の改良型から流線形デザインとなり、「ゴハチ」の愛称で親しまれるようになった
- 特急「つばめ」「はと」や初代ブルートレイン「あさかぜ」をはじめ、お召し列車まで幅広く牽引した
- お召し専用機の60・61号機は製造段階から特別指定され、61号機は現在も鉄道博物館(大宮)で常設展示中
- 毎年5月8日はSNSで鉄道ファンが写真や思い出を投稿するゆるやかな記念日になっている

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